健康とダイエット

便秘薬の「刺激性」と「非刺激性」の違いや特徴とは?

2016年10月18日

便秘薬には大きく「刺激性」と「非刺激性」の2種類がある。

それぞれに特徴が違い、効果や副作用も異なる。

自分の便秘の症状や体質に合わせて使うことで、より効果的に便秘解消できるだろう。

知っておくべき、刺激性便秘薬と非刺激性便秘薬の違いとは何なのだろうか?

便秘薬の刺激性と非刺激性の違い

便秘薬は大別すると刺激性と非刺激性の2つがある。

どちらも便秘解消効果はあるけれど、そのアプローチ方法が違い、効果や特徴も違ってくるのだ。

刺激性便秘薬の特徴

刺激性の便秘薬(刺激性下剤)はその名の通り、腸に刺激を与えて排便を促す効果を持っている。

便秘薬で腸の粘膜を刺激して、ぜんどう運動を活発化!ぜんどう運動が活発化すると、大腸内で溜まった便が動き、便秘が解消される。

服用すると数時間後に、猛烈な便意に襲われるだろう。

刺激性下剤のメリット

☆効果が強力!

☆服用した数時間後には激しい便意に襲われるくらい即効性がある。

刺激性下剤のデメリット

☆腸に刺激を与えると同時に、子宮にも刺激を与えるので、妊娠中の女性は服用してはいけない。授乳中も母乳に影響を与える可能性があるのでダメ!

☆日常的に刺激性下剤を服用していると腸が刺激に対して慣れてしまい、どんどん効かなくなってしまう。そのため、服用する頻度や量が増えたり、便秘薬がないと排便できない下剤依存症になってしまう恐れもある。

☆長期間継続して服用すると、大腸黒皮症(大腸メラノーシス)を発症するリスクがある。

☆服用するとお腹が痛くなっちゃう場合がある。

刺激性便秘薬といえばやっぱりコーラックが有名!!

非刺激性便秘薬(機械性下剤)の特徴

非刺激性の便秘薬(機械性下剤)はその名の通り、腸に刺激を与えずに排便を促す便秘薬のこと。

非刺激性便秘薬には数種類あるが、便に水分を与えてカサを増やしたり、便をやわらかくすることで排便を促す。

多くの非刺激性便秘薬で使われる”酸化マグネシウム”は、大腸が水分を吸収するのを抑え、便に水分を行き渡らせる効果がある。その結果、便が柔らかくなり便通が良くなる。

非刺激性便秘薬のメリット

☆腸を刺激するわけではないので、耐性がついて効きにくくなるということはない。

☆刺激性便秘薬に比べてお腹が痛くなりにくい。

非刺激性便秘薬のデメリット

☆効果が刺激性下剤に比べて緩やかで時間がかかる。

☆非刺激性便秘薬に使われる酸化マグネシウムは、腎不全患者が服用すると高マグネシウム血症を起こす可能性があるので注意が必要。もちろん腎不全ではなくとも、長期間服用し続けると高マグネシウム血症になる可能性はある。

高マグネシウム血症の初期症状は「吐き気・めまい・嘔吐・体がだるい」など。もしこれらの症状があらわれたら、医療機関を受診した方がいいだろう。

非刺激性便秘薬といえば酸化マグネシウムE便秘薬がオススメ!!

非刺激性と刺激性の便秘薬まとめ

刺激性便秘薬は強力だけど耐性がついてしまうので、ここぞ!という時だけ服用するのがオススメ。

日常的に便秘薬を服用するのなら、非刺激性の便秘薬の方がいいだろう。

このように便秘薬を使い分けることで、より効果的に、身体への負担なく、頑固な便秘を解消できるはずだ。

 

…しかしながら、便秘薬を服用するのはあくまでも最終手段

便秘改善の基本は食生活の改善であったり、運動不足の解消によって行うのが健康的だ。

ウォーキングをすれば腸への刺激になり、ぜんどう運動も活発化する。水溶性食物繊維は便をやわらかくするし、脂溶性食物繊維は便のカサを増やして便通を促す。

乳酸菌サプリなどの機能性食品を摂取するのも、安全で効果的。

 

慢性的な便秘を解消するには、まず生活習慣を改善するのが基本。それをサポートする形で刺激性便秘薬や非刺激性便秘薬を使い分ければ、便秘をより効果的に解消できるはずだ。

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