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コーラは薬として開発された!?その由来と健康効果について。

2016年2月26日

グラップラー刃牙の第一巻にこんなシーンが登場する。

格闘試合前に思いっり振って炭酸の抜けたコーラをガブ飲みする刃牙。それを見た変なおっさんがつぶやく。

「たいしたものですね。炭酸を抜いたコーラはエネルギー効率がきわめて高いらしく、レース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです」

はたして本当なのだろうか?

その真偽は不明だが、コーラはもともとアメリカで”薬として”開発されたという経緯を持っている。

薬であったというコーラが持つ健康効果を紹介したい。

コーラは健康に良い!?

でっかいハンバーガーに山盛りのフライドポテト、そしてたっぷりのコーラ。

カロリーだけ大量で、栄養素のかけらもなさそうな、まさにジャンクフードだ。コーラは糖分ばかり多くて健康に悪そう。

しかし、コーラは元々薬として開発されたのだ。

 

コカ・コーラ→コカはコカインの事。開発当時、アメリカではコカインは合法であった。コカ・コーラはコカを使った頭痛薬として開発された。

ペプシコーラ→ペプシはペプシンという消化酵素の事。ペプシコーラはペプシンが配合された消化不良の薬として開発された。

コーラにはどのような健康効果があるのだろうか。

 

・胃閉塞にコーラが効く

アテネ大学の研究によると、胃閉塞の患者にコーラを与えると、90%以上の確率で症状を緩和させるという。

コーラに含まれる成分や炭酸が、消化を促進するためらしい。

・急性胃腸炎にコーラが効く

海外では吐き気を感じたり下痢をしたりすると「コーラを飲みなよ!」と勧められる。

コーラは消化吸収がよく、水分補給に最適。炭酸が胃や腸を刺激して、症状を緩和してくれる効果もある。

また、清潔な水がすぐに手に入らない場合の代替案として、コーラであれば安全という意味合いもあるらしい。

・風邪にコーラが効く

海外では風邪の際にコーラを飲むよう医師に勧められる事があるという。一部の地域では、風邪対策にホットコーラを飲むらしい。

風邪の時は当分の摂取が重要。コーラには糖分があり、水分補給もできるということだろう。

・運動後の疲労回復にコーラが効く

アメリカ テキサス大学の研究によると、運動直後に糖質を補給すると疲労回復が早くなる。しかも摂った糖質は筋肉にいっているので太りにくいという。

激しい運動の後にコーラを飲むのは、筋肉の疲労回復に最適なのだ。

先ほど紹介した、試合前に炭酸抜きコーラを飲んでいた刃牙は実は間違いで、試合後に飲む方が正解って事になるだろう。

コーラの健康効果まとめ

確かにかつてコカ・コーラにはコカインが、ペプシコーラにはペプシンが含まれていた。しかし現在はコカイン、ペプシン共にコーラには配合されてはおらず、カフェインで代用されているという。

コカインなんて麻薬だし。

そんなわけで、コーラが消化不要に効くとか、そんな話はあくまでも都市伝説の範囲を出ないだろう。

だけど、コーラの製造過程は謎に包まれていて、そのレシピを知っているのは世界で数人だけ、なんて噂もあるくらい。なので、実際のところ何が含まれているのかはわからない。(ホントに少しだけ麻薬成分が含まれていたとしたら、それはバレないんだろーか?)

コーラの成分は不明だけれど、実際に風邪や急性胃腸炎に効くというのなら、なんらかの経験則があるのだろう。

 

ともあれ、こういったコーラの話は全て海外でのこと。日本では風邪の時にコーラではなく、ポカリスエットやアクエリアスを飲む人が多い。こういったスポーツ飲料には適度に塩分も含まれていて、脱水時の水分補給に最適だ。

たぶん海外では、風邪の時の糖分や水分補給に、こういったスポーツ飲料の代わりとして、広く普及しているコーラを飲むようになったのではないだろうか。

だとしたら我々日本人は、日本人として、風邪や下痢の時などにコーラではなく、ポカリやアクエリアスを飲んでおくべきなのだろう。

コーラを飲んだ後の圧倒的スッキリサワヤカ感も捨てがたいけどね。

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