健康とダイエット

グルテンとは何?下痢やうつ病を引き起こすグルテンによる悪影響の原因と対策。

2017年5月12日

みんな大好きなパンやパスタ、うどんやラーメン、クッキーやケーキにはたくさんのグルテンが含まれている。

このグルテンを過剰に摂取すると、下痢になったり、うつな気分になったりする可能性があるという。

朝にパンを食べて、お昼にラーメンを食べて、夜にお好み焼きを食べたら、すっごい下痢をして、しかもやる気がなくなり、ネガティブな気分になったとしたら…それはグルテンによる悪影響かもしれない。

グルテンとは?

グルテンの悪影響への対策は?

ラーメンやケーキが大好きな私たちは、いったいどうすればいいのだろうか!?

グルテンって何?わかりやすく解説!!

グルテンとは小麦粉・大麦・ライ麦などの穀物に含まれているたんぱく質の一種。

小麦粉に含まれるたんぱく質の内、8~9割は「グリアジン」と「グルテニン」と呼ばれるたんぱく質で構成されている。小麦粉に水を加えてこねると、この2つのたんぱく質が合わさって「グルテン」が出来上がる。

グルテンは弾力性があって、粘着力もあるのが特徴。

ホットケーキミックスやお好み焼き粉に水を加えてこねると弾力のあるカタマリになるのも、このグルテンのおかげなのだ。

うどんの”コシ”もグルテンのおかげ。

パンのふっくら感もグルテンのおかげ。

インドカレー屋で提供される”ナン”があんなに伸びるのも、グルテンのおかげ。

 

グルテンは私たちの食生活に必要不可欠といっていいだろう。

でも、グルテンを食べ過ぎると、体質によっては様々な症状が現れる場合がある。グルテンアレルギーやグルテン過敏症が起きることもある。

グルテンの悪影響

グルテンを摂取し過ぎるとどうなるのか?

代表的な2つの悪影響を紹介しよう。

①消化器官の働きが悪くなる。

花粉症や食物アレルギーと同じように、グルテンに対して身体が過敏に反応してしまうことがある。

グルテンの影響で小腸の内壁が炎症を起こしてしまうと、食べ物をうまく消化できなかったり、下痢や便秘を引き起こしてしまうのだ。

また、体質によってはグルテンを消化する酵素が少なかったり、まったく持っていない人もいる。そんな人がグルテンをたくさん食べると、腸内で上手く消化できずに便秘や下痢を引き起こしてしまうだろう。

②頭の働きが悪くなる。

グルテンの悪影響で、イライラしたり、集中力が低下したり、ぼ~っとしたりしてしまうことがある。脳の機能が低下するのだ。

また、因果関係は不明だけれども、グルテンはうつ病・パニック障害などの精神疾患の原因になる可能性もあるという。

 

食生活を見直してみて、小麦製品をたくさん食べた後に体調が悪くなったことがあるだろうか?

慢性的に下痢や便秘に悩まされている、精神的に不安定である、そんな状況が続くなら、それはグルテンの食べ過ぎかもしれない!!

グルテンアレルギー(過敏症)かどうかを自分で判断する方法。

もし自分がグルテンを消化できない体質なのかどうか、アレルギーがあるのかどうかを正確に調べたいのなら、病院でちゃんと検査をするのがやっぱり確実!!

でも、グルテンのアレルギー検査は保険が効かないし、わざわざ病院に行くのもめんどくさい。そんな人のために、自分が体質的にグルテンの悪影響を受けやすいかどうか簡易的に判断する方法を紹介しよう。

といっても、やり方はめっちゃ簡単。

2~3週間ほど小麦製の食品を控えて体調の変化を観察するのだ。

 

もしグルテンを抜いて体調が良くなるようであれば、自分の体質とグルテンが合っていない可能性がある。

もし体調にまったく変化がなかったとしたら、グルテンは関係なかったといえるだろう。

グルテンの悪影響を予防するために気をつけたいこと。

では、万が一自分がグルテンアレルギー(過敏症)だった場合はどうすればいいのだろうか?

これは特効薬があるわけではないので、基本的には花粉症や食物アレルギーなどの他のアレルギーと同じ対処法が有効だ。

つまり、アレルゲンとの接触を控えるという方法。

 

グルテンが入っている小麦製品をまったく食べない、或いは量を減らすという食生活を送ればいい。

パンを食べる代わりに、ご飯を食べる。

うどんを食べる代わりに、十割そばを食べる。

ケーキを食べる代わりに、チョコレートを食べる。

パンケーキを食べる代わりに、フルーツを食べる。

このようにして食べるものに気を使えば、慢性的な集中力の低下、気分の落ち込み、消化不良などが劇的に改善されるかもしれない。

 

というか、深く考えなくても和食を中心とした食生活をするだけで十分な対策になるはずだ。

もともとグルテンが問題視され始めたのは、ピザやハンバーガーやシリアルばっかり食べている欧米。

欧米人はグルテンの入った食べ物が中心であり、慢性的にグルテンを摂り過ぎている。

それに比べて、和食はほとんどグルテンが入っていない。

食生活の欧米化でグルテンの危険性が注目されているけれども、日本人らしいご飯、みそ汁、焼き魚、漬物、といった日本食中心の食生活を続ければ、それが自然とグルテン対策になるだろう。

日本人はグルテンを気にしなくていい!?

アメリカ人の食生活を見たことがあるだろうか?

でっかいピザ、巨大なハンバーガー、分厚い肉、見たこともない茶色いカタマリ…。

食卓一面が茶色で野菜がない、グルテンたっぷりの食事がほとんど。これじゃあ、グルテンの過剰摂取になるのも頷ける。

健康意識の高い欧米人の間では、グルテンを含まないグルテンフリーの食材が人気を集めている。グルテンフリーのレストランなんかも人気なようだ。

 

ご飯を食べることが多い日本人は、欧米人よりはグルテンに対して過敏になる必要はないだろう。

とはいえ、毎日パンやパスタばかりの食生活を送っているのなら話は別。

もし、原因不明の下痢や、原因不明のイライラ、気分の落ち込みに悩まされているのなら、それはグルテンが引き起こしているのかもしれない。

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