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ハイカカオチョコレートの定義とは?その健康効果や食べるときの注意点。

2017年2月3日

今、美味しくて健康にもよいとされる「ハイカカオチョコレート」が注目されている。

でも、ハイカカオチョコレートを食べ過ぎることは、普通のチョコレートを食べ過ぎるよりも危険かもしれない。

というわけでハイカカオチョコレートの定義や、ハイカカオチョコレートを食べるときに注意して欲しいこと、オススメの食べ方などを紹介したい!!

ハイカカオチョコレートの定義とは??

チョコレートはカカオ豆から生成される「カカオマス」が主な原料。

カカオ豆を乾燥、焙煎、ペースト状にしたものが「カカオマス」と呼ばれる。

カカオマスには約55%のカカオ脂肪分(ココアバター)や20%の食物繊維(リグニン)で構成されていて、ポリフェノールもたっぷりと含まれている。

カカオマスにミルク・砂糖・ココアバターなどを混ぜることで、甘くておいしいチョコレートになるのだ。

 

カカオは赤道付近の地域に生えていて、古くから人々に愛されてきた。カカオの汁飲むと滋養強壮に良いとされ、飲んでいる人もいるけれど、めちゃくちゃ苦い!!チョコが甘いのは砂糖がたっぷりと含まれているから。

つまりカカオマスにどれくらい砂糖を入れるか、どれくらいミルクをブレンドするかで、チョコレートはさまざまな種類に分類される。

カカオマス含有量によるチョコレートの分類

カカオマス含有量20%:まろやかで甘いミルクチョコ

カカオマス含有量40%:ほどよい苦味と甘さのバランスが楽しめるビターチョコブラックチョコ

カカオマス含有量70%以上:カカオ本来の極上の苦みを味わえるハイカカオチョコレート!!

ハイカカオチョコレートとは、カカオマスが70%以上の割合で使われているチョコレートのことなのだ。

ハイカカオチョコレートの健康効果

チョコレートが太るなんていうのは、もう昔の常識。今では、チョコレートは健康的でダイエットにもなると認知されつつある。

ハイカカオチョコレートの健康効果をまとめてみた。

  • 抗酸化作用の強いポリフェノールがたくさん!
  • カカオマスの20%はリグニンなので食物繊維がいっぱい!
  • 実は糖質が少ない!
  • 高血圧の改善効果がある!
  • 糖尿病の改善効果がある!
  • 腸内環境を改善することによる美肌効果も!
  • 集中力アップ効果やイライラの軽減効果も!
  • 認知症予防にだって効果アリ!

なんともすごい健康効果だ。

雪山で遭難しても、ポケットにひとかけらのチョコレートがあれば生還できるだろう。

上司にめちゃくちゃ怒られても、ポケットにひとかけらのチョコレートがあればへこたれずに生きていけるはずだ。

ハイカカオの健康効果は週刊誌でも特集されるくらい!

 

もうハイカカオチョコレートだけを食べておけば生きていけるんじゃね!?

そう思ってしまうかもしれないけれど、ハイカカオチョコレートを食べすぎるのも実は健康に悪い。

おすすめ記事:チョコレートは健康食品!痩せる、老化を防ぐ、うつにも効く!その驚くべき健康効果を紹介。

ハイカカオチョコレートを食べる際のの注意点

☆カロリーが高い

食べると普通のチョコレートよりも甘くない、むしろ苦いと感じるハイチョコレートだけれど、甘くないからカロリーも低いというわけじゃない。

実はカロリーだけを見るなら、ハイカカオの方が高カロリーだ。

その理由は”脂質”が多いから。

チョコの主原料であるカカオマスは、その約55%が脂質(カカオバター)でできている。そのため、甘くなくても高カロリーになるのだ。

では例として、明治チョコレートと明治チョコレート効果95%を比べてみよう。

明治ミルクチョコレートは1g=5.58kcal

1枚(50g)あたり279kcalになる。

チョコレート効果95%は1g=6.03kcal

1箱(60g)あたり362kcalになる。

基本的にカカオの割合が高くなればなるほど、カロリーも高くなる。

ハイカカオを使ったチョコレートは甘くないし太らない!ダイエット効果もある!

大丈夫と思い込んで、バクバクとたくさん食べれば…間違いなく太る!!

適度に食べるのが、健康にもダイエットにもよいのだ。

☆ニッケルが多く含まれている

チョコレートはニッケルを多く含む食品であるが、ハイカカオはさらに含有量が多くなる。

WHOによると、ニッケルの1日の摂取量は11µg/1kgとしている。

*1,000,000µg(マイクログラム)=1g

 

例えば体重が50kgだった場合、1日の摂取量は11µg×50kg=550µg以内にしておいた方がいいってこと。

普通のチョコレートのニッケル含有量は140~250µg/100gくらい。

それに対してハイカカオチョコレートは300~590µg/100gとなっている。

つまり、ハイカカオチョコレートを100g食べると、それだけで1日のニッケル摂取量を超えてしまう可能性がある。

 

☆テオブロミンやカフェインが多すぎる!

健康に良いとされるハイカカオには、たくさんのテオブロミンやカフェインが含まれている。

テオブロミンやカフェインには気管支拡張作用、利尿作用、興奮作用があるとされ、普通の人は問題ないものの、体質によっては何らかの影響がある可能性がある。

 

☆カビ毒が入っている!?

国民生活センターが市販のハイカカオチョコレート12種(国産5種・外国産7種)を調べたところ、その中の9銘柄でごく微量のアフラトキシンが検出された。

高カカオをうたったチョコレートの結果報告(国民生活センター)より参照

アフラトキシンはアスペルギルス属のカビが作り出す毒素で、熱に強く、加工時に分解されることがない。そのため、カカオ豆に付着していたものが、そのままチョコレートの中に混入する可能性がある。

検出されたのは極めて微量であり、食べたからといってもただちに健康被害が起こるわけじゃない。だけど、食べ過ぎない方がいいだろう。

ハイカカオチョコレートで健康になるための食べ方

というわけで、健康的なハイカカオチョコレートとはいえ、食べ過ぎはNG。

1日にだいたい5~10gくらい食べれば十分だろう。毎日ちょっとずつ食べる習慣をつければ、より健康効果を享受できるはずだ。

また、カカオポリフェノールは吸収が早いので、その抗酸化作用もすぐに発揮されるけれど、その分持続性に欠ける。

1日分のハイカカオチョコレートを1度に食べるよりも、少しずつ何度かに分けて食べた方が健康効果はあがる。

 

ハイカカオチョコレートを食べる際のポイントをまとめると…

①1日5~10g程度を食べるだけで十分。食べすぎに注意する。

②まとめて食べずに、何度かに分けて食べる。

ってことになるだろう。

 

美味しくて、健康にもよいハイカカオチョコレート。

小腹が減った時におやつとしては最高なのではないだろうか?

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