危機対策

伊豆大島近海で地震が1日に15回発生!これは東海地震や伊豆諸島大地震の引き金となるのか!?

2016年7月25日

2016年7月24日に伊豆大島近海で、突然小規模の地震が頻発した。

その数なんと1日で15回。

大きな地震が発生する前には、その前兆として小さな地震が頻発するという説もある。伊豆大島近海といえば、東海地震の震源地と予測される地域とも近い。伊豆大島近海で大地震が発生したら、同時多発的に大地震が連鎖する可能性もあるかもしれないのだ。

伊豆大島といえば、以前からこの地域の危険性を発信していた地震学者がいる。

琉球大学木村名誉教授だ。

木村教授の地震予測とはどんなものなのだろうか?

伊豆大島近海が揺れている!

24日未明から伊豆大島近海やその付近を震源とする地震が相次ぎ、静岡県東伊豆町で震度3の揺れを3回観測したほか、東京の伊豆大島や神奈川県などでも震度2や1の揺れを観測しました。気象庁は「ふだんから地震活動が活発な地域で、しばらくの間、同じ程度の規模の地震が続く可能性があり、注意が必要だ」と話しています。
気象庁の観測によりますと、伊豆大島近海とその付近では、24日未明から地震が相次ぎ、午後5時までに震度1以上を観測する地震が14回起きています。

参照元:伊豆大島近海で地震相次ぐ “同程度の地震続く可能性”(NHKウェブニュース)

今回頻発した地震の震源地近くには、北西側に「伊豆東部火山群」が、南東側には「伊豆大島」がある。

気象庁が発表したところによると、これらの火山群の活動に特段の変化はみられなかったというが、これからも注意深く監視すると発表した。

最近の関東は、茨城県南部で何度も大きな地震が発生している。そのため「首都直下地震が近いのではないか?」なんていわれているが、そこに来て関東の南東にある伊豆大島近海に、規模は小さいとはいえ、これほどまでにたくさんの地震が集中的に発生するのは不気味だ。

首都直下大地震の発生が近づいているのだろうか…!?

伊豆諸島近海で1日で15回も地震が発生している。

ニュースでは1日14回地震は発生したとあるが、その後も1回発生していて合計15回の地震が発生した。

  • 2016年7月24日 0時59分頃 伊豆大島近海 M3.3
  • 2016年7月24日 1時2分頃 伊豆半島東方沖 M2.3
  • 2016年7月24日 2時32分頃 伊豆大島近海 M2.9
  • 2016年7月24日 2時36分頃 伊豆大島近海 M2.7
  • 2016年7月24日 2時44分頃 伊豆大島近海 M3.4
  • 2016年7月24日 6時37分頃 伊豆大島近海 M3.1
  • 2016年7月24日 6時39分頃 伊豆大島近海 M2.5
  • 2016年7月24日 7時9分頃 伊豆大島近海 M2.2
  • 2016年7月24日 7時29分頃 伊豆大島近海 M2.6
  • 2016年7月24日 11時12分頃 伊豆大島近海 M2.8
  • 2016年7月24日 11時14分頃 伊豆半島東方沖 M2.3
  • 2016年7月24日 13時17分頃 伊豆大島近海 M2.3
  • 2016年7月24日 13時54分頃 伊豆大島近海 M3.8
  • 2016年7月24日 13時59分頃 伊豆大島近海 M2.5
  • 2016年7月24日 20時16分頃 伊豆半島東方沖 M2.5

これは何らかの前震なのだろうか?

東日本大震災の前にもたくさんの前震が発生していた!

あの2011年3月11日の東日本大震災、その前震はどんなものだったのだろうか?

三陸沖の当時のデータを見てみよう。

この地域は2010年は合計で4回しか地震が発生していないし、2009年はたったの7回であった。

2011年も1月1日から2月末までに発生した地震は合計で6回。すべて最大震度1~2程度の小さな地震。例年に比べると2月末の時点での6回はちょっと多いかな?程度であった。

そんな三陸沖の状況は、3月9日に一変する。

2011年3月9日に11時45分にM7.2・最大震度5弱の大きめの地震が発生したのをきっかけに、9日の1日だけで合計20回の小さな地震が発生している。

3月10日はたった1日で合計13回の地震。この日もすべて震度の小さな地震だ。

そして次の日には東日本大震災が発生している。

3月11日以降は余震として数え切れないほどの地震が発生した。

 

1日でたくさんの地震が発生した場合、その地域の地震リクスが高まっていると考えていいのではないだろうか?

伊豆諸島は危険!木村教授の地震予測

木村教授は海洋地震学者であり、過去には伊豆大島三原山噴火、雲仙普賢岳噴火、兵庫県南部地震、新潟県中越地震を事前予測した実績がある。

木村教授は以前より「2017年頃迄に伊豆諸島沖を中心にマグニチュード9レベルの地震が起きる」という予測を立てている。

そんな木村教授のホームページの最新の記事を少し紹介しよう。

300年ほど前の、1700年代に、宝永地震(M8,6)を代表とした超巨大地震が次々と発生し、東海沖から琉球列島南部までの、フィリピン海プレート西縁でストレスをとりました。世界最大と言われる”琉球列島南端の明和の大津波(1771年)”を発生させた地震は、その一つです。
そのため、”九州〜台湾(フィリピン海プレートの西縁)”までの地域では、超巨大地震は起こりにくいと推定できます。その後は、300年前とは違って、太平洋プレートの西縁にあたる東日本沖で超巨大地震が”2011”年に発生しました。したがって、今後その南方延長にあたる、伊豆小笠原諸島沖の大地震の発生が気になります。

参照元:近年予想される大地震と富士山噴火予想図(木村政昭ホームページ)

この記事は2016年5月19日のもの。相変わらず、木村教授は小笠原諸島近辺の地震について言及している。

木村教授には宝永地震の震源地である東海よりも、伊豆大島諸島沖のほうが大地震の危険性が高まっているかもしれないと予測を立てているようだ。

伊豆諸島近海が危険な3つの理由!?

では伊豆諸島近海が危険な理由をまとめてみよう。ついでに「バヌアツの法則」もおまけで加えておく。(バヌアツはいつだって探せば地震が起きている!)

 

①小さな地震が立て続けに発生すると、その地域の地震リスクが高まっている可能性がある。

②木村教授は伊豆小笠原諸島沖に大地震のリスクがあるとしている。

③2016年07月21日バヌアツでM6.0の地震が発生している(バヌアツの法則)

 

以上のことから、今後の伊豆諸島近海、さらには関東地方や東海地方も大きな地震の発生に注意が必要だろう。

伊豆諸島で巨大地震が発生したら、それをきっかけに東海地震も起こっちゃうかもしれない。

 

…ちなみに最新の地震研究では「巨大地震が発生する前、その地域での地震回数は減少する」といわれている。

地震が多いと危険なのか?少ないと危険なのか?

よくわからないけど、地震予測なんて天気予報よりもあてにならない。とにかく地震に対する備えだけはしておこう!!

 

おすすめ記事:バヌアツの法則とは?ホントにバヌアツ地震が南海トラフ地震の前兆となるのかッ!!

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