睡眠

明晰夢の修行をするセノイ族とは?明晰夢を見る方法の最新研究を紹介!

2015年7月7日

憶えているいないに関わらず、我々は毎晩夢を見ているという。

つまり人生の何%かは夢の世界に生きているわけだ。

 

そんな夢の中を自由に動き回れたら?

きっと、最高に楽しいに違いない。

 

そんな自由に動き回れる夢を「明晰夢」と呼ぶ。

明晰夢とはなにか?

明晰夢を見る修行をする民族、セノイ族とは?

明晰夢を見る方法とはあるのだろ~か?

明晰夢とは何だろうか?

夢は通常、見ているときに夢だと気付かないもの。ハッと起きて夢だとわかる。「よかった~」と思う事もあれば「がっかりだ~」と思う事もあるだろう。

しかし明晰夢は違う。

明晰夢とは、夢の中で「これは夢だ」と気づき、その夢を自分の想い通りに出来る夢の事だ。

 

まるで夢のようだね。夢だけど。

 

もし自在に明晰夢を見れたとしたら、夢の中で憧れの異性とデートしたり、世界を救うヒーローになれたり、そんなことも出来るかもしれない。

明晰夢を見ている状態を脳波で測定したところ、通常の夢では活動していない前頭野部分が活発になっていたという。

この事から明晰夢は明らかに通常の夢とは違う何かがあるのだろう。

 

そんな明晰夢だが、この世界には明晰夢を見ることを常としている不思議な民族が存在する。

明晰夢を見るセノイ族とは?

マレー半島には「セノイ族」という山岳民族がいる。

このセノイ族は夢を神聖視しているといわれている。

人間の身体にはたくさんの魂が宿っていて、夢の中でそのひとつの魂が抜け出て活躍する。セノイ族にとっての夢はそんな風に考えられているのだ。

そしてセノイ族は幼少の頃より、自分で夢をコントロールするように育てられている。

つまり明晰夢を見る修行をしているってこと。

 

ではどんな方法で明晰夢を見るのだろうか?

明晰夢を見る為の方法、それは「家族で夢の話をする」という、いたってシンプルなもの。

そればかりが、村全体で夢に対する議論・討論も行われる。

そして夢をポジティブに解釈することで、夢をコントロールする足掛かりとするのだ。

 

こどもの頃から食事中に家族で夢の話ばっかりしてたら、そして村の大人たちが自分の見た夢の話ばっかりしてたら…夢ってのがもっと身近に感じられるだろう。

ひょっとしたら、夢を見るってのが深夜のバラエティ番組を観る、ってくらいになってしまうのかもしれない。

セノイ族は夢をコントロールするため、夢の話をたくさんする。

明晰夢を見るには夢日記を付けるといいなんて話もあるが、夢の話をする方がより効果的なのだ。

そんなセノイ族には夢にまつわる3つの教えがある

  • 夢の中では恐怖や危険を乗り越えろ!
  • 夢の中では常に快楽を求めろ!
  • 夢の中では成果を手に入れろ!

こうした心がけで夢に臨むことで、いつかは夢の中で自由に空を飛べるようになるのかもしれない。

明晰夢を見ることが出来る方法とは?

マセイ族は「家族で夢の話をする」という方法が、明晰夢を見る訓練となっていた。

では他に明晰夢を見るためには、どの様な方法があるのだろうか?

脳に電流を流す

明晰夢を見ているとき、脳の前頭野が活発に活動しているという。

フランクフルト大学のウルズラ・ボス氏の研究チームによると、寝ている時に前頭野に微弱な電流を流すことで作為的に明晰夢状態を作り出すことに成功したというのだ。

明晰夢を見たかったら、脳の前頭野に微弱な電流を流せばOK!!

ひょっとしたら近い未来、明晰夢ヘッドギアなるものが発明され、自由に夢を見られる時代が来るのかもしれない。

別売りのカートリッジで夢を選択、いろんなジャンルの夢を楽しめるみたいな。

でもまあ、一般市民にとって寝ながら脳に電流を流すことは敷居が高いし、安全面においても素人にはおすすめ出来ない。

夢日記をつける

その他の方法として、明晰夢を見るのにどういった方法があるのか?

最もメジャーな方法として、夢日記を付けるというものがある。

そして寝る前に読み返す。夢の話をするマセイ族と似ているね。

また、明晰夢を見たい!夢をコントロールしたい!と強く願う事も大事らしい。

明晰夢誘導の記憶法(MILD)

オーストラリアの研究者が見つけ出した、もっとも確率の高い明晰夢を見る方法が「明晰夢誘導の記憶法(MILD)」だ。

MILDのやり方

眠りに落ちる時、睡眠後5時間で目が覚めるように目覚まし時計をセットする。

5時間後に起きたら、どんな夢を見ていたかをベットの中で思い出す。

そうして再び眠るさいに「次に見る夢では、自分は夢の中にいるんだと自覚できる」と意識しながら眠る。

169人の被験者を使った実験では、MILDを行ってすぐに寝ることができたグループの明晰夢を見た確率は4割にものぼったという。

しかも明晰夢誘導の記憶法(MILD)は初心者にこそ効果的な明晰夢を見る方法なのだとか。

今後、明晰夢のシステムがより解析されれば、誰もが明晰夢を楽しむことができる時代がやってくるかもしれない。

生活の傍らにいつも夢を

夢ってのは普段生活してきて、あんまり気にしたこともないものだ。すぐ忘れちゃうし。

明晰夢を見る方法は、自分の生活の中での「夢」の割合を少しずつ増やしていくことで可能になるのではないだろうか。

 

明晰夢を見るには、いつでも夢を意識した生活を送る事が大事。

「見たい夢があったら、その夢に関わる写真を枕の下に置いて眠るといいよ」

なんて話を聞いたことがある。

 

眠る直前のイメージは、見る夢に影響を与えるのだ。

そして直前のイメージが夢に影響を与えるとしたら、夢に対する自分自身の考え方や強い信念、願望みたいなものが夢に影響を与えるのもうなずける。

明晰夢を見たいという願望それ自体が、明晰夢への鍵となっているのだろう。

ほとんどの人は、明晰夢を見ようと思わないし、見たいと思ってもそれに向けて努力しようとはしない。明晰夢を見れる人は、諦めずに明晰夢に対する情熱を燃やし続けられるような一握りの人たちだけなのかもしれない。

 

私はただ静かに「明晰夢ヘッドギア」の開発を待つことにしよう。

ゾンビ的な何かに追いかけられる夢を何度も見たことがあるが、夢の中であいつらをけちょんけちょんにぶっ飛ばすことが私の夢なのだ。

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