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危機対策

内閣府「南海トラフ巨大地震の被害と対策に係る映像資料」の内容を簡潔にまとめてみた。

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内閣府が「南海トラフ巨大地震の被害と対策に係る映像資料」を公開した。

この映像資料は、南海トラフ巨大地震の被害想定をCGなどを使ってわかりやすく表現していて、我々が行える減災対策についても簡潔に説明されている。

とはいえ、全体で17分の超大作。

「そんなの見る時間ねーよ!!」

という方のために、サクッと5分で読める文章にまとめてみた。

*もし映像を観たいという方はこちらの内閣府ホームページで観てみよう!!→南海トラフ巨大地震編 全体版(17分)内閣府

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南海トラフ巨大地震の被害と対策に係る映像資料

南海トラフ巨大地震とは?

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は「死者・行方不明者が約2万2千人」「全壊家屋12万棟以上」の大災害であった。

いま、東日本大震災を上回る巨大地震の危機が高まっている。

「南海トラフ巨大地震」だ。

日本は世界有数の地震大国

日本は世界でも有数の地震国。世界中で発生するM6.0以上の地震の約2割が日本周辺で発生しているともいわれている。

日本では海側のふたつのプレートが、陸側に向かって年間数センチという距離を移動している。

プレート同士がぶつかる場所では強い力が発生し、その力により地震が発生していると考えられている。

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陸側と海側のプレートの境界では「海溝」や「トラフ」と呼ばれる深い溝が形作られる。そこでは、プレートのひずみが蓄積され、限界を超えると、エネルギーが解放されて地震が発生する。

 

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「海溝」や「トラフ」で地震発生すると、振動と同時に海が持ち上がり、津波も同時に発生する。

このようなプレートの境界で発生する地震を「海溝型地震」と呼ぶ。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震も典型的な海溝型地震であった。

南海トラフ巨大地震とは?

南海トラフ巨大地震は駿河湾から日向灘に沿って伸びる南海トラフに沿って発生する地震のこと。

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南海トラフの周辺では、おおむね100年~150年の周期で大きな地震が発生してきた。今後30年以内に70%程度の確率でM8~M9レベルの地震が発生すると予想され、最悪の場合、死者は32万3千人にも上るといわれている。

 

(ちなみに地震は周期的に起きるという考え方自体が間違っていると主張する学者もいる)

オススメ記事:「間違った学説に頼るな!」地震学者ロバート・ゲラー教授が語る地震予測が不可能な理由について。

南海トラフ巨大地震の被害シミュレーションをCGで!!

もしマグニチュード9クラスの南海トラフ巨大地震が発生したら?

CGで作られた資料映像の内容を”静止画像”で紹介しよう。

nankaitorafujishin4各地で液状化現象に被害が発生。

nankaitorafujishin5地震で電線が切れ、広い範囲で停電に。途絶するライフライン。

nankaitorafujishin6交通不能になる道路・鉄道。流通が完全にストップし、経済活動も不可能に。

nankaitorafujishin7海溝型地震の特徴である津波が、次々と沿岸に到着。最短、地震発生から数分で津波が到達する場所も!

 

画像よりもCGの方が実感がわくと思うので、できることなら動画を観てほしい。怖いけど…。

→出展元:南海トラフ巨大地震編 シミュレーション編(内閣府)

南海トラフ巨大地震の被害の特徴

南海トラフ巨大地震では震度6弱~震度7の強い揺れが、広範囲に数分間も続くという。

この激しい揺れによる「家屋倒壊」「家具の転倒」が原因で、多くの死傷者が発生すると想定されている。

また、南海トラフ巨大地震で特筆すべきは津波被害の甚大さ。最悪の場合、津波による被害だけで、死者は23万人にもなるという。

南海トラフ巨大地震は津波の到達が早い

南海トラフは陸地に近いため、東日本大震災の時よりも津波の陸地への到達が早いと予想されている。

東日本大震災の最短津波到達時間は釜石の25分、それに対して南海トラフ巨大地震は最短わずか数分で津波が到達するとみられている。

東日本大震災の時、津波が最短で到達した釜石の中学生は、揺れを感じた後に津波が来るとわかるまえから避難行動を開始。それにつられて、多くの地域住民も非難し、その結果多くの命が救われた。

地震を感じたら、すぐ、少しでも高いところへ。高台や高いビルに避難することが大事だ。

高層ビルを襲う長時間地震動

南海トラフ巨大地震ではゆらゆらと長時間揺れ続ける「長時間地震動」が発生する。

長時間振動では、特に高層ビルの上方が大きく揺れ、室内がめちゃくちゃになる可能性がある。東日本大震災では、2メートル以上の揺れ幅で、10分以上揺れ続けたビルもあったという。

南海トラフ巨大地震では、超高層ビルが立ち並ぶ中部圏、近畿圏だけでなく、遠く離れた首都圏でも、強い長時間振動に見舞われると想定されている。

国や自治体の機能がマヒする

南海トラフ巨大地震では、東日本大震災以上に超広域に被害が出ることが想定されていて、国や自治体の救援・支援システムがうまく機能しない恐れもある。

多くの被害者に対して、医療機関が十分に対応できない可能性もある。

避難所のキャパシティを超える避難者が発生し、劣悪な環境での避難生活が長期にわたって続くと想定されている。

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国は建築物の耐震化、避難計画の策定など、総合的な対策を推進している。

それと同時、公助に頼らないひとりひとりの対策(自助対策)も大切。

日頃から防災訓練や備蓄を行い、公助と自助それぞれの力を高める必要がある。

南海トラフ巨大地震の被害想定の全体像

「南海トラフ巨大地震対策について」の最終報告による被害想定を紹介しよう。

  • 死者数合計:最大32万3千人(東日本大震災の17倍)
  • 倒壊および焼失棟数合計:最大238万6千棟(東日本大震災の18倍)
  • 上水道:最大3,440万人が断水により使用不可能
  • 下水道:最大3,210万人が利用困難
  • 電力:最大2,710万軒が停電
  • 都市ガス:最大180万戸の供給が停止
  • 固定電話回線:最大930万回線が通話不能に
  • 携帯電話:携帯電話基地局の被災で、大部分の通話やネットが困難に
  • 道路の路面損傷、沈下、橋梁損傷等:4万か所
  • 鉄道の線路変状、路盤陥没等:1万9千か所
  • 港湾:係留施設5千か所で被害、対象防波堤126~135kmで被害
  • 空港:中部国際、関西国際、高知、大分、宮崎空港は津波で浸水
  • 帰宅困難者:京阪都市圏660万人、中京都市圏400万人
  • 避難者:1週間に最大950万人
  • 食料:発災後3日間合計で最大3,200万食不足
  • 飲料水:発災3日間合計で最大4,800万リットル不足
  • 被災都府県で対応が難しくなる患者数:最大で入院15万人、外来14万人
  • 経済的被害:最大で合計約215兆円(東日本大震災の10倍以上)

南海トラフ巨大地震への対策

被害想定は甚大、だけど適切な対策をとれば被害を大きく減らすことも可能だ。

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建物の耐震化率は現在79%。これを90%に引き上げれば、建物の全壊数は6割まで減らすことができる。さらに耐震化率を100%にすれば、およそ2割までも減らすことができるという。

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家具や家電製品などの転倒、落下が原因で怪我をしたり、命を落とす場合もある。家具を専用器具で固定するのは必須だ。

 

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気象庁では、強い揺れが各地に到達する前に、緊急地震速報で知らせる体制を整えている。また、津波の発生が予測される場合は、その津波の規模を予測して警報を発表、早期の非難を促す。

全員が地震直後から避難を開始し、津波避難ビルが効果的に活用できた場合、津波による死者数は約1割にまで減らすことができると考えられている。

 

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地震火災対策には、電気による出火を防ぐ感震ブレーカーや火災報知機、防炎カーテン、住宅用消化器なども有効。

オススメ記事:地震後の火災を自動的に防ぐ感震ブレーカーとは!?通電火災が起こる理由と予防法。

 

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南海トラフ巨大地震が発生すると物資輸送が滞り、深刻な水不足、食料不足が発生すると考えられている。

最低3日分、できれば7日分の長期保存可能な水と食料を常に備蓄しておくのが大切。

特に都会の超高層マンションは、エレベーターが止まることもあり得るので、備蓄がより大切になってくる。

オススメ記事:ローリングストックに最適!おいしくて簡単に食べられるオススメの非常食セット。

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水も下水道も使用できなくなる可能性が高いので、災害用簡易トイレを用意しておくのも重要。

 

「南海トラフ巨大地震の発生を防ぐことはできません。

しかし、備えることで被害を最小限に抑えることは可能です。

避難の指針や備蓄の目安を目標に、まずは備えることを始めましょう。

特に自然災害のおいては、想定を超える場合もあることを肝に銘じ、常に今できる最善を尽くすことが大切なのです」

動画の最後は、こう締めくくられている。

内閣府がCGで作った17分の資料映像は、下記のホームページで視聴できるので、時間があるのなら是非とも見てみてほしい。

南海トラフ巨大地震編 全体版(17分)内閣府

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