雑学

ネットでバーチャルお墓参り、その驚くべきシステムとは?電子世界に埋葬されるのも悪くないッ!?

2016年2月18日

世の中はインターネットで回っているといっていい。

身近なサービスを見渡してみても、ネットを利用していないサービスを探す方が困難だろう。最近では冷蔵庫だってインターネットで繋がっていて、冷蔵庫の中にある食材でオススメの料理を教えてくれるらしい。

つい20年ほど前にはインターネットは一部のマニアのものであり、写真1枚程度のデータを受信するのにも何十分もかかっていたというのに、時代の変化はすさまじいものだ。

そして今、またしても時代はひとつ進化する。

墓参りもインターネットで出来るようになるのだ。

遺骨はどうするのか?線香は必要なのか?水や花は?

少しずつ普及してきたバーチャル墓参りについて調べてみた。

インターネットで墓参り!!その方法とは?

ネット墓参りは一部の会社やお寺が始めた次世代のサービスだ。

忙しい現代人は、田舎の墓参りなんて、行きたくても行けないことが多い。そんな時にインターネットで簡単にお墓参り出来たら?そんな要望に応えて出来たサービス。

ではバーチャル墓参りとはどの様なサービスなのだろうか?

バーチャル墓参りを始めるには、まずそのサービスを行う会社かお寺に登録する必要がある。

そこで、実際のお墓の写真や故人の写真・戒名・没年等のデータを登録する。そうすることで、ネット上の仮想のお墓が出来上がるのだ。そしてそこにアクセスすることで墓参りをする。

 

つまり、故人の埋葬については、ちゃんとどこかのお寺にしなければならないってわけだ。

 

IDとパスワードで、先祖の墓にログイン!!

 

別途有料で故人の音声を登録することも出来るので、バーチャル墓参りをしたら毎回、故人が歌う「千の風になって」が流れる仕様にすることも可。

「私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません~♪」

 

…(確かに!)

 

インターネットなんてなかった時代に亡くなったおじいちゃんは、それを見てどう思うのだろうか?

しかし、ず~っと先祖の墓を放置して忘れているより、ネットとはいえ墓参りをする方が遥かにいいはずだ。大切なのは墓参りをしたいと思う気持ち。きっとご先祖様も喜ぶだろう。

このバーチャル墓参り、ちゃんと初回登録料や年会費がかかる。檀家システムの崩壊したお寺にとっても、貴重な資金源になるのかもしれない。

時代はバーチャル墓参りからバーチャル葬の世界へ!

世の中には、実にたくさんの種類の葬儀がある。

一般的な火葬や土葬以外にも、奇想天外な方法で埋葬する方法があるのだ。

 

樹木葬→故人の遺骨を霊園に埋葬後、墓標として樹木を植える。

鳥葬→チベット仏教でポピュラーな葬儀。故人の遺体を専用の鳥葬台に乗せ、ハゲタカなどの餌とする。

宇宙葬→故人の遺骨を詰め込んだロケットを発射!宇宙空間に散骨する。

冷凍葬→故人を超低温冷凍後に粉砕!その粉末を地下に埋葬するエコ葬。

 

これから更に技術が進化していったら、バーチャル墓参りならぬ「バーチャル葬」なんてのも出てくるかもしれない。

バーチャル葬→故人のDNAを全てデータ化し、大容量サーバーに保存。つまり、サーバーに埋葬し、ホームページを墓標とする。そこにアクセスすることで電子的に墓参りできる。

まるでSFの話だが、実際のところ技術的にはあと10年もしなうちに現実化するだろう。現在でも脳が考えていることを出力するような技術が開発されつつある。DNAや脳のデータを丸ごとエクスポートすることも可能なのではないだろうか。

 

そして更に話を進めると、そのバーチャル葬で保存されたデータから、おおよそ50年以内にリアルな人間を再構成する技術も開発されるはずだ。

つまり、バーチャル葬とは”復活”を想定して行われるかもしれない。

その時代には生と死の概念は、すでに現在とは全く違ったものになっているのだろう。

故人に会える、バーチャル墓参り

いずれ記憶や人格をすべてデータ化して保存することで、バーチャルじじいと会話することも可能になるだろう。

バーチャル墓参りでもするか~なんてじいちゃんの墓にログインしたら、バーチャルじじいが出てきてネットのエロサイト閲覧履歴について説教される…そんな時代がやってくるのだ!!

ますます、墓参りに行かなくなる…かもしれない。

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