宇宙の法則 自己啓発

セレンディピティとは?「計画された偶発性理論」と偶然を味方に付ける5つの方法。

2016年5月9日

セレンディピティとは、簡単に言ってしまえば「偶然を味方につける能力」のことだ

 

今までの人生を思い返してほしい。

進学した学校、付き合った異性や友達との出会い、選んだ仕事、感銘を受けた本との出会い…。

自分の人生を左右するくらいインパクトのある出来事が、思いのほか偶然によって支配されていると感じないだろうか?

 

たまたま雑誌に掲載されていた求人に応募して、そこで就職して職場結婚して定年まで働く人。

街中で偶然ナンパした女性と結婚した人。

たまたま日本に旅行にきてた時に聴いた歌謡曲のレコードの惚れ込んで、日本に住むことになった外国人。

 

私たちの人生は、自分自身の才能や努力や環境もさることながら、思いのほか偶然に左右されている。

実は自分の目標を達成するには、この”偶然”を味方にしてうまく利用しなければならない。

 

セレンディピティを身に着ける方法、

偶然を味方にするための方法はあるのか??

 

その参考になる「計画された偶発性理論」と呼ばれる理論がある。

今回は人生を彩る”偶然”を、自分の良い方向に利用するために5つの行動指針を紹介しよう。

計画された偶発性理論とは?

「計画された偶発性理論」とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論に関する考え方だ。

クランボルツ教授の調査によると、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」という。

そのことから、自分の目標とする仕事に就くためや、自分にとって最適なキャリアを積み重ねるには、「偶然」を上手く利用しなければならないという事がわかった。

計画された偶発性理論は「自分のキャリアは、自分で目標設定し、努力し、行動し、積み上げていくもの」という従来の考え方のアンチテーゼとなる考え方なのだ。

 

でもキャリアが偶然に左右されるからって、努力や行動が無意味というわけではない。むしろ、偶然を生かすには、努力が不可欠といえる。

偶然を目標を達成の踏み台にするために、普段から心がけておきたい5つの行動指針を紹介しよう。

偶然を幸運に変える5つの指針

人間はさまざまな偶然を乗り越えて、目標を達成する力を持っている。たとえいかなる時代や環境に置かれたとしても。

クランボルツ教授によると、「計画された偶発性理論」によって偶然を利用してキャリア形成するには、5つの行動指針を持つ必要があるという。

1 「好奇心」新しい学習機会を模索する

2 「持続性」困難があっても努力し続ける

3 「柔軟性」態度や行動など環境や状況の変化に応じて変えていく

4 「楽観性」新しい機会をチャンスと捉える。

5 「冒険心」結果が不確定でも行動に移す

キャリアの形成には偶然の要素がたくさん含まれている。しかしこれらの5つのポイントを実践すれば、それらの偶然を”計画的に利用する”ことができるだろう。偶然を自分の味方につける事ができるのだ。

セレンディピティは高められる

宝くじは買った人しか当たらないように、目標達成のカギとなる偶然は、目標に向かって行動した人間の元にしかやってこない。

「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」ということは、逆に言えば「目標達成には偶然がめっちゃ大切」ってことになる。

つまり、目標達成には偶然が必要で、その偶然を発生させるには、目標に向かっての行動が必要不可欠となる。

その意味では「偶然」は自分で”計画的に”引き寄せることができるだろう。

これこそが「計画された偶然」なのではないだろうか。

 

人間はたまたまラッキーが重なって自分の実力以上の”結果”が残せる場合がある。しかし、どれだけラッキーが重なっても自分の”実力”以上の力を発揮することは出来ない。

試験で偶然、選択問題で全問正解することはあっても、偶然に頭が良くなる事はない。

100m走で偶然、自分以外全員がずっこけて1位になることはあっても、偶然に足が速くなる事はない。

つまり偶然で実力は上下しないという事になる。

 

行動が偶然を発生させるきっかけを作り、その偶然を幸運に変えるのは実力ということになるのだろう。

「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」これらの5つを常に心がければ、わたしたちは目標達成のきっかけになる偶然を発生させることができ、それを効果的に利用することができる。

まさにセレンディピティだ。

全部もってねーよ!!!

さて、ここまでの話を聞いてどう思っただろうか?

少なくとも私はこう思った。

「偶然が大事だって?結局は努力とか好奇心とか柔軟性だとか…そんなもんが大事なんじゃねーか!ふざけんな!全部もってねーよ!!!

…と。

 

騙されないでほしい。

「計画された偶発性理論」はあくまでもキャリア論であり、仕事や目標達成に対する考え方なのだ。

そもそもキャリアの形成なんて興味のない人間には意味のない話。

実際の人生では、ただただ目標もなくフラフラと生きていて、しかもそれなりに幸せになっている人間が山ほどいる。

 

セレンディピティは「計画された偶発性理論」よりも遥かに深く、広い意味を持っている。

 

日曜の昼間にカップラーメン食べてたら、隣の部屋に隕石が落下!爆風で住んでる家が木端微塵に砕けるも、奇跡的に自分と左手に持っているカップラーメンは無傷。そんな時に、住む家をなくしたことよりも「おおっ!びっくりした~。でも、死ななくてラッキー!カップラーメンも大丈夫だったぜ!ずるずるずる~」とラーメンを啜れるくらいの”強さ”というか、物事の”捉え方”の方が人生にとっては大事なのではないだろうか。

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