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リアル課金とは?ポケモンGOのリアル課金による経済効果が天文学的金額に上るかもしれない理由

2016年7月15日

ポケモンGOのリアル課金による経済効果がすさまじいことになるかもしれない。

まずは、リアル課金とはなにかを簡単に説明しよう。

ゲームの中でアイテムを購入することを「ゲーム内課金」という。それに対してリアル課金とは、ゲームを行うために現実世界でお金を使うことを指す。つまり「ゲーム”外”課金」ということだ。

「リアル課金」はもともと、ポケモンGOの元となった位置情報ゲーム「イングレス」で使われていた言葉。

例えばポケモンGOを遊んでいて、行った先の商店街でアイスクリームを買って食べると…これはリアル課金になる。

移動の際に使った交通費もリアル課金だし、ポケモンGOで歩き回るからって買ったウォーキング・シューズもリアル課金の範疇に入るだろう。

ポケモンGOがもたらすリアル課金には、どのようなものが考えられるのだろうか?

ポケモンGOのリアル課金が停滞した世界経済を救うきっかけに!?

ポケモンGOはAR(拡張現実)技術を利用して、現実世界でポケモンを探してゲットするゲームだ。街の中や森の中、水辺、公園などに実際にポケモンが現れて、それをモンスターボールで捕まえることができる。

また、ポケモンGOでは「ポケストップ」というシステムがあり、ポケストップに指定された場所に行くと、ゲームを有利に進められるアイテムが貰えたりする。

ポケモンGOは、ポケモンを探したり、ポケストップに立ち寄ったりと、部屋の中に引きこもっていては楽しめず、外に飛び出す必要がある。それはつまり、リアルな世界での人の動きを活性化させるということに他ならない。

人の流れは、そのまま消費につながり、経済も活性化するだろう。

ポケモンGOは普通のゲームをはるかに超える経済効果を、全世界に生み出す可能性を秘めているのだ。

 

では、実際にどのような”リアル課金”が行われるのだろうか?

ポケモンGOでのリアル課金例

ポケモンを探しに行くための準備にリアル課金!

現実世界でポケモンGOのために使ったお金は、すべてが「リアル課金」といっていいだろう。

例えば新しいシューズや、自転車を購入した場合もリアル課金。山を散策するための防虫剤や長袖の服、帽子なんかを買ってもリアル課金だ。

サトシのコスプレをしながらポケモンを探しに行く上級者もいるだろうが、その服代金ももちろんリアル課金。

ゲットしたポケモンを成長させるには、実際に数キロ歩かなければならないが、ズルするためにドローンを使ったりモノレールを使ったとしたら…ドローンやモノレールの購入代金もリアル課金ってことになるだろう。

ポケモン出現ポイントやポケストップやでリアル課金!

もし、地元のさびれた商店が突然めずらしいポケモンの出現ポイントになったら?あるいはポケストップになったとしたら?

そこにはポケモンGOのユーザーたちが集まり、自然とジュースが売れたり、タイ焼きが売れたりといった消費が生まれるはずだ。

これもまた、リアル課金になる。

そんなリアル課金をきっかけに、その商店街が活性化するかもしれない。

任天堂は「ポケモンの出現ポイント」や「ポケストップ」を販売するだろう。これが新しい人の流れを作り出し、膨大なリアル課金を生み出すはずだ。

もし有名なテーマパークがレアポケモンの出現ポイントになったとしたら、それを目的に集まった人々の入場料から園内で食べたチュロスまで、すべてがポケモンGOのリアル課金だ。その合計金額はとんでもないことになるだろう。

ポケモンGOで地域活性化!なんてことも可能かもしれない。

ポケモンGOはゲームの世界だけにとどまらず、リアル世界そのものに消費を広げるところが、今までのアプリ・ゲームとは根本的に違うところなのだ。

ゲーム内アイテム「ルアー」でリアル課金!

ポケモンGOのアプリ内課金で「ルアー」というアイテムが買える。

ルアーはポケストップ周囲の好きな場所でポケモンの出現率を上げる効果がある。このルアーを使うと、その場所にポケモンGOユーザーが集まってくる。

ルアーはポケモンを集めるのというよりも、人間を釣るのに使えるってわけ。

実際、アメリカではこのルアーを使って集客して、売り上げを伸ばした飲食店もあるという。

どんなに人の来ない場所にあるたこ焼き屋でも、1日中ルアーを発動させていたとしたら?そこに人が集まり、「あ、たこ焼きじゃん!ひさしぶりに食べよ~」なんて売り上げがアップすること間違いないだろう。

ポケモンGOのリアル課金は世界を変える

「ただのデータに金を出すなんて、まったく理解できないね」

ゲーム内課金について、そんな印象を持っている人も多いだろう。

実際、ゲームにハマりすぎて何十万円も課金して払えなくなってしまったり、こどもが安易に課金してしまったりと、いろんなトラブルが続出している。そもそもの作りが射幸心をあおるようになっていて、誘惑に弱い人間や自己顕示欲の強い人間はどんどん金をつぎ込むように仕向けられている部分がある。

スマホゲーム業界内で自主的に規制はしているものの、「どれだけ課金させることができるか?」という根本的なスタイルはそのままだ。

そんなゲーム内課金とは違い、リアル課金が生む経済効果は、アプリの中だけにとどまらない。

ゲームプレイヤー、株式会社ポケモンや任天堂、地域のお店や観光地、それぞれが満足できるような枠組みができる可能性がある。

ポケモンGOはただのゲームアプリではなく、ひとつの文化、あるいは経済圏を作り出す可能性すらあるのだ。

その可能性は未知数。これから、リアル課金の方法もたくさん出てくるだろう。うまく利用すれば、その経済効果は計り知れないはずだ。

ゲームが現実世界を変える、そんな時代がやってきたのだ。

 

影響力が強いだけに、これからポケモンGOを巡って様々なトラブルが頻発するだろう。ポケモンGOが犯罪に悪用される可能性だってある。

だけど、ポケモンGOとポケモンGOが生み出すリアル課金が、世界をより良い場所に変える可能性を秘めているのは間違いないだろう。

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