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シンギュラリティの意味とは?技術的特異点を迎えた世界で人類は滅びるのだろうか?

2017年7月20日

一説には、2045年に”シンギュラリティ”が訪れ、人類全体に劇的な変化が訪れるという。これを2045年問題と呼ぶ。

 

シンギュラリティとはどういう意味なのか?

シンギュラリティが訪れるとどんなことが巻き起こるのか?

人間の進化の先にあるものとは?

 

今回は「シンギュラリティ」について考えてみたい。

進化速度無限大!!シンギュラリティとは!?

シンギュラリティ(singularity)は「風変わりな」「奇妙」「特異性」といった意味を持つ単語。

しかしながら、最近問題視されているシンギュラリティという単語は、「技術的特異点」という意味を持っている。

技術的特異点の意味を説明すると、「今までの技術的な常識が通用しなくなるポイント」ということになる。

今まで考えられてきた常識が崩壊し、世界が新しい秩序と常識によって生まれ変わる…それがシンギュラリティ(技術的特異点)ってこと。

 

そんなシンギュラリティを引き起こす、直接的な原因がコンピュータの加速度的な進化といわれている。

 

1965年にコンピュータ技師のゴードン・ムーアによって「ムーアの法則」が提唱された。これは「コンピュータの性能は2年でおよそ2倍になる」という内容で、近年まで規則正しく法則通りにコンピュータの性能は進化してきた。

数十年前まで部屋ひとつ分の面積を占有していたスーパーコンピュータが、今ではスマホの中に入ってしまう。

これだけでも驚異的なのに、量子コンピュータが登場し、その進化のスピードはムーアの法則を超えて私たちの想像を絶するスピードになりつつある。

絶対零度の密閉された部屋で運用しなければならない量子コンピュータも、数十年後にはスマホサイズになっちゃうかも。

 

コンピュータの人間の想像を超える進化を端的に表した事件は、やっぱり「アルファ碁」だろう。

複雑なルールを持つ碁でコンピュータが人間に勝つには、あと30年はかかるだろうといわれてきたが、アルファ碁は容易く人間を打ち負かしてしまった。

アルファ碁は超高速でコンピュータ同士の碁を打ち続けることで、凄まじいスピードで進化した。コンピュータがコンピュータをプログラミングして、進化させることができるようになった時、それと同じことがコンピュータの性能の進化でも行われる。

人間よりも頭の良いコンピュータがコンピュータを作り、出来上がった高性能のコンピュータが新しいコンピュータを作る…。この繰り返しを、1日に何千回も行うことができるだろう。

 

そうして、コンピュータが進化するスピードが指数関数的に早くなっていき、ある瞬間に進化のスピードが”無限大”になる。

 

その瞬間こそが、シンギュラリティ(技術的特異点)だ。

 

昭和の時代と平成を比べて「便利になったねぇ~」なんて言ってるのとは、まったくレベルの違う進化が訪れる。

人間が紀元前より考えて構築してきた哲学、将棋や碁での最適解、医学の進歩、数学や物理学や化学などの学問の進展…。

人類が誕生してから現在までの進化の過程を、技術的特異点を迎えたコンピュータはたったの数秒で計算しつくし、その先へと進化する。

 

一説には、シンギュラリティは2045年には到来するといわれ、その後にどのような世界が到来するかは、今の常識しか知らない私たちには到底予測不可能であるといわれている。

常識的な発想しかできないものの、人間の脳で考えられるシンギュラリティ以降の世界がどのようになるのかを予測することは出来る。

まず、基本的に人間は不老不死になることができるだろう。

がんやエイズはもちろん、治せない病気はなくなる。もちろん、老化現象も止められる。

エネルギー問題も、食糧問題も解決する。

労働という形も消え去るはず。貨幣経済は崩壊し、国や政府といった概念もなくなるかもしれない。

 

人間は、生命はどのように誕生したのか?

宇宙人や幽霊はいるのか?

恐竜はどのように滅びたのか?

タイムトラベルは可能なのか?

宇宙の始まりは?宇宙が始まる前には何があったのか?

神は存在するのか?

 

1秒で100年の進化をするシンギュラリティを迎えたコンピュータは、世の中にあるあらゆる疑問のすべてに、正確な解答を用意できるだろう。

シンギュラリティを迎えた時、人類は滅びるのか?

勉強も必要ない、仕事をすることもない、子どもを産み育てる必要もない…そんな世界。

はたして人間に生きる意味はあるのだろうか?

 

その答えすらも、多分、コンピュータなら正確に導き出してくれるだろう。

 

導き出された解答如何によっては、人類などコンピュータに容易く絶滅させられてしまうかもしれない。その時代には、コンピュータは世界そのものと密接に結びついているだろうから。

天才物理学者のホーキンス博士は、「AI(人工知能)の進化によって人類が滅ぼされてしまうかもしれない」と警鐘をならしている。

しかし個人的には、「進化したコンピュータが人類を滅ぼす」なんて、ターミネーターのスカイネットのような常識的でベタな発想は、起こらない気がする。

 

シンギュラリティによって、今までの常識はすべて崩壊する。

自分より頭の良いAIが登場して、人類を”滅ぼす”とか”敵対する”なんて、微笑ましいくらいに人間的で優しい発想だ。

それよりも「コンピュータが強制的に人類を4次元生命体に進化させた結果、肉体が消滅し、過去と未来が同時に存在する世界で神に出会ったけどチェーンソーで真っ二つにした」くらいの、常識はずれでわけのわからない出来事が起きるんじゃないだろうか。

 

そもそも、進化の最終地点にある究極のコンピュータは、自分自身の存在に意味を見出すだろうか?

もし意味を見出すとしたら、人間と敵対する可能性もあるかもしれないけれど、きっともっと違う、もっとスゴイ答えを見つけ出す…ような気がする。人間の理解を超えるような何かを。

 

とまあ、色々と考えてみたけど、結局はワイドショーで下らない芸能ネタが流れたり、政治家が平和的な不祥事を起こしたり、近所のスーパーで卵が安売りしていたりする、いつもの日常が続いているような気もしないでもない。

人間がどれだけ発展しようとも、キリンやカバは今も昔も変わらない生活を送っているのだから。

 

不老不死が実現するとか、人類の危機なんて騒いだところで、今までの常識が崩壊するシンギュラリティの後の世界は、想像することがほとんど不可能なんだから諦めるしかない。

2045年まであと約30年。

もちろん、2045年にシンギュラリティに到達するとは限らないし、もっと早くなる可能性もあるだろう。

特異点を通過して常識が常識じゃなくなる世界、その答えは自分自身の目で確認できるかもしれない!!

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