オカルト

心霊写真のトリックは解明された?昔に比べて心霊写真が減った3つの理由。

2016年5月27日

昔は心霊写真が今よりもたくさんあったし、それらを紹介する心霊番組もたくさんあった。

 

背景の木々の中に顔が見える写真。

「これは…ここで自殺した地縛霊です…」

 

笑顔で映っている顔に覆いかぶさるような黄色い炎のようなもの。

「浮遊霊がたまたま映り込んでしまったようですね…」

 

不自然に右足だけ消えてしまった写真。

「右足を怪我するかもしれないと、霊が伝えているのです…」

 

あれほどたくさんあった心霊写真はどこへ行ったのか?

あれほどたくさんいた胡散臭い霊能力者はどこへ行ったのだろうか?

心霊写真が減った3つの理由

心霊写真のパターンは、実は数種類しかない。

①背景に霊の顔が映り込む

②怪しい光や雲のようなものが現れる

③身体の一部が映らない。

例外はあるものの、ほとんどの心霊写真がこの3つのうちのどれかに該当する。

昔はこういった心霊写真を特集するテレビ番組が山ほどあったが、いまでは姿を消している。私たちは誰でも携帯電話を持っているし、いつでも写真を撮れる状態にある。インスタグラムなどの写真を主体としたSNSも人気だ。

「写真を撮る」という行為自体、昔よりもはるかに身近になっているはず。だとしたら、心霊写真の枚数も昔に比べて何十倍にもなっていいはず。

だけど、実際のところ心霊写真文化は衰退の一途をたどっている。

それはなぜなのだろうか?

①背景に霊の顔が映り込まなくなった理由

背景に霊の顔が映り込む現象は、そのほとんどが見間違いだ。

人間は三つの点があるとそれを顔に認識する機能が備わっている。シュミクラ現象とも呼ばれていて、進化の過程で手に入れた、危機を迅速に察知して身を守るための能力といわれている。

(・_・)←これが顔見に見えるのもシュミクラ現象の結果だ。

シュミクラ現象が心霊写真の正体なら、なぜ顔が映り込む心霊写真が減ったのか?私たちはその能力を失ったわけではないのに。

 

その理由として考えられるのは、フィルムカメラよりも今のデジタルカメラの方がハッキリと被写体を映せるので見間違いが減ったからだろう。

しかし、もっとも大きな理由は「みんな心霊写真を探さなくなった」ことじゃないだろうか。

シュミクラ現象はかなり強力なので、デジタルカメラで撮った画像でも、探そうと思えばたくさんの霊を発見できるはずなのだ。

だけど、今時心霊写真を探すような奴はいないのだ。さみしいけれど。

②怪しい光や雲のようなものが減った理由

「火の玉」「オーラ」「オーブ」「エクトプラズム」

不思議な光は専門用語でも、いろいろと呼び名がある。

こういった現象が減ったのは、実にフィジカルな理由が挙げられる。

デジタルカメラで撮影すると、レンズに光が入ったり、現像作業でのミスがなくなってしまう。

不思議な光は古き良きフィルムカメラの「映り込み現象」によって発生したと考えられる。

だからデジタルカメラや携帯のカメラでは映らなくなってしまったのだ。さみしいけれど。

③身体の一部が映らない写真が減った理由

片方の手が消えている写真や、片方の足が消えている写真、あるいは首から上が消えている写真。

パッと見るとドキッとして怖いけれど、これも説明がつく。

①露出・手ぶれ

②たまたま角度によって消えているように見えただけ

ほとんどが、この2パターンのどちらかだ。特に「たまたま角度によって消えているように見えただけ」パターンの心霊写真は、昔と比べても減っていないはずなんだけど、ぜんぜん話題にすら上がらない。

きっとみんな、変な写真が撮影できても、心霊写真とすら思わなくなってしまったのだろう。さみしいけれど。

 

結局のところ、心霊写真が少なくなったのは「みんな心霊写真に興味がなくなった」これに尽きるのだろう。

心霊写真文化の始まりと衰退

心霊写真文化は1800年代のアメリカで始まったといわれている。

写真屋を生業とする男が、たまたま客の隣に”人のような影”が映りこんだ写真が撮れた。この影が死んだ親族にそっくりということになり、「これは心霊写真やで!!」とたちまち街中で話題になってしまったのだ。(当時のアメリカは空前のオカルト・ブームだった)

光の具合か現像の方法なのかはわからないが、そのような不思議な写真を故意に作り出すことができるようになった男は、「死んだ家族に会うことができる写真」と宣伝して大いに話題になったという。

死んだ人に会える写真は大盛況だったが、ついにそのネタがバレて男は詐欺罪で裁判にかけられる。しかし、男の写真に救われたという顧客はたくさんいて、その裁判では騙されたはずの男のことをたくさんの人が擁護したという。

ある未亡人は「戦争で死んだはずの夫」と自分が一緒に写っている写真を、後生大事に持っていた。

その写真はトリックで作られたものだが、確かにその女性の心を救っていたのだ。

 

心霊写真には”風情”があると、そうは思わないだろうか?

 

…私にもそんな”風情”のある思い出がある。

小学校低学年の頃、親に心霊写真の本を買ってもらったことがあった。(その頃からオカルト好きだったのだ)

それがもう、すごぉ~~~~~く怖くてね。1ページめくるのにもブルってた。それでもう、あまりにも怖いから、自分の学習机の裏に落としてもう二度と見れないようにしたというね。なんとも小学生らしい?心霊写真対策。

…風情のある思い出だ。

 

心霊写真は衰退しているけど、ミニ四駆やベーゴマがリバイバルで流行るように、いつかもう一度ブームを巻き起こす気がする。

赤外線だかベータ線だかわからないけど、幽霊が発する波動を感知する「幽霊が撮影できるカメラ」なんかが発売されれば、もう一度心霊写真ブームが巻き起こるんじゃないだろうか?

 

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