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神は側頭葉に住まう!神秘体験や幽体離脱を誘発するシルビウス溝への刺激とは?

神の声を聞く預言者、幽体離脱体験者、それに類する神秘体験、これらすべて脳のある部分への刺激で発生する現象だという。

側頭葉に存在する「シルビウス溝」

幽体離脱とはなぜ発生するのか?神の声とは?その秘密を探ってみよう。

側頭葉は神の座

幽体離脱のや臨死体験の秘密

側頭葉への刺激が、幻覚を引き起こす場合がある。

実験で側頭葉シルビウス溝に電気刺激を与えると、まるで幽体離脱したように天井から自分を見ている幻覚を見たり、過去の映像や声が鮮明に現れたりといった現象が起きるというのだ。また、死んだ人に会うといういわゆる「臨死体験」も、このシルビウス溝への刺激で発現するという。

この実験はネイチャー誌でも発表されたことがある。

シルビウス溝への電気刺激実験では、殆どの被験者が幻覚を見たり幽体離脱体験を感じたというのだ。

臨死体験や幽体離脱体験は、ほんとに自分の霊魂が肉体から抜け出て見ている可能性もあるが、脳の幻覚という可能性もあるようだ。

 

過去いろんな国や地域で、文化の違いがあるにもかかわらず、幽体離脱や臨死体験が語られている。それらは往々にして死にかけた事故の直後であったり、集中治療室なんかで起きる。大量出血で気を失っているのに、冷静に天井から医者や看護師さんの処置を見ていたり、あるいは三途の川で死んだじいちゃんにあったりしているのだ。

「おまえはまだこっちに来ちゃいけないよ」なんてこどもの頃に亡くなったばあちゃんが優しく微笑んでいたりする。

人生最大のピンチを前に脳内物質が過剰分泌されているためなのか?脳が酸欠状態になっているためなのか?真相はわからないが、なんらかの理由で側頭葉シルビウス溝が刺激されて、幽体離脱や臨死体験が発現しているという可能性がある。

臨死体験は過去の自分の記憶をもとに、三途の川という宗教観がプラスされて出来上がった幻覚かもしれない。

幽体離脱については、「無意識に見たICU内の映像」や「医師と看護師の会話」「過去の映像」などを脳が自動的にブレンドして、リアルな幽体離脱映像を作りだしているという説がある。

もちろん真相はわからないが、人間の脳はそういった奇妙な現象を作りだすことすら出来る事を覚えておいた方が良いだろう。

神秘体験の秘密

脳の側頭葉のあるシルビウス溝を刺激すると幻覚を見るばかりではなく、ある種の「宗教的な敬虔な気持ち」になったり「神秘的な体験」をするという。

この体験はすごく強烈らしく、たとえ無神論者だったとしても、その敬虔な気持ちを伴う神秘体験を経験すると、すごく信心深い宗教家になってしまうという。

一説には大昔に神の声を聴いたという預言者たちは、このような脳の機能の影響下にあったのではないかと言われている。

また、古代文明などで神の声を聴く巫女や預言者が、ナチュラルなドラッグを服用していたという話もある。そういったドラッグが側頭葉を刺激して、神秘体験を誘発していた可能性は十分にあるだろう。

 

ドラッグ以外にも神の声を聞きやすくする状況がある。

たとえば、不安などのある種の精神状態で単調な運動をすると、脳が刺激されて幻覚が見えやすい精神状態になるというのを聞いたことがある。

いわゆる「厳しい修行に耐えた挙句に神の声を聞いた」という現象もこれに当てはまるのではないだろうか。

砂漠で遭難して死の危機に瀕した時に神の声を聞いて助かった!という預言者の話が聞いたことがある。もう死ぬかもっていう極限状況で神の声を聴く場合があるが、これも不安などの精神状態と極度の運動が作りだした側頭葉刺激の結果なのかもしれない。

レッツ神秘体験!

側頭葉シルビウス溝を刺激して神秘体験をするには、何種類か方法があるようだ。

  • 瀕死状態になる
  • 生きるか死ぬかのピンチになる
  • 凄まじい修行をする
  • 薬物でトリップする
  • 直接電気刺激する

どれもこれも、お手軽に近所の公園でブランコを楽しむようには体験できそうもない。素人にはオススメできないだろう。

新興宗教の無茶苦茶ハードな修行ってのも、こういった脳の幻覚を誘発して、その宗教を信じさせる効果があるのかもしれない。何も知らない人がいきなり神秘体験をしたとしたら、疑う余地なくその宗教を妄信してしまうだろう。

 

神、そして魂、これらすべては脳が作りだした”まやかし”なのか?それとも脳の機能自体が、神の力の具現なのか?

本当に幽体が肉体を離れていっているのかもしれないし、幻覚かもしれない。あるいは側頭葉シルビウス溝が神が作りだした「神へ繋がる道」なのかもしれない。真相はわからないが、少なくとも脳に驚くべき可能性が秘められているのは確かだろう。

 

余談ではあるが、脳に電極から直接電気を流すという、ひと昔前の拷問みたいな精神病治療法は、今でも普通に行われている。この治療法のすごいところは、麻酔と同じでなんで精神病に効果があるのかよくわかっていないところ。そして一見危険そうに見えるが、向精神薬よりも副作用がなく安全な場合もある事だ。

まったく、脳の仕組みそのものが神秘のカタマリといえるだろうね。

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