2011年3月11日14時46分18秒、東日本大震災が発生した。
その混乱の中、震災直後に支援物資を山盛りトラックに詰め込み、現地に向かった男がいた。
江頭2:50だ。
江頭2:50はその行為を「イメージダウンになるから」とひた隠しにしていたが、ついにどこかから漏れて報道されてしまう。
そしてその江頭の行動力と熱いハートに触れた多くの人が、SNSやツイッターで彼の行動を讃えた。
「3月11日の2:46で時が止まってる中、この漢が4分、時を進めた」
とある人物のツイッターで呟かれた一言が胸を打つ。
今回は江頭2:50のこの行動の真相を紹介しよう。
江頭2:50震災直後、いわき市に支援物資を運んでいた!!
お笑い芸人の江頭2:50(45)が東日本大震災の支援活動を極秘で行っていたことが22日、わかった。所属事務所によると、江頭は20日、援助物資を積んだ2トントラックを自走。11日に震度6弱の激震に見舞われ、福島第一原発からも約30キロ離れた福島県いわき市の避難所を訪ね、被災者に援助物資を直接手渡した。
22日までに帰京した江頭は「個人的な活動」として事務所に報告しなかったが、現地で江頭を目撃した被災者がネット掲示板に投稿して極秘の慈善活動が発覚。事務所関係者は「こっそりやろうとしたら、あっさり見つかった。広まって本人がビックリしていた」と話している。
まず、最初に言っておこう。
私は福島県いわき市出身なのだ!!!!
東日本大震災当時は電話もつながらず、実家と連絡も取れない状況だった。
本当に死ぬほど不安だったし、原発が爆発した映像が流れたときはただ茫然とした。
地震が発生の一週間後くらいだったか、地元の同じ友達と食料や水を買い込んで地元に舞い戻った。
幸いにも実家の被害は大きくなかったが、沿岸部は酷いものだった。
小名浜港では大きな船があり得ない状態で打ち上げられていたし、波打ち際には残骸が山のように堆積していた。
沿岸にあるコンビニも津波の直撃を受けて大破していた。
道路のど真ん中に民家の2階部分だけが鎮座していて、迂回しなければ通れない場所もあった。
これらの画像は実際に私が現地で撮影したもの。
とにかく、いわきは、いや東北の沿岸はひどい状況だったのだ。
そんな状態のいわきに、地元民である自分よりも早く、あの江頭2:50は救援物資を届けていた!!
神だよ。
生き神様だよ!!
当時、この江頭の行為はツイッターでも話題になっていたし、新聞にも掲載された。
嘘でもデマでも都市伝説でもない事実。
北野誠氏が江頭2:50の所属する大川興業の代表である大川総裁に、直に確認したコメントをツイッターで発信している。
江頭は真面目に頑張ってました。今日確認済みです。いわき市に入りましたけど…本人は純粋にボランティアで行きました。拡散しないで下さい。江頭最高!
常にこんな事を新潟大震災から備えていたそうです。但し大川興業としては売名行為ではなくて、市井の人間として参加したかったそうですm(__)m…しかも江頭とはばれたみたいやけど…PCしないみたいなんで、よく分からなかったみたいです。
参照元:北野誠ツイッターより
何の関係もないのにそんなこと、なかなか出来ないよ。
将来も安定していない、体張ったお笑い芸人が、目先のこと考えずに、困ってる人に直接物資を届けたんだ。
しかも、完全にプライベートで。
そこらへんの芸能人がやってる売名行為とは次元が違うんだよ!
そして江頭自身が語るの経緯と真相!!
やたらと美化されたデマまでもが広がっている状態が続き、普段はプライベートなことをあまり口外しない江頭2:50自身が、ネット番組でいわきへ救援物資を届けた真相を語ったことがあった。その内容をかいつまんで紹介しよう。
震災発生後、NHKの報道でいわき市に救援物資が届かないと知るエガちゃんはすぐに行動を起こす。
曰く「いわきから江頭を呼ぶ声が聞こえた」と。
それからの行動力がすごい。
まず、東京でも物資不足の中で、知人を通じてトラックとガソリンの手配。
風俗行くためのプール金だった資金をアコムから借りる。(風俗のプール金がアコムにあるところが、なんとも江頭2:50らしい!)
お金があってもどこも大量に譲ってくれないため、大型量販店「コストコ」の社長に電話し物資を調達。ミネラルウオーターやパンパース、ペーパータオルなどを2t車いっぱいに買う。コストコの社長も太っ腹だ!
震災直後の混乱の中、常磐道が一般車通行止めとなるも、緊急時の許可証を警察に申請してゲットする。
常磐道大渋滞になるが、緊急車両用の道路を使って爆走。検問もトラックに積まれた救援物資を見て快く「どうぞ!!」と通してくれた。
いわきに到着するが店がほどんど閉まっていて、通る車も自衛隊の車両ばかり。そこで江頭は目的の老人ホームの場所を聞く。
トラックで老人ホームに乗り付けると、「よかったです。水が全く足りませんでした!」「ペーパータオルにナプキンも足りません」と老人ホームの職員さん。
「いいですよ、全部持って行ってください!」とエガちゃん。
当時いわきではまだ情報が錯そうしていた。放射線の影響もまったくの未知数。外出時は安全のためカッパを着用していたのだ。職員さんはカッパを着ていたが、エガちゃんはカッパだと怪しい人物にに見えると思いジャージで汗だくになりながら積み荷を降ろした。
「本当にありがとうございました!」とみんなに感謝される中で帰ろうとすると、ひとりの職員が気づく。
「あれ、江頭さん・・・?江頭さんですよね!?」
バレたエガちゃんは帽子とサングラスをとって
「物資送るの遅れてごめんなーーー!」
「ドーーン!!」
「ドーーーン!!」
「ドーーーーン!!」
とパフォーマンス!!
「みんなゲラゲラ笑って、そして泣いてんのよ。俺こういうの苦手だから『バイトの時間だ』っつて帰ってきたのよ」そう語るエガちゃん。
残った救援物資は、避難所のひとつであるいわき競輪所に物資を集めるところがあったのでそこに渡してきたとのこと。
「いや、違うんだよ。ほかの芸能人はお金をもの凄い金額で募金してるじゃない。オレはお金ないからさ。体で払ってきただけなんだよ」
「オレはちょっとの人間を喜ばせて、ちょっとの物資だよ。ながーく何日も何日もボランティアやってる奴に比べたら、全然大したことじゃないんだよね。いや正直な話言うと。ほんとなんだよ」
「俺が言いたいのは、いわき市は放射線量健康に影響ないくらいじゃない。だけど生殺し状態ですよ。悔しいよねぇ!国がちゃんといわねーから!俺なんか常磐ハワイアンセンター、フラガール大好きだから!閉まってんのに怒りを感じんだよ!!開いた瞬間一番風呂入りに行くからな!!」
「店全部閉まってたけど、一軒だけ赤ちょうちん開いてんだよ!トラック返さなくてよかったら行きたかった~!いわき市の人間と飲みたかった~!」
江頭2:50のピーピーピーするぞ!より
常磐ハワイアンセンター(現ハワイアンズ)なんて子供のころからず~っと行ってたから、当時閉まっているのを聞いて悲しくなったものだ。
謙虚で恥ずかしがりや、不器用だけど誠実。
泣ける。
芸人として、そして人として、そしていわき市民として!心から尊敬できます!!
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。