雑誌「日経エンタテインメント」の名物企画の一つに「嫌いな芸人ランキング」がある。
これは2002年から行われていて、2012年から休止されるも2014年に復活している。
そのランキングの歴史を振り返ると、江頭2:50の嫌われっぷりは他を圧倒している。
2002年~2014年までの11回のランキング中、実に10回においてベスト1に輝いているのだ!
江頭2:50が不動のベスト1なのはわかるが、その時代時代にどういった芸人がランキングされたのか?
たった一回、唯一江頭に勝った芸人は誰なのか?
出来る限りリサーチしてみた。
日経エンタテイメント嫌いな芸人ランキングの歴史を振り返る
残念ながら2002年~2004年のランキングについては調べてもわからなかった。なので2005年からの紹介になること許してほしい。しかしこの三年間においても江頭2:50が嫌われ芸人No1に輝いていることは確かである。
2005年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 青木さやか
3位 ロンドンブーツ1号2号
2006年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 レイザーラモンHG
3位 島田紳助
2007年嫌いな芸人ランキングのベスト3
調べてみたが不明。ただし江頭2:50はベスト1であることは確か。
2008年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 小島よしお
3位 出川哲郎
2009年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 明石家さんま
3位 陣内智則
2010年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 島田紳助
3位 明石家さんま
2011年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 島田紳助
2位 江頭2:50
3位 楽しんご
2012年、2013年は休止
2014年嫌いな芸人ランキングのベスト3
1位 江頭2:50
2位 石橋貴明
3位 楽しんご
というわけで、江頭2:50の10年連続嫌われ芸人No1を阻止したのは島田紳助氏であった。
2011年の不本意な結果は島田紳助氏の不祥事や、東日本大震災で江頭2:50が被災地に救助に向かったが故に変に好感度が上がってしまったという不運が重なったためだろう。
江頭2:50は「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」において10連覇を逃したことについて、大いに悔しがっていた。
島田氏はいろんなスキャンダルの末に、芸能界から去って行った。
そのお笑いのセンスや技術は素晴らしかったものの、世間から嫌われてしまったら生きていけないのが芸能界。
しかしゴキブリの如くしぶとく、嫌われつつも生き残るのが江頭2:50なのだ。
嫌いな芸人の殿堂、江頭2:50のすさまじさ!
それにしても驚くべきは江頭2:50の嫌われの安定感だろう。
時代時代に沿って、流行は移り変わり、いろんなものが現れては忘れ去られていく。
それは全てを風化させ埋もれさす無慈悲な砂塵の様だ。
そんな時代の流れの中でびくともせず、渾然と輝き鎮座する圧倒的不動感。
2002年に始まったランキングでいきなり1位。
たった一度島田紳助に王座を委ねるも、すぐにまた1位に返り咲く。
これこそが江頭2:50という芸人のすさまじさを物語る。
しかもランキング開始後半からは、嫌いな芸人ランキングNo1に輝きつつも、好きな芸人ランキングにもノミネートされているのだ。
嫌いな人も多いけど、好きな人も多い。
愛の反対は何か?
それは「嫌い」ではなく「無関心」だという。
ということは、だ。
江頭2:50は好きにしろ、嫌いにしろ、無視できない存在。つまりみんなに愛されている芸人ということではないだろうか?