国立科学博物館で昆虫展が開催されているので行ってみた。
画像は展示されていた超巨大なヒトスジシマカのフィギュアだ。
こんな蚊が自分の皮膚にとまり、血を吸っているかと思うと…気持ち悪いッ!!
昆虫展ではこのようなインパクトのある展示物もあるし、いろ~んな昆虫の生態や標本がわかりやすく展示してあり、とっても興味深い!!
知らない昆虫もたくさんいたんだけど、その中でも最も面白かった昆虫を3種紹介したい。
昆虫展で見つけた超面白い3つの昆虫
4つのコブがあるヨツコブツノゼミ
まるで浅草にあるアサヒグループ本社ビル屋上の”うんこ”のフィギュアにじじいのキン〇マが合体したような不気味なフォルム。
こんな奇妙な虫が窓の外を飛んでいたとしたら、気味が悪くて卒倒してしまうだろう。
でも安心して欲しい。
このヨツコブツノゼミ、フィギュアは巨大だけど、実際は指先に乗るほどに小さな虫。
巨大フィギュアの右下に、実物の標本が見える。
めちゃくちゃ小さい!!
これならかわいい…?
いや、かわいくないか。
このヨツコブツノゼミは割と有名なので知っていたのだけれど、次に紹介する昆虫たちはまったく見たこともない奇妙なものだった。
キリン昆虫・ロクロクビオトシブミ
世の中には首だけが異常に長い、まるでキリンのような昆虫が存在する。
ロクロクビオトシブミ。
名前からしてホラー要素アリだ。
キリンはわかるよ。
首が延びたのは背の高い木の上にある葉っぱを食べるためなんでしょ。
でも、このロクロクビオトシブミはいったい何のために首を伸ばしたのだろうか?
オトシブミというのはゾウムシの仲間らしい。
その名前の由来は”落とし文”からきている。
落とし文
① 公然とは言えないことを文書にして落としておくもの。
② 江戸時代、火付けなどの脅迫文を書いて家に投げ込んだ文書。
オトシブミは葉っぱを切ったり加工して、自分の卵を包む習性を持っている。
そのときに落ちた葉っぱがまるで”落とし文”のようだったので、オトシブミという名前になったとか。
なんとも小粋なネーミングセンスではないか。
そう考えてみると、ロクロクビオトシブミもなんとも風流に思えてくるのは私だけだろうか。
”雄同士で背伸びをして長さを競って戦う”そうだけど、すっごく肩が凝りそうなフォルムだ。
棘があるのか?それともないのか!?トゲアリトゲナシトゲトゲ
まず、棘のあるのが特徴のトゲトゲという昆虫がいる。
そのトゲトゲの仲間にトゲトゲであるにもかかわらず棘のないトゲナシトゲトゲがいる。
そのトゲナシトゲトゲの中には、トゲナシトゲトゲであるにもかかわらず翅(はね)の後ろに棘を隠し持つ種が存在する。
それがトゲアリトゲナシトゲトゲだ。
結局は刺があるのだから、トゲトゲでいいじゃないかとも思うのだけれど…。
昆虫は何万種類もいるし、その形状も種も多種多様。
だから分類するだけでも一苦労。
それでも一昔前に比べてDNA解析などを利用して、より正確に種の分類ができるようになったという。
トゲアリトゲナシトゲトゲも、ただのトゲトゲではなく、トゲナシトゲトゲの仲間だからこそトゲアリトゲナシトゲトゲになったのだろう。
昆虫展まとめ
昆虫展は実に興味深い内容であった。
今回紹介したような奇妙な昆虫はもちろん、私たちの日常で見かけるようなトンボやバッタに、クワガタやカブトムシなんかもたくさん展示されていた。
大人になるにつれて、いつの間にか昆虫が触れなくなっていったけど、昔はバッタとかカマキリとか捕まえてたんだよな~。
そんな懐かしい気持ちにさせてくれる展示でもあった。
昆虫展は2018年10月8日まで。興味のある方は行ってみてはいかがだろうか。
実は地球を支配しているくらいたくさんいる昆虫。
人間は昆虫の住む地球に間借りしている同居人に過ぎないのかもしれない…。