サイヤ人には尻尾が生えている。
悟空だって、ベジータだって、悟飯だって尻尾が生えてる。
だけどサイヤ人の一族である悟天やトランクスには尻尾が生えていない。
尻尾の切ってる描写もない。なぜなのだろうか?
ドラゴンボール超を観てふと思ったので調べてみたら衝撃の事実が判明した!!
サイヤ人にとっての尻尾とは?
サイヤ人には全員、尻尾が生えている。
悟空もベジータも、悟空の兄のラディッツもナッパも、尻尾が生えていた。
そしてサイヤ人と地球人とのハーフである悟飯も尻尾が生えている。
悟天やトランクスのしっぽ問題を考える前に、まずはサイヤ人にとっての尻尾について解説しよう。
サイヤ人の持つ尻尾の2つの特徴
サイヤ人の持つ尻尾にはふたつの大きな特徴がある。
①サイヤ人にとっての弱点
尻尾は強く握られると力が出なくなるという特徴がある。
幼いころの悟空は敵に尻尾をつかまれてヘロヘロになってしまい、ピンチに陥るという場面が何度もあった。
それを知る悟空はラディッツ襲来時に尻尾を掴むことで勝機を得ようとしたが、ラディッツの命乞いに心を動かされて手を放してしまう。
尻尾を掴む作戦は失敗するけど、ピッコロの魔貫光殺砲で何とか撃退に成功する。
ラディッツは尻尾を掴まれると弱ってしまったが、ナッパやベジータは登場時点で尻尾という弱点は克服していた。
尻尾を掴む作戦をナッパに対して行ったものの、ナッパに返り討ちにあうピッコロ!
ナッパとベジータの登場以降は、”尻尾は弱点”という設定は消滅することとなった。
②大猿に変身するキーとなる
サイヤ人は月を見ると大猿に変身するという特徴を持つ。
サイヤ人はフリーザと同じ変身型の宇宙人なのだ。
きっかけは月を見る事。月から放射される「ブルーツ波」を目に取り込むことで大猿に変身するのだ。
戦闘力は約10倍になるという。
因みにベジータは自分自身の気でブルーツ波を放射する小さな月をつくることが出来る。
子どものころに月を見て大猿化した悟空。
そのあと、ハサミに変化したプーアルが尻尾を切って、人間に戻ることができた。
ベジータも大猿化した後にヤジロベーに尻尾を切られて元に戻っている。
大猿になった後でも尻尾を切れば人間に戻るし、尻尾がないと大猿化が発動しないことがわかっている。
大猿になると理性が失われて暴れ回るので危険なので、こどもの頃の悟空は神様に尻尾を切られている。
この様にサイヤ人にとっての尻尾とは、弱点でありつつも変身してパワーアップするための鍵となる重要なものなのだ。
尻尾は地球人とサイヤ人のハーフである悟飯にも生えている。
だとすれば、同じくサイヤ人と地球人のハーフである悟天やトランクスにも生えていると推測される。
だけど原作でもアニメでも、一度も生えている描写はされていない。
何故生えていないのだろうか?
そこには3つの可能性がある。
悟天とトランクスに尻尾が生えない3つの可能性
身だしなみとして尻尾を切っている!?
大人の男は髭を剃る。
大人の女は脇の毛を剃る。
それと同じ感覚でサイヤ人は尻尾を生えないように剃っているのではないか?(尻尾は切ってもまた生えてくる)
そしてまだこどもである悟天やトランクスは、周りの大人たちがそれを代わりにやっているのではないだろうか?
では何故そんなことをするか?
それは大猿化がとってもデメリットが大きい変身だからだろう。
大猿化には3つの大きなデメリットがある。
①自分で任意に変身できない
月を見たら強制的に変身。もし建物内にいたら壊してしまうし、不便極まりないだろう。
②理性を失う
ベジータは大猿化しても理性は失っていなかったものの狂暴化していた。こども達ならなおさらで、大猿化したら所かまわず破壊するに違いない。
理性がぶっ飛ぶ!保てたとしても狂暴化する!これは、地球人でいうところの、酒を飲んだら暴力をふるう癖のあるおっさんの酩酊状態に似ているかもしれない。
あまり近づきたくない…。
③大猿化しても強くならない
かつてのサイヤ人は大猿化による戦闘力アップによって、様々な星々を破壊したという。
しかしスーパーサイヤ人になれるのがデフォルト状態の地球在住サイヤ人にとって、たかだか10倍程度のパワーアップはまったく無意味。
スーパーサイヤ人は100倍ものパワーアップを可能としているのだ!
不必要に体も大きくなって、着ている服も破れちゃうしね。
これらの3つの理由によって、大猿化してもデメリットしかない為、それを防ぐ為に毎朝尻尾を切っているのかもしれない。
単に忘れてる?
突然だが、ピラフ一味の構成員を思い出してほしい。
ボスのピラフ、紅一点のマイ、そしてもう一匹の犬っころ。この犬の名前を知っているだろうか?
以前私と友人達の間でこの犬の名前を巡って大論争が巻き起こったことがあった。
「ソバだよ、ソバ。絶対そうだったって!」
「シュウって名前だよ。シュウとマイでシュウマイだろ?絶対シュウだって」
「い~や、絶対ソバだね」
「ソバって、なんでピラフ一味にソバなんだよ!」
両者譲らず、議論は平行線をたどった。
しかし調べてみると、両方とも正解だったのだ。
鳥山明先生があの犬っころの名前を忘れてしまい、ふたつの名前が実際に登場していたという経緯があったのだ。
ドラゴンボール7巻の巻末にその経緯が記されている。
Q:あの~鳥山先生。ピラフにつかえる忍犬がいますでしょ。その忍犬の名前、なんていうんですか?2巻では、ソバになっているのですが、ジャンプの10号では、シュウになっているんですが…。どうでしょう?
A:すいません。ぼくのミスでした。アニメになる時に、ピラフの子分のふたりに名前を付けてくださいと頼まれ、うっかりソバとかいていたのを忘れてしまっていたのだ。アニメ会社の人に「シュウにしましょう」といってしまったのだ。気づいた時には、すでにテレビで、シュウと呼ばれているし…。だから今では、シュウというのが正しいことになっているのだ。ちなみに女の子のほうの子分は、マイという名です。
鳥山先生はマンガの先の事を全然考えないで話をつくっていたらしい。
だからこんな事が良くあるみたい。
先の事を考えずに、尻尾とサイヤ人の設定を繋げたんだから、それはそれで天才的ではあるが。
尻尾なんていう設定は、もう途中から鳥山先生は忘れていたのではないだろうか。
描くのもめんどくさいしね。
尻尾がない子は天才児!?
色々と考察してみたものの、真相は闇の中…
と思いきや、ドラゴンボール大全集4巻に悟天やトランクスが尻尾が生えていないという疑問に対する答えが書かれているという。
なんとドラゴンボールには「生まれた時から尾を持たないサイヤ人は天才的な力を持つ」という設定があったのだ!!
衝撃の事実発覚!!!
なんだろう、この圧倒的な後から考えました感。
こんな設定があるとしたら、悟天とトランクスは2人とも天才的な才能を持つサイヤ人ということになる。
悟飯のその潜在的なパワーは悟空の上を行くといわれているが、悟天やトランクスはさらにその上を行く才能を持っているのかもしれない。
サイヤ人の尻尾の謎まとめ
というわけで、悟天やトランクスに尻尾がない理由を考察してみたわけだけど、真相は謎。
個人的な意見としては、ただ単に忘れていただけってのが本当のところな気がするんだけど。
真相は鳥山先生だけが知っているのでしょうね…。(いや、知らないか)