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マンデラ・エフェクトとは?パラレルワールドや世界線を移動する現象の真相について

2017年12月16日

世界はひとつではなく、無限の別次元が並行して存在しているという。

そして時たま、とても似ているけど少し違う”近くの世界線”から、私たちの世界へと迷い込んでしまう人たちがいる。

「こんなところにコンビニなんてあったっけ?」

「あいつメガネかけてたはずなのに裸眼だし、名前も少し違う!?」

「あれ、何でトランプが大統領なの?ヒラリーが大統領になったでしょ」

「離婚したはずの両親が、仲良く暮らしてる…」

迷い込んだ人たちは、「自分が知っている世界と少しだけ違う!!」と、世界に対して強烈な違和感を感じることとなる。

 

…もしそれたたった一人に起きたことなら、それはその人の”勘違い”とか、脳の機能障害のひとつで済ますこともできるだろう。

しかしそれが集団で起きたとしたら?

その実例である「マンデラ・エフェクト」や「ウルトラマン謎の最終回」と共に、異世界間移動の真相を探ってみたい。

異世界からきました!??

世界には無数の可能性があり、無数の世界(パラレルワールド)が存在しているという。

Aという選択をした世界、Bという選択をした世界、それぞれに別の世界が存在し、しかもそれが並行して存在している。

その”世界線”は近いほどに似た世界になり、遠い世界線ではまったく違った世界になっているという。

ひょっとしたら遠い世界線では、いまでも恐竜が生き残っているかもしれないし、ホモサピエンスではなくネアンデルタール人が繁栄しているかもしれないし、太平洋戦争で日本が勝っているかもしれない。

 

そんな似た世界構造を持つ”近い”世界線どうしでは、なんらかのきっかけで別の世界の人が迷い込んでしまうことがあるという。

そうなると迷い込んだ人のまわりでは「知ってる友達なのにちょっと違う」とか「知っている過去の出来事が起きていない」といった奇妙な現象が巻き起こる。

本当にこのような現象は起きているのだろうか?

パラレルワールドを移動する現象の真相とは?

自分が住んでいる世界に奇妙な違和感を感じる…それはジャメブ(未視感)デジャブ(既視感)2つの心理作用で説明がつくかもしれない。

「あれ、なんかこの場所来たことあるかも…」

初めての場所に訪れてこう感じる現象をデジャブ(既視感)と呼ぶ。つまり体験していないことを体験したように感じる現象だ。

ジャメブ(未視感)はこれと似た現象で、体験したことがあるのにまったく初体験のように感じる現象のこと。

脳の記憶を司る海馬の誤作動であったり、何らかの心理的な作用が原因であるといわれているが、詳しくはまだ解明されていない。

誰だってデジャブくらいなら、人生で1度くらいは感じたことがあるだろう。

 

このデジャブとジャメブが同時に起こったとしたらどうだろう?

自分が知っていることを知らないように感じ、知らないことを知っているように感じる。

まさに異世界に迷い込んだような奇妙な違和感を感じることだろう。

もちろん、すべての”自称異世界からの来訪者”がデジャブとジャメブによる勘違いとは言わないが、そのような心理的、脳の器質的作用も原因のひとつなのではないだろうか。

 

…しかし。

”たくさんの人々”が”ほとんど同時に”、この世界に違和感を感じたとしたらどうだろう?

そんな不思議な現象を、デジャブやジャメブで説明するのは難しいだろう

そして、そのような奇妙な世界線の移動が大規模に起きたのがネルソン・マンデラの死にまつわる事件だ。

ネルソン・マンデラは獄中で死んでいた!?

南アフリカ共和国の英雄ネルソン・マンデラ氏は黒人差別撤廃のために反アパルトヘイト運動に身を投じ、1964年に終身刑で刑務所にぶち込まれる。

しかし1990年に釈放され、1993年にはノーベル平和賞を受賞、1994年には南アフリカの大統領に就任し、2013年に亡くなった。

この歴史的事実に違和感を持つ人がいる。しかも一人ではなく、多くの人が。

その人たちの持っている記憶によると、ネルソン・マンデラ氏は1980年代に獄中で死亡しているというのだ!!

これが一人の主張であれば勘違いで済むが、たくさんの人たちがマンデラ氏が獄中で死亡したというしっかりとした記憶を持っていた。

この不思議な現象は「マンデラ・エフェクト」と呼ばれ、いまだにその真相は謎のままだ。

 

日本でもマンデラ・エフェクトと同じような現象が起きている。

それが「ウルトラマン謎の最終回」だ。

これはタレントの伊集院光氏がテレビで紹介していた奇妙な事件。

まずは、初代ウルトラマンの”正しい”最終回の内容を簡潔に説明しよう。

地球にUFOの大群が侵攻してきて大ピンチ!!

宇宙人は地球侵略の手始めとして、手強いウルトラマンがいる日本にやってきた。

ウルトラマンは侵略してきた宇宙恐竜ゼットンに戦いを挑むも、必殺のスぺシウム光線も跳ね返されて倒されてしまう。

しかし科学特捜隊の秘密兵器「ペンシル爆弾」がゼットンに命中し、無事撃退に成功する。

倒れたウルトラマンは迎えに来たゾフィーによって故郷のM78星雲に帰っていくのであった…

これがウルトラマンの最終回であるが、これとはまったく違う最終回の記憶をもっている人たちがいる。

その記憶によると、ウルトラマンは最終回で怪獣と一緒になって東京の町を破壊しつくすというのだ。

街は破壊され、それで唐突に番組は終了する。ヒーローものの特撮としてはあり得ない、不気味な最終回だ…。

 

印象深いシーンのためか、ひとりではなく、たくさんの人たちが「ウルトラマンが街を破壊するシーン」を観た記憶を持っているという。

その真相とは何なのであろうか?

マンデラ・エフェクトの真相

実はウルトラマンが東京を破壊していたというのは、完全なる勘違い。

ウルトラマンとよく似たヒーローである”アイアンキング”という特撮番組があり、その最終回でアイアンキングが町を破壊するシーンが存在していたのだ。

しかもその最終回は前・後編で構成されており、一部の地域でアイアンキングが街を破壊する内容の前編しか放送されていないことがわかったという。

この”アイアンキングの最終回が前編しか放送されていなかった地域”の子どもたちの記憶が改変され、ウルトラマン謎の最終回が作り上げられたってわけだ。

 

同様の事が、ネルソン・マンデラ氏の事件についてもいえるだろう。

ネルソン・マンデラが80年代に獄中で死亡した…・

これと似たような事件が実際にあり、それをたくさんの人が”勘違い”したのではないだろうか。

当時はネットもなかったろうし、きっかけは新聞の誤報かもしれない。或いは似たようなドラマが放送されていて、何年もたって本当の記憶と混同したのかもしれない。尾ひれの付いた噂話がいつの間にか真実として語り継がれているのかもしれない。

ともあれ、マンデラ・エフェクトは集団で発生する人間の記憶変革や勘違いが原因だろう。

パラレルワールドは存在するのか?

異世界の移動、パラレルワールド、マンデラ・エフェクト…それらすべては人間の勘違いや、脳機能のトラブルで説明がつく。

しかしながら、凄まじく鮮明に記憶があり、それが今の世界と明らかに違っているというケースも存在する。

すべてが記憶障害で説明できるわけではないのだ。

 

量子力学の世界では、無数の宇宙が同時に存在しているといわれている。これをマルチバース理論と呼ぶ。

隣接した宇宙同士が何らかのきっかけで繋がり、異世界に迷い込む…。

そんなライトノベルのような現象も、絶対にないとは言い切れない。

 

常識的に考えらば、バカげた記憶がはっきりしていればいるほど、統合失調症が原因の妄想で片付けられちゃうだろう。でも、本当にパラレルワールドから迷い込んだ人たちが、統合失調症の妄想として片づけられ、一生涯奇妙な違和感を感じたままに生き続ける…そんなケースもあるのではないだろうか!!?

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