ウコン(英名:ターメリック)にはクルクミンという成分が含まれている。
最新の研究によると、このクルクミンに”悪い思い出を消す”効果があるという事がわかってきた。
ウコン(ターメリック)に秘められた恐るべき力の数々を紹介しよう。
ウコン(ターメリック)に含まれるクルクミンが嫌な思い出を消す!?
ニューヨーク市立大学の心理学者らの調査研究で、カレーのスパイスとして使われる黄色いターメリックの成分であるクルクミンが、悪い思い出を消す効果があるらしいということが判明。研究チームでは、恐怖の記憶により、心理的な障害に苦しんでいる人々に対する治療に役立つのではないかと注目しています。
出展:カレーがイヤな記憶を吹き飛ばすという実験結果 ストレス解消、うつ病への効果期待(ハフィントンポスト)
ターメリックはショウガ科ウコン属に属する植物。その効果は多岐にわたり、漢方でも使用される。
やはり最も有名なのは”二日酔いに効く”という効果だろう。
ターメリックの黄色い色の元であるクルクミンには、消化機能や肝臓機能を高める効果があると言われている。お酒は肝臓を酷使するので、「ウコン=二日酔い対策」ということなのだろう。その他にもコレステロール値を下げる効果や美肌効果なんかもある。
*肝硬変などの肝臓障害をもっていると、過剰なウコン摂取で症状が悪化するなど、逆効果になってしまう場合もあるので注意!
そんなクルクミンであるが、「悪い記憶を消す効果」もあることが分かった。
ラットをつかった実験で、クルクミンを含んだエサを食べていたラットの方が、嫌な記憶をすぐに忘れてしまったという。
このクルクミンの効果を応用することで、うつ病、不安、心的外傷後ストレス障害の治療にも役立つかもしれないとしている。
クルクミンの脳に与える影響
今回の実験以外にも、クルクミンの脳への影響についてはたくさんの研究がある。
武蔵野大と米ソーク研究所との共同研究によると、ウコンから作った化合物に記憶力を高める効果があることが動物実験でわかったという。
ある研究では、クルクミンを含んだカレーを食べるとIQが上昇し、テストの正答率が上がったという。
また、アルツハイマーの予防に効果的であるといった研究結果もある。クルクミンにはアルツハイマー病の原因物質である「アミロイドβタンパク」の脳への蓄積を予防したり減らす効果があるのだ。(カレーをよく食べる印度人にはアルツハイマーが少ないともいわれている)
記憶力はアップするのに、嫌な記憶は忘れる効果がある…この結果から導き出されるには「クルクミンは脳の機能を向上させる効果がある」ということだろう。
嫌な記憶は脳にとってストレスになり、パフォーマンスが低下する。だからこそ、良い思い出は忘れないのに、嫌な思い出だけはわすれるのではないだろうか。
つまりウコンに含まれるクルクミンは、ボケ予防や学習能力向上など、総合的に脳機能をパワーアップさせることが出来るのだ。
自棄(ヤケ)カレーでスッキリ!!
嫌なことがあった日の夜は、ヤケ酒で自暴自棄になるよりも、オススメなのが自棄(ヤケ)カレー!
もちろん激辛。
カレーにはたっぷりとウコン(ターメリック)が含まれている。ターメリックに含まれるクルクミンが嫌な記憶を消すと同時に、痺れるような辛さによる発汗作用でストレスも解消されるだろう。
ナチュラル・ハイ!!
ヤケカレーを夢中で食べている時、あらゆる苦悩や煩悩から解放されている自分を感じるだろう。
オススメはターメリックパウダーを常備しておいて、市販のカレールーにプラスアルファで混ぜること。そうすれば、ウコンに含まれるクルクミンの力で、より嫌な記憶消去効果がアップするだろう。
このターメリック・パウダー、キッチンに常備しておけば有能なスパイスとしても活躍する。チャーハンやターメリックライス、パエリアに使ったり、スープやサラダに使うのもアリだ。
全ての料理に使えば…まさにそれは”嫌な記憶消去のフルコース”!
しかも嫌な記憶は忘れるけれども、記憶力やIQはアップし、アルツハイマーの予防にもなるとうから凄い。
使い過ぎ注意のウコンではあるものの、ストレスの多い現代社会に必須のスパイスだろう!!