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謎の焦げ臭い異臭は巨大地震の前兆現象なのだろうか?

2020年6月6日

2020年6月5日、三浦半島全般で謎の異臭騒ぎが発生。

消防や警察に通報が殺到し、Twitter上でも話題となった。

 

中には「異臭は地震の前兆現象では??」なんて意見も。

 

巨大地震が発生する前には、地盤に亀裂が走り、地中からメタンガスが放出される。

そのメタンガスは硫黄温泉のような、卵や玉ねぎが腐ったような悪臭を放つ。

そんなイメージを持っている人も多いだろう。

しかし実際は、天然のメタンガスは無色無臭なのだとか。

 

ガスと言えばクサイ!

そんな私たちがそんなイメージを持っているのは、家庭用のプロパンガスや都市ガスが臭いから。

だけど本来、ガスは無臭でガス漏れ時にまったく気が付かない。

それは危険すぎるので、家庭用のガスはわざと臭いニオイをつけている。

実は天然ガスは無味無臭みたいだ。

 

地震発生直前にメタンガスが漏れて異臭が発生する」という説は、まったくのウソということになる。

 

一方で、地下の岩石が凄まじい圧力下にさらされると、独特のニオイが発生するという説もある。

1970年代に大阪市立大学の研究チームが岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験を行なった際、こげくさいような独特の匂いが発生することが確認されており、現在では地震発生前や斜面崩壊前に確認される現象として知られています。1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸市東部でこのような異臭が確認されました

立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授で地震学者の高橋学氏のように、地震と臭いの関係について研究している方もいる。

 

では、異臭と地震は関係あるのか?

過去の異臭騒ぎと、その後に起きた地震を調べてみよう。

 

2012年9月12日

カリフォルニア州で卵の腐ったような匂いが発生。

 

2012年12月15日

関東全域で原因不明の焦げ臭い匂いが発生。

 

2017年4月8日

東京湾付近で謎の異臭が発生。

 

2017年7月26日

福岡県で焦げ臭いニオイが発生。

 

2019年5月9日

千葉県で原因不明の焦げ臭い匂いが発生。

 

意外と「原因不明の異臭騒ぎ」は発生している。

はたして異臭と地震に相関関係はあるのだろうか?

異臭騒ぎは巨大地震の前兆となる?

2012年9月カリフォルニア州での異臭騒ぎ

米カリフォルニア(California)州で10日、卵の腐ったような臭いが約240キロメートルに及ぶ広い範囲で確認され、専門家による調査の結果、付近の湖で死んだ魚や藻類が原因であることが判明した。

10日に強烈な刺激臭を当局に通報した人は200人に上り、同州で長く発生が懸念されている巨大地震の予兆となる何らかの地熱現象ではないか、との憶測がインターネット上を駆け巡った。

参照元:AFPBB News 2012年09月12日

調査の結果、異臭の原因は近くにあるソルトン湖で魚や藻類の腐敗が進んでいたからだという。これらの有機物が腐敗し、硫化水素が発生した結果、広く異臭が報告された。

しかしその約1か月後の2012年10月8日、カリフォルニア湾でマグニチュード6.0の地震が発生している。

異臭と地震の関係は不明だ。

2012年12月15日関東での異臭騒ぎ

2012年12月15日ごろ、Twitterやネット掲示板で原因不明の異臭が次から次へと報告された。

「夕方頃から外で何か燃やしたような匂いがする」

「新宿でも何かが燃えた臭いがした」

「埼玉県でもニオイがした」

中野区、杉並区、墨田区、大田区、港区、さらには埼玉や横浜まで、関東全域で原因不明の焦げ臭い匂いが発生。

しかし原因は不明のままであった。

 

では関東で地震が発生したかというと…

強い地震は発生していない。

ただ、12月21日に宮城県沖でマグニチュード5.3の地震が、12月29日に福島県沖でマグニチュード5.0の地震が発生している。

2017年4月8日東京湾付近で異臭

8日午後4時半ごろ、東京都江戸川区や千葉県浦安市、市川市など東京湾沿いで「ガスのような臭いがする」といった通報が相次いだ。東京消防庁やガス会社が通報があった地域の住宅などをそれぞれ調べたが、ガス漏れは確認されなかった。

2017年4月には東京から千葉にかけて「焦げ臭いニオイ」ではなく「ガスのような臭い」が発生した。

原因は不明だ。

 

その後の地震発生状況を確認すると…

2017年4月20日に茨城県北部でマグニチュード4.4の地震が発生しているものの、東京も千葉も地震は発生していない。

2017年7月26日福岡で異臭騒ぎ

26日夜から27日午前にかけて、「異臭がする」「焦げ臭いにおいがする」といった福岡市消防局への119番通報が100件以上相次いだ。市環境保全課などにも異臭を訴える電話が30件ほどあった。26日から、西隣の福岡県糸島市内で廃材が燃える火災が続き、その影響とみられる。

2017年の7月に福岡県で焦げ臭いニオイが発生している。

原因は「廃材の火災」とされているが…その後、同地域に地震は起きたのだろうか?

 

調べてみると、2017年8月24日に鹿児島湾でマグニチュード4.5の地震が、9月8日には熊本県でマグニチュード4.1の地震が発生している。

だけど期間が離れているし、規模も小さいので、この異臭騒ぎはやっぱり普通に廃材の火災が原因かもしれない。

2019年5月8日千葉県で異臭騒ぎ

2019年5月8日夜21時~22時くらいに、千葉県で原因不明の焦げ臭い匂いが発生。

消防への通報が相次いだ。

原因を調べたものの、それを特定することはできなかったという。

 

その異臭騒ぎの約2週間後…

2019年5月25日千葉県南部でマグニチュード5.1の地震が発生。

あの異臭は地震の前兆だったのだろうか…?

異臭と地震の関係まとめ

過去の事例をまとめて考えてみると、

 

異臭騒ぎは地震の前兆現象にはならないみたいだ。

 

たしかに異臭騒ぎの1か月以内に地震が起きるケースもあるけど、ただの偶然の域を出ない。

地震と異臭に相関関係はないと考えていいだろう。

 

それにしても「原因不明の異臭」はなぜ起きるのだろう?

調べてみると、けっこうな頻度で各地で発生しているし。

 

「腐ったようなニオイ」は何らかの有機物が腐敗していると考えられるけど、「焼け焦げたニオイ」の発生源は謎。

どこか遠くの火事で発生したニオイが遠くへと運ばれるのか?

それにしたって、その匂いを感じる範囲が広すぎる気がする。

 

焼け焦げた臭いってのが地下深くの断層で発生した圧力と熱が原因だったとしたら…地震の前兆現象となりえるのかもしれないね。

 

…そういえば三浦半島の異臭騒ぎの前日に、秋葉原でも異臭騒ぎがあった。

4日午前、東京 千代田区のJR秋葉原駅の近くで、毒物の「フッ化水素酸」とみられる液体が道路にこぼれて一時、異臭騒ぎとなりました。近くの化学薬品メーカーの関係者が誤って落とした可能性があるとみて、警視庁が詳しいいきさつを調べています。

これら2つの事件が繋がるとしたら…

う~ん、コワイですね!!

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