2016年版のゴーストバスターズを3Dで観てきた!
この作品は1984年に公開されたゴーストバスターズのリブート作品で、旧ゴーストバスターズはさえないおっさん4人が主人公なのに対して、今回のゴーストバスターズはリケジョで毒女な4人の女性が主人公に変更されている。
はっきりいって、今回のゴーストバスターズはあんまり期待していなかった。前評判もあんまり良くないみたいだったし。
「SFコメディとしてほぼ完ぺきな名作であるゴーストバスターズを超えられるはずはないだろう…」
しかしその思いは、いい意味で裏切られた。
2016年度版ゴーストバスターズ、めっちゃ面白かったのだ。
ゴーストバスターズはコメディ映画として最高の作品!
もともと今回の新ゴーストバスターズは、正式な続編として製作される予定だった。しかし、ゴーストバスターズの一員であった俳優ハロルド・ライミスが2014年に亡くなってしまったことで、その内容を変更することに。女性4人を主人公に置いた完全新作を作ることになったという。
(ちなみに新作ゴーストバスターズには故ハロルド・ライミスを含めて、ほぼ全員がカメオ出演しているので、そこらへんも面白い!)
名作をリメイク…嫌な予感しかしない。
名作はほとんどパーフェクトなストーリー展開や演出や俳優の演技だからこそ、名作なのであって、そこにさらに思い出補正が加わるんだから、はっきりいって敵いっこない。
今までたくさんの映画を観てきたけど、「原作小説より面白い映画」とか「過去作品より面白いリメイク」ってのにほとんど出会ったことがない。
今回の2016年版ゴーストバスターズも、実はあんまり期待していなかった。それなりに面白いだろうけど、旧ゴーストバスターズを超えることはないだろう…
しかし、
しかしである!
これはきっと少数派の意見なのかもしれないけど、完全に過去のゴーストバスターズよりも面白かった!!
2016年ゴーストバスターズの面白さ
2016年版ゴーストバスターズの何が面白かったって、登場人物全員が全員、ハチャメチャで変な性格をしてること。全員にキャラが立っているのだ。
エリン、アビー、ホルツマン、パティの4人の女性ゴーストバスターズは全員面白いし、その秘書である男ケヴィンもそのあまりにもアホすぎる行動がいちいち面白かった。
アビーやホルツマンの所属する大学の学長も面白かったし、ニューヨーク市長とその秘書も面白かった。NY市長の「私は政治資金を流用する知事ではない!」なんて、舛添元都知事を皮肉ったセリフも秀逸だ。
イメージとしては、ず~っとコントを見ている感じ。
それでいて、アクションシーンはかっこよく仕上がっている。
2時間近い上映時間だったけど、ほとんど中だるみなく見ることができた。
正直、旧ゴーストバスターズ俳優陣がカメオ出演するシーンに無理やり感があって、テンポを崩しているようにすら感じた。それくらい、映画全体のストーリー展開にスピード感があったってことだろう。
映画館の中で久しぶりに大笑いした。
一見ゴーストバスターズ4人の中でもまともな美人に見えるエリン博士のクレイジーな性格や、その行動がず~っと”ガキの使いのフリートークで見せる松本人志のボケ”のような使えない秘書ケヴィンと活躍が特に見もの。唯一の黒人女性であるパティの活躍もすごい!
ケヴィン「サックスを吹くボクと、聴くボク…どっちがいいかな?」
パティ(ガーゴイルに肩を捕まれながら)「何も言わないで…もう帰る!!」
映画館の中で久しぶりに大笑いした。
吹き替えでみたんだけど、字幕版ももう一度劇場で見たいくらい、コメディ映画としてここ数年で一番面白い作品だったと思う。
レイ・パーカーJrの名曲「ゴーストバスターズ」も、フォールアウトボーイがかっこよくリメイクしている。ゴーストバスターズのサントラはたまに聴いてるけど、この新作ゴーストバスターズのサントラも欲しくなってしまった。
2016年版ゴーストバスターズ、変な先入観なく観ればとっても面白いと思う。おすすめ!