パナマ文書が暴露されて、世界中に衝撃が広がっている。
タックスヘイブンを利用した税金逃れの実態が白日の下にさらされ、スキャンダルが発覚して首相が辞任しちゃう国もあった。
しかし日本では奥歯に物が挟まったような、スッキリとしない報道が続いている。
そんな中で改めて注目されているのが、日本の報道自由度ランキングの低さだ。
世界の中での日本は報道自由度ランキングとともに、PRESIDENTに掲載された「日本のマスコミ信頼度ランキング」も紹介しよう。
世界の報道自由度ランキング全180位
まず最初に言っておこう。
報道の自由度ランキングで、日本は72位だ!!
2015年は61位であったのに、2016年は11ランクダウンという不本意な結果になってしまった。
そして最下位の180位はエリトリアという、アフリカ北東部に位置する小さな国。
ちなみに中国は176位、北朝鮮は179位(ワースト2位!)となっている。
これは国際NGO「国境なき記者団」が発表しているランキング。
180位全部を確認するのは時間がかかるので、適当に読み飛ばして、気になる国だけチェックして欲しい。
- 1位 フィンランド
- 2位 オランダ
- 3位 ノルウェー
- 4位 デンマーク
- 5位 ニュージーランド
- 6位 コスタリカ
- 7位 スイス
- 8位 スウェーデン
- 9位 アイルランド
- 10位 ジャマイカ
- 11位 オーストリア
- 12位 スロバキア
- 13位 ベルギー
- 14位 エストニア
- 15位 ルクセンブルク
- 16位 ドイツ
- 17位 ナミビア
- 18位 カナダ
- 19位 アイスランド
- 20位 ウルグアイ
- 21位 チェコ
- 22位 スリナム
- 23位 ポルトガル
- 24位 ラトビア
- 25位 オーストラリア
- 26位 ガーナ
- 27位 キプロス
- 28位 リヒテンシュタイン
- 29位 サモア
- 30位 東カリブ諸国機構
- 31位 チリ
- 32位 カーボヴェルデ
- 33位 アンドラ
- 34位 スペイン
- 35位 リトアニア
- 36位 ベリーズ
- 37位 トンガ
- 38位 イギリス
- 39位 南アフリカ
- 40位 スロベニア
- 41位 アメリカ
- 42位 ブルキナファソ
- 43位 ボツワナ
- 44位 トリニダード・トバゴ
- 45位 フランス
- 46位 マルタ
- 47位 ポーランド
- 48位 モーリタニア
- 49位 ルーマニア
- 50位 コモロ
- 51位 台湾
- 52位 ニジェール
- 53位 ハイチ
- 54位 アルゼンチン
- 55位 パプアニューギニア
- 56位 マダガスカル
- 57位 ガイアナ
- 58位 エルサルバドル
- 59位 セルビア
- 60位 モンゴル
- 61位 モーリシャス
- 62位 ドミニカ共和国
- 63位 クロアチア
- 64位 ジョージア
- 65位 セネガル
- 66位 マラウイ
- 67位 ハンガリー
- 68位 ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 69位 香港
- 70位 韓国
- 71位 タンザニア
72位 日本
- 73位 レソト
- 74位 アルメニア
- 75位 ニカラグア
- 76位 モルドバ
- 77位 イタリア
- 78位 ベナン
- 79位 ギニアビサウ
- 80位 フィジー
- 81位 北キプロス
- 82位 アルバニア
- 83位 シエラレオネ
- 84位 ペルー
- 85位 キルギス
- 86位 コートジボワール
- 87位 モザンビーク
- 88位 トーゴ
- 89位 ギリシャ
- 90位 コソボ
- 91位 パナマ
- 92位 セーシェル
- 93位 リベリア
- 94位 ブータン
- 95位 ケニア
- 96位 チュニジア
- 97位 ボリビア
- 98位 レバノン
- 99位 東ティモール
- 100位 ガボン
- 101位 イスラエル
- 102位 ウガンダ
- 103位 クウェート
- 104位 ブラジル
- 105位 ネパール
- 106位 モンテネグロ
- 107位 ウクライナ
- 108位 ギニア
- 109位 エクアドル
- 110位 中央アフリカ
- 111位 パラグアイ
- 112位 モルジブ
- 113位 ブルガリア
- 114位 ザンビア
- 115位 コンゴ共和国
- 116位 ナイジェリア
- 117位 カタール
- 118位 マケドニア
- 119位 アラブ首長国連邦
- 120位 アフガニスタン
- 121位 グアテマラ
- 122位 マリ
- 123位 アンゴラ
- 124位 ジンバブエ
- 125位 オマーン
- 126位 カメルーン
- 127位 チャド
- 128位 カンボジア
- 129位 アルジェリア
- 130位 インドネシア
- 131位 モロッコ
- 132位 パレスチナ
- 133位 インド
- 134位 コロンビア
- 135位 ヨルダン
- 136位 タイ
- 137位 ホンジュラス
- 138位 フィリピン
- 139位 ベネズエラ
- 140位 南スーダン
- 141位 スリランカ
- 142位 エチオピア
- 143位 ミャンマー
- 144位 バングラデシュ
- 145位 ガンビア
- 146位 マレーシア
- 147位 パキスタン
- 148位 ロシア
- 149位 メキシコ
- 150位 タジキスタン
- 151位 トルコ
- 152位 コンゴ民主共和国
- 153位 スワジランド
- 154位 シンガポール
- 155位 ブルネイ
- 156位 ブルンジ
- 157位 ベラルーシ
- 158位 イラク
- 159位 エジプト
- 160位 カザフスタン
- 161位 ルワンダ
- 162位 バーレーン
- 163位 アゼルバイジャン
- 164位 リビア
- 165位 サウジアラビア
- 166位 ウズベキスタン
- 167位 ソマリア
- 168位 赤道ギニア
- 169位 イラン
- 170位 イエメン
- 171位 キューバ
- 172位 ジブチ
- 173位 ラオス
- 174位 スーダン
- 175位 ベトナム
- 176位 中国
- 177位 シリア
- 178位 トルクメニスタン
- 179位 北朝鮮
- 180位 エリトリア
日本が72位の理由とは?
このランキングをみて思うのは上位にヨーロッパの国々が多く、アジアの国々は総じてランキング低めということ。
日本は180カ国の中で72位。
これは良い結果とはいえないだろう。
先進国であることや、その民度を踏まえてみると、日本の報道自由度は世界的に見てもかなり低いのではないだろうか。
日本に住んでいると気付かないかもしれないが…。
では、なぜこんなにも報道の自由度が低いのか?
報道の自由度ランキングを集計・発表している、国際NGO「国境なき記者団」の公式HPから日本へのコメントを紹介しよう。
国家機密に触れることが出来ない
日本のマスコミは”国家機密”に触れない限り自由だ。国家機密は厳格な法律によって、その調査を規制させられている。国家機密の定義は曖昧だが、福島原子力災害、皇室、国防などが含まれている。
たぶん大手のマスコミでは、国家機密やスポンサーの悪口は報道できないだろう。
余計なトラブルは起こしたくない、という日本の国民性もあるのかもしれない。
それを証明するような記事がPRESIDENT誌に掲載されていたので、合わせて紹介しよう。
日本のマスコミ信頼度ランキング
PRESIDENT誌の2016年7.18号に掲載された「日本のマスコミ信頼度ランキング」を紹介しよう。
日本のマスコミ信頼度ランキング
1位:東京新聞(8.2点)
2位:産経新聞(5.0点)
2位:朝日新聞(5.0点)
4位:毎日新聞(4.3点)
5位:日経新聞(2.8点)
6位:読売新聞(2.3点)
7位:NHK(0.7点)
このランキングは日本国内で活躍する海外ジャーナリスト3人の意見を平均化したもの。
わずか3人の意見ということで、かなり極端なランキングになる可能性があるけれど、それでも「海外からみた日本のマスコミの信頼性」という点でとても参考になる。
最下位のNHKは「安倍政権になってから臆病になり自主規制している」「中国国営放送のようだ」「報道内容がほとんど信用するに値しない」などの辛辣な意見がみられた。
トップの東京新聞は「メディアの役割は権力者の意見をオウム返しに繰り返すことではなく、監視し批判することを理解している」といった意見があった。
新聞各社、なんだかたよりない結果となった。とくにNHK。
やはり大手のメディアは、政治や企業との利害関係が発生する傾向があるようだ。
しかし日本には、2016年だけでも様々なスクープを連発して世間を騒がせた「センテンス・スプリング」こと週刊文春がある。
芸能人や政治家のゴシップもいいが、原発や”大物”政治家などにも鋭いメスを入れて欲しいと切に願う!!!
日本の報道自由ランキングを上げるには、週刊誌がカギを握っている…かも!?