生き物

犬は褒められたときや怒られた時に人間の言葉の意味をどう理解しているのか?

犬は人間の言葉を話せないし、その単語の意味を正確に理解しているとは思えない。

だけど褒めれば喜ぶし、怒られればシュンとしちゃう。

犬たちは人間との言語コミュニケーションをどのように行っているのか?

 

言葉の意味をちゃんと理解しているのか?

それとも、怒鳴り声や優しい声などの”声のトーン”で雰囲気を理解しているのか?

 

その謎を解明するため、犬の脳の活動を調査した研究を紹介したい。

犬は人間の言葉をちゃんと理解しているのか?

まずは、人間がどのように言葉を理解しているのかを簡単に説明しよう。

人間はまず原始的な脳の部位で、瞬間的に声のトーンや雰囲気を判断する。

その後に、大脳皮質で発された言葉の意味を感じ取る。

 

「この窓ガラスを割ったのは誰だぁぁーーー!!」

なんて怒鳴り声を聞いたとしよう。

人間はまず、その声の大きさ、高さ、迫力などから瞬時に相手が興奮状態にあることを理解する。

その後に、「この窓ガラスを割ったのは誰かを聞いているんだな」と理論的な理解へと進む。

 

「これやってくれたんだね、ありがとう」

という感謝の言葉を聞いたとしよう。

そのときは、まず温和な態度、落ち着いた声のトーンなどから、親密な雰囲気や敵意がないことなどを理解する。

そのあとで自分に対する感謝の言葉であることを、言葉の意味として受け取る。

 

若いころの竹中直人が「笑いながら怒る人」という芸で人気者になった。

これは最初に受け取る情報と理論的に処理される情報の齟齬、違和感が面白さにつながったのだろう。

では、犬はどのように言葉を理化しているのか?

研究の結果、犬もまた人間と同じように脳内で言葉を理解していることがわかった。

まず、飼い主が言っている言葉のニュアンスや抑揚を感じ取り、そのあとに言葉そのものの意味を理解しようとする。

犬は何百、何千という言葉の意味を理解しており、それを理論的に理解している。

人間と同じように。

ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の神経科学者アッティラ・アンディクス氏は、2016年の研究で、イヌの脳ではヒトと同じように言葉のイントネーションと意味とが別々に処理されていることを示した。ただ、謎はまだ残っていた。イヌの脳とヒトの脳は、情報を処理するのに同じような段階を踏んでいるのだろうか?

「イヌは言葉を持たないにも関わらず、私たちの言葉に正確に反応するのですから、これは重要な問いでした」と、アンディクス氏は話す。イヌの中にはたとえば、何千個もの物体の名を正しく理解し結びつけることのできる個体がいる。

そこで、アンディクス氏らはペットのイヌの脳活動をさらに調査、イヌの脳は私たちの脳と同じように話し言葉の音を階層的に処理していることを明らかにした。原始的な部位である皮質下で音声言語の情動的な部分を分析し、その後、新しい部位、すなわち大脳で言葉の意味を分析する。研究成果は20年8月3日付の「Scientific Reports」誌に掲載された

(中略)

この研究は「イヌにとって、私たちが何を言うかが大事であるのと同じように、どのように言うかも重要であることを示しています」。英サセックス大学の動物行動学者、デビッド・レビー氏はメールでそう語った。

参照元:イヌは褒め言葉をどう理解する? 脳の最新研究で判明

きっと、竹中直人の「笑いながら怒る人」みたいに、口調と言っていることをちぐはぐにすると、犬は混乱してしまうだろう。

怒った口調で「よくできました~」なんて言ったりしてはいけないわけだ。

猫と仲良くするにはどうすればいい?

犬が高度な言語処理を行っているのはわかった。

では、猫はどうなんだろう?

猫はちゃんと人間の言葉を理解しているのか?

 

調べてみたのだけれど、猫と言語に関する研究はまだ行われていないみたいだ。

 

かわりに「猫と仲良くする方法」がでてきたので、それをお伝えしたい。

最新の研究によると「目を細めてゆっくりと瞬きする」ことがネコにとっては親愛の証だということがわかったとか。

いきなり撫でようとしたり、急に近づいたりするとネコは逃げちゃう。

それよりも、目を細めてゆっくりと瞬き。

するとネコは「あ、こいつはいいやつなのかな?」なんて思って心を開きやすい。中にはゆっくり瞬きするだけで近づいてくるネコもいるのだとか。

まず初めに、チームはイギリスの14の家庭で暮らしている21匹のねこを研究した。飼い主にはねこから約0.9メートル離れたところに座ってもらい、飼いねこに向かってゆっくりと瞬き —— 1回あたり0.5秒以上 —— をしてもらった。カメラでねこのリアクションを撮影したところ、ねこは全く瞬きをしない飼い主に比べて、自分に向かって瞬きをした飼い主にゆっくり瞬きしを返す確率が高いことが分かった。

2つ目の実験では、チームは8つの家庭で暮らしている18匹のねこを研究した。この実験では、ねこの飼い主ではなく、研究者 —— ねこにとっては見ず知らずの人間 —— がねこに向かって瞬きをし、ゆっくりと手を伸ばした。

その結果、ねこに向かって特に何もせず手を伸ばした研究者に比べて、ゆっくり瞬きをしてから手を伸ばした研究者にねこが近付いてきやすいことが分かった。ゆっくりと瞬きをした研究者には、ねこもゆっくりと瞬きをし返すことも分かった。

「この研究結果は、ねこが人間のゆっくりとした瞬きをポジティブに受け止めていることの証拠です」と研究者らは書いている。

参照元:ねことお近づきになりたいなら… 目を細めて、ゆっくり瞬きしてみよう —— 最新研究

犬には口調と言葉で気持ちを伝える。

猫には目を細めてゆっくり瞬き。

そうすれば、お互いにいい関係が結べるみたいですね。

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