上司「おまえなぁ~!なんでこんな簡単な仕事でミスするんだよ!いい加減にしろよ!」
部下「申し訳ございません。次からは気を付けます…」
上司「気を付けますってなぁ~!おまえ、何回おんなじミスしてるかわかってるか!?」
部下「すいません!」
…こんな感じに、何かのミスを怒られた時に”次からは気をつけます”というワードを使って余計に怒られちゃう。
同じような経験をした人も多いのでは??
「次からは気を付けます」
この言葉はすご~く危険だ。
(よし、次からはミスしないように気を付けるぞ!)なんて心から反省するのはもっと危険だ。
なぜか?
先日、コーヒーを飲みながらパソコンで仕事をしていた。
集中していたせいか、キーボードを打つ際にマグカップに手が当たり、危うくコーヒーをこぼしそうになった。
ここでコーヒーをこぼしたらパソコンが濡れてしまうし、ヘタしたら壊れてしまうかもしれない。
(おおっ!あぶねぇ~。こぼれなくてよかったぜ。次からは気を付けよう)
そう思い、パソコンの作業に戻った。
そのたった数分後だ。
集中していたせいか、キーボードを打つ際にマグカップに手が当たり、コーヒーをこぼした。
すぐにコーヒーを拭いたおかげてパソコンは大丈夫だったけど、とんだ災難だった。
そこでハタと気付いた。
”次からは気を付けよう”だけではほぼ100%同じミスを繰り返す。
たった数分前の教訓ですらキレイさっぱり忘れちゃうんですよ、人間ってやつは。
とくに私なんかはいろんなことをすぐに忘れちゃうし、注意深い性格でもないし、”気を付けよう”なんてできるわけなかったのだ。
では、どうすればよかったか?
気の持ちようで終わるのはなく、具体的にミスを防ぐシステムを作り出すこと。
だれだって失敗はするものだけれど、それを成功につなげられるのは一握り。
おそらくそれが、凡人と成功者の大きな違いなのだろう。
今回のケースではどうすればよかったか?
簡単だ。
コーヒーを置く場所を、こぼしそうになった時点で、手の当たらない場所にちょっとだけズラせばよかった。
それだけ。
今後は気を付けよう、なんて不可能。
未来の自分なんて、これっぽっちも信用してはいけない。
学生時代を思い出してほしい。
「ああ、眠い。今日はもういいや、明日勉強しよう」
なんて思ってグッスリと寝て、次の日にちゃんと勉強した未来の自分にお目にかかったことなどない。
未来の自分も現在の自分と同じようなナマケモノだった。
未来の自分に勉強させたいのなら、未来の自分が勉強するようなシステム(環境)を具体的に作らなければならないわけだ。
次からは気を付けよう、なんてまったくの無意味だと心の底から気付いた。
もし次に同じようなミスをしたら「次からは気を付けよう」だけで終わらず、何からの具体的な対策を講じよう。
…と思ったのだけれど、思うだけじゃあ未来の自分はそんなことはしないだろう。絶対に。
部屋のど真ん中に「コーヒーをどかせ!!」なんて張り紙でもしておこうかね…。