危機対策

人類観測史上最大の超巨大地震ランキングから判明した恐ろしい事実とは?

人類観測史上最大の地震は何なのだろうか?

人類が観測できた地震の中でも、もっとも規模の大きな地震をピックアップして、その被害を比べてみた。

 

…すると恐ろしい事実が判明した。

この事実を知ることで、いつか発生するであろう南海トラフ巨大地震で生き残る可能性が少しは高くなるかもしれない。

人類史上最大規模の地震ランキング

4位:2011年東日本大震災(東北太平洋沖地震) Mw9.0

2011年に日本で発生した東北太平洋沖地震は、日本の歴史上最大規模の巨大地震。

その規模はMw9.0。

各地で震度7を観測し、その激しい揺れは2分以上続いた。

揺れもさることながら、東北地方を襲った巨大な津波によって、多くの人々が亡くなった。

死者:19,689名

行方不明者:2,563名

3位:2004年スマトラ島沖地震 Mw9.1

2004年12月26日にインドネシアはスマトラ島沖で発生した巨大地震は、日本でも大きく報道された。

Mw9.1。

これは東北地方太平洋沖地震の1.4倍ものエネルギーを有していた。

この地震で地球の地軸がずれ、1日の長さが100万分の2.68秒短くなったとか。

死者、行方不明者の合計:22万人以上

2位:1964年アラスカ地震 M9.2

1964年3月27日に発生したアラスカ地震は、アメリカの観測史上最大の巨大地震。

その規模はMw9.2。

規模は大きかったものの、近くに大都市がなかったためか、死者は131人となっている。

死者数:131人

1位:1960年チリ地震 Mw9.5

人類観測史上最大の地震波、1960年5月23日に発生したチリ地震。

規模はMw9.5。

冗談抜きに、地球全体が揺れるレベルの巨大地震だったとか。

このMw9.5というのは、地球が1回の地震で放出するエネルギーの上限に近いといわれている。

 

チリでは5,700人が亡くなるが、津波の被害は太平洋沿岸の地域まで波及する。

ハワイでは61人が亡くなり、地理的には地球の反対側である日本でも津波で142人が亡くなった。

死者数:約6,000人

巨大地震より怖いのは…

人類が体験した最大規模の地震を比べてみると、その地震の規模と死者数が比例していないことがわかる。

巨大な地震が発生したからといって、必ずしもたくさんの人が亡くなるわけではない。

 

ここからわかるのは、地震による揺れよりも津波のほうが遥かに恐ろしいってこと。

 

今回紹介した4つの地震すべてで、巨大な津波が発生している。

そしてすべての地震で、地震よりも津波で亡くなった方のほうが多い。

さらに東日本大震災やスマトラ島沖地震は、地理的に津波の被害が受けやすかったため、死者数が大きく跳ね上がってしまったのだろう。

 

近い将来、必ず起きるとされる南海トラフ巨大地震。

この南海トラフ巨大地震を生き残るには地震対策よりも津波対策のほうが遥かに重要なのではないだろうか。

南海トラフ巨大地震を生き残るために出来ること

30年位以内に80%以上の確率で発生するといわれている南海トラフ地震。

その規模は、推定でマグニチュード8~9くらいといわれている。

想定される死者数は、最悪の場合で32万3千人!!

これは最悪だったスマトラ島沖地震の死者数を10万人も上回る規模だ。

その死者数の中でも、津波による死者数は23万人に及ぶとか。

地震対策より大切な津波への対策

では、実際に南海トラフ巨大地震が発生したらどうすればいいのか?

南海トラフ巨大地震の震源地とされるプレートの境目は、日本の陸地とそう離れてはいない。

つまり、津波の到達が速いってこと。

地域のよっては、地震発生の数分後には津波が押し寄せる可能性もある。

 

なので地震が発生したら迅速に垂直避難する必要がある。

 

安全な近くの避難所に逃げよう、なんて考える前に、とにかく上に避難するのが大切。

近くの建物でなるべく高いビルやマンションに飛び込んで、少しでも上へ上へと避難する。

小高い丘や山の上に登って避難する。

 

大規模な津波に対しては、事前の準備はほとんど役に立たない。

「もし津波が来たらどこに逃げるか?」

近くで垂直避難できる場所を見つけておいて、いざ巨大地震が発生したらすぐに逃げられるようにしておくのが大切だ。

 

地震が発生したら即座に、最低限の装備や非常食をまとめてある「非常用持ち出し袋」を抱えて家を飛びだす。

そして少しでも津波が届かない高い場所へ避難することが、生き残る確率を上げるベストな行動なんだね。

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