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南極の地下にUFOの基地が!?謎の巨大空洞が発見されて話題に

実は”南極”は世界でも有数のUFO目撃多発地域。

そのためか、南極の地下にはUFOの秘密基地があるとか、第二次世界大戦を生き残ったナチスの残党が地下世界を作り上げてUFOを開発している、なんてトンデモナイ都市伝説も多い。

 

そんな謎多き南極大陸の西部にある巨大な氷河、その地下深くに、巨大な空洞が発見された!!

 

そんな驚きのニュースが飛び込んできた。

 

南極の地下…

巨大空洞…

 

そんな情報を耳にすると、オカルト好きとしてはやっぱり思ってしまう。

やっぱり南極の地下にUFOの秘密基地があるのかーッ!!?

と。

 

はたして本当に南極にUFOの基地があるのか、報道されたニュースから読み取れる恐ろしい事実を考察してみたい。

南極大陸の地下に巨大空洞がある!?

さっそく、そのニュースの一部を抜粋して紹介しよう。

アメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)を中心とする共同研究チームは、2019年1月30日、オープンアクセスジャーナル「サイエンス・アドバンシーズ」において、「1992年から2017年にかけて、スウェイツ氷河の流動速度が加速し、氷が薄くなり、氷河と海との境界線が後退している」との研究論文を発表した。

この観測では、スウェイツ氷河の下で、米ニューヨーク市マンハッタン島の3分の2に相当する大きさの空洞も発見された。その高さはおよそ1000フィート(約305メートル)で、140億トン分の氷を擁しており、そのほとんどは過去3年で溶けたとみられている。

参照元:南極の氷河の下に巨大な空洞が発見される(ニューズウィーク)

ふう~む!!

 

今回発見された巨大空洞はどうやら、南極大陸ではなく、南極の巨大氷河の下で発見されたようだ。

 

北極には大陸はなく、すべてが氷に覆われた氷河の世界が広がっている。

対して南極は、一面に氷の世界が広がってはいるものの、その下には”南極大陸”という大地がある。

もしその大陸の地下に巨大な空間があるのなら、それはすごく不思議なことなのだろうけど…

 

今回発見された巨大空洞は、南極の氷河の下から発見されたもの。

氷の下にいくら空洞があっても、そこにUFOの基地があるなんて馬鹿げた話はない。

しかも巨大な空洞は、近年の異常気象で溶け出した結果としてできたものだという。

だとしたらなおさらだ。

 

やっぱり南極の地下にUFOの基地なんてないってわけだ。

いまのところ。

 

…でもこのニュースは、「UFOの基地なんかどうでもいいわ!」と思わせるような恐ろしい事実を伝えている。

 

それは、異常気象によって地球の気候が異常なスピードで悪化しているってこと。

 

2018年の夏は死ぬほど暑かった。

が、2019年の冬は、日本とは逆に真夏のオーストラリアが、とんでもない猛暑に見舞われている。

このオーストラリアの異常な暑さの影響で、野生動物が次々と死んでいるとか。

オーストラリア全土で記録的な猛暑が続いている。野生生物が死んだり果実が内側から腐ったりするなどの被害も拡大し、当局は外出を控えるよう呼びかけた。

参照元:猛暑続くオーストラリア、外出避けるよう勧告 コウモリ落下、果実腐敗(CNN)

地球全体の気温が上昇していて、それは南極大陸も例外ではない。

 

中に巨大な空洞ができるほど溶けまくっているスウェイツ氷河。

このスウェイツ氷河が全部溶け切ってしまうと、全世界の海面が約2フィート(60センチ)も上昇してしまうという。

もし、海面が60センチ上昇したら日本はどうなってしまうのだろうか?

海面が60センチ上昇すると、砂浜がほぼ消失する

ご存知の通り、地球全体の気温は年々上昇し続けている。

世界全体の気温上昇の推移がこちら。

参照元:気候変動に関する政府間パネル第五次評価報告書

気温が上昇すれば、南極大陸や北極の氷が解け、地球全体の海面も上昇してしまう。

参照元:気候変動に関する政府間パネル第五次評価報告書

気温の上昇とリンクするように、世界の海面水位も上昇を続けている。

 

では、日本はどうなるのか?

気象庁が発表した日本沿岸の海面水位のグラフがこちら。

画像参照:日本沿岸の海面水位(気象庁)

日本沿岸の海面水位は上がったり下がったりを繰り返しているけど、1980年代を境にして一環して上がり続けている。

最初に紹介した世界の気温グラフを見ても、1980年代以降ず~っと気温は上昇を続けている。

 

このような客観的なデータをみても、地球全体の気温上昇は今後も続いていくだろうし、海面水位の上昇も加速する可能性が高い。

では、気温上昇でスウェイツ氷河が全部溶け、海面が60センチ上昇したらどうなるのか?

画像参照:気候変動の観測・予測及び影響評価総合レポート2018

驚くべきことに、日本の沿岸にある砂浜のほとんどは、60センチ海面が上昇しただけで消失してしまう。

海水浴はできなくなるし、サーフィンもできなくなっちゃうかも。

潮干狩りもできないし、もちろん海の家も全滅だ。

 

まったく、ホントにUFOの基地だったらどんなによかったか。

南極の巨大氷河の下で発見された広大な空洞は、UFOの秘密基地なんかじゃなく、私たちの住む地球が限界を迎える時を教えてくれているのかもしれない…。

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