江頭2:50と言えばパチンコの営業である。そんなパチンコ営業でエガちゃんが客にキレるという事件が起きたので紹介したい。
パチンコ営業でエガちゃんが客を蹴り飛ばすまでの流れ
youtubeに一連の動画がアップされたことで話題になっている。事の顛末をかいつまんで説明しよう。
その日も同じ大川興業の寺田体育の日氏とふたりでパチンコ店内にある特設ステージに立っていたエガちゃん。
問題を起こす男は動画の冒頭から注意を受けていた。
「お前ら他に楽しみないのか?」
とエガちゃんはいつものように客をいじり笑いを誘う。
「店長ーどこだー!?」と店長を壇上に上げようとするが店長不在。代わりに後ろに立っていたタフな黒人ボディガードを壇上に上げて聞く
「今日は(パチンコ玉を)出すんだろうな?」
「イエス」
わけもわからず答えるタフな黒人男性。
「パチンコとスロットを出す踊りを考えてきたんだよ!!」と寺田氏と一緒に踊るエガちゃん。
その踊りをイベンターのおじさんと半強制的に踊った。
その時だ!!
調子に乗った問題の男性がその「パチンコとスロットを出す踊り」を一緒に踊ろうと壇上に上がった。
そして、即座にエガちゃんに蹴られ、壇上から降りた。さっきの黒人のボディガードが男を止めに入る。
この男、最初からヤジなどでステージを邪魔していた。「次は退場だよ」なんて寺田さんから注意されていたのだ。
江頭「こっちは仕事に真剣なんだよ、おらー!」
寺田「邪魔しないでくれよ頼むから」
江頭「みんな引いてるじゃね〜かよ。ばかやろー!空気読めっつーんだよ」
といつになく真剣な顔で怒りを露わにする。
「退場だよ、退場!」
黒人のボディガードに言うエガちゃん。
寺田さんが即座に突っ込み。
「日本語通じないですよ」
その後男性は退場し、エガちゃんは何事もなかったようにイベンターの男性に「ありがとう」と言って壇上から降ろし、いつもの営業を続けた。
寺田体育の日の適切なフォローと仕切りも素晴らしかった。きっとこんなトラブルは日常茶飯事なのかもしれない。
実際「デパートの営業で30分間ずーーっと野次るおっさん」「客席にダイブした瞬間におもいっきり殴りつける客」など、いろんな被害にあっているらしい。そんな様々なトラブルを乗り越えて今の江頭2:50があるのだ。
何に怒るのか?それが人間の本質を表す
「なにに怒りを覚えるのか?」それが最も人間の本質を表すという。
江頭2:50と言う男、その芸風からわかる通り、ハプニングはむしろ大好きなのだ。
それにエガちゃんは客をいじったり、襲い掛かったり、舞台に上げたり、質問して面白いネタ引き出したりといった、一般ピープルを笑いににからませることが多い。
だけどこの男がいきなり壇上に上がるというハプニングは許せなかった。
それは男が「ただの悪ふざけ」であることがわかっていたからで、そんな悪ふざけに舞台を汚されたくなかったのだ。
例えば「エビフライ定食を食べているときに、友人が一口頂戴とエビフライを食べちゃった」場合に激怒!!その理由は何だろう?
➀純粋にエビフライが食べたいのに食べられなくなったことに対する怒り
②エビフライ定食におけるエビフライはまさにメインディッシュ。それを食べるという友人のデリカシーのなさへの怒り
③自分自身が軽んじられている、なめられているということに対する怒り
パッと思いつくものだと、こんなものだろう。他にもいろんな理由があるし、それは想像以上に複合的だ。もちろん、まったく怒らないで「じゃあお前のヒレカツ食わせろよ」って食べちゃう人もいるだろう。
では江頭2:50が怒ったのは?それは自分のためじゃない「客」のためだ。客を楽しませる最大のパフォーマンスをするために怒ったのだ。
「お前はいつだって全力だったといえるか?俺は言える!!」
この名言からわかる通り、江頭2:50はいつだって全力で、いつだって芸に真剣に取り組んでいる。
ウケなかった日は寝れなくなるほどにナーバスになるし、アドリブのようでいて事前にいろんなことを考えている。
江頭2:50という芸人の笑いに対するストイックさ、ステージに対する真剣さが垣間見れた事件であったといえるだろう。