危機対策

核弾頭ミサイルが飛んで来たらどうするッ!?政府のマニュアルからわかる正しい行動

2017年4月21日

「ミサイル発射情報。当地域に着弾する可能性があります。屋内に避難し、テレビ、ラジオをつけてください」

これは、前日宮城県の防災行政無線で流れた、ミサイル発射に関する誤報だ。市の職員の操作ミスにより、誤って流れてしまったという。

自分の住んでいる場所にミサイルが飛んでくる!!

もしこんな放送を自宅で聞いたとしたら、背筋か凍るし、何をしていいのか大混乱してしまう。

この事件は誤報だったからいいものの、もし本当に飛んできたとしたらどうすればいいのだろうか?

そんな危機的有事のために、「弾道ミサイル落下時の行動」というマニュアルを政府が発表した。

私たちはミサイルが飛んで来たらどうすればよいのだろうか?

ミサイルが飛んで来た場合の正しい行動とは?

ミサイルが飛んでくる緊急事態における行動マニュアル「弾道ミサイル落下時の行動について」の内容を簡単に紹介したい。

まず、他国から弾道ミサイルが発射され、日本に落下する可能性があると判明した場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)によって瞬時に日本全国に警報が流される。

私たちは、地域の放送、テレビの緊急速報、スマホの速報メールなどで、Jアラートの情報を迅速に入手できるだろう。

ただし、残された時間は少ない。

例えば北朝鮮から発射されたミサイルは、その種類によって変わるものの、ものの10分程度で日本に着弾すると考えられている。

私たちがアラートを受け取って避難するまでに残された時間は、長くても5分程度しかないと考えていいだろう。

 

この5分の行動が生死を分けるかもしれないのだ!!

外にいる場合の避難行動

屋外にいる場合は、分厚いコンクリート作りの建物に避難するのが基本。

核や化学兵器が使用されている可能性もあるので、何事もなかったとしても安全が確認されるまで外に出ない方が良いだろう。

出来ることなら地下に避難するのがよいが、地下を探している時間は残されていない。なんでもいいから建物に避難するのが優先。

近くに建物がない場合は、物陰に隠れるか、地面に伏せて頭を守る姿勢をとる。

自動車に乗っている場合は、ミサイルによる爆発でガソリンに引火するかもしれないので、ただちに自動車を飛び出して、建物の中に避難する。建物がない場合は、車から離れて地面に伏せるのが正解だ。

室内にいる場合の避難行動

もし屋内にいる場合は、それが木造であれ、鉄筋コンクリート造であれ、外に避難するのは危険。

できるだけ窓から離れ、窓のない部屋に避難するのが良い。

時間があれば窓を閉めた方がいいだろうが、部屋の奥に避難するのを優先させた方が良いだろう。

詳しくは内閣官房国民保護ポータルサイトを確認してみて欲しい。

核ミサイルを迎撃したら、核爆発が起きるのか!?

できることなら、ミサイルが落ちてくる前に優秀な自衛隊の迎撃システムでミサイルを打ち落として欲しいもの。

日本の自衛隊は専守防衛がモットーのため、優秀なミサイル迎撃システムを兼ね備えている。もし他国からミサイルが飛んできたとしても、かなりの確率で迎撃することも可能だという。

でも、もし核爆弾が搭載されたミサイルを打ち落としたら、上空で核爆発が起きるんじゃ??

そうしたら日本の国土が汚染されちゃう!?

そんな心配もあるだろう。

 

結論から言うと、そんな心配はしなくてよい。

 

某テレビ番組に出演していた専門家曰く、迎撃に成功したとしてもミサイルが核爆発することはないという。

核弾頭は「火をつければ爆発する」というようなシンプルの構造になっておらず、きちんと起爆装置が作動しないと爆発しない。もし迎撃が成功した場合、空中で爆発することなくミサイルの破片は飛散することになるだろう。

同様にもし弾頭にサリンなどの化学物質が満載だったとしても、遥か上空で爆発すればすべてが飛散してしまい、地上への悪影響はほとんど無いとのこと。

ただし、何らかの残骸が落下してくる可能性もあるので、そのような物質には近寄らない方が良い。

ミサイル対策まとめ

というわけで、Jアラートからミサイル着弾の速報が飛び込んできたら、時間の猶予は5分以内!!

それまでに、頑丈な建物に避難するか、地面に伏せる。あるいは部屋の奥の方に迅速に非難する。

そうして、その緊急警報が誤報であること、或いはミサイル迎撃が成功することを神に祈ることしかできない。

 

ミサイルが自分の家の中に着弾したら、ヘルメットをかぶっていても意味がないし、アコムの防犯システムも何の役にも立たないだろう。

一瞬ですべてがぶっ飛び、焦土と化してしまう。

出来ることなら、そんな事態にはなって欲しくないものだ…。

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