ドッペルゲンガーを知っているだろうか?
これはまあ、怪談とか都市伝説とか超常現象の類で語り継がれるもの。簡単に説明すると「自分そっくりの”ドッペルゲンガー”をみたら死ぬ!」という内容。
自分そっくりのもう一人の自分…「ドッペルゲンガー」
ドッペルゲンガーの正体とは何なのだろうか?
ドッペルゲンガーとはなんなのだろうか?
まずはドッペルゲンガーの基本的なストーリーを紹介しよう。
ある日、友人知人に「ねえ、昨日○○で見かけたけど、何してたの?」なんて聞かれる。だけど自分はそんな場所に行ったこともない。
「いや、行ってないよ」
「嘘でしょ。声とか服とか一緒だったし、絶対きみだったよ」
「…??」
そんな目撃談を頻繁に聞くようになったある日。夜道をひとり帰っていると、目の前に人影。
それは自分とまったく同じ顔、体格、服装の人物であった。
「あいつだ!みんなあいつのことを言っていたんだ!」
その人影をこっそりと追う。しかし次の角を曲がった時には、自分そっくりの人影は忽然と消えてしまっていた。
次の日友人にその事を語る「自分も見たよ、そっくりのやつ。ホントに似てて気味悪かったよ~」
その数日後、自分のドッペルゲンガーを見てしまったその人物は、謎の事故死を遂げる…。
とまあ、そんなストーリーが一般的。恐ろしいことに、ドッペルゲンガーに出会った人間は死ぬと言われているのだ。
有名人だと芥川龍之介やエイブラハム・リンカーン、ゲーテにエリザベス1世なんかも自分のドッペルゲンガーを見たことがあるという。
ではドッペルゲンガーの正体はなんなのだろう?
6つの可能性を考えてみた。
ドッペルゲンガーの正体に迫る6つの可能性
①夢・創作説
②異次元の自分・未来の自分
③離魂病・生霊
④精神疾患
⑤死神・化け物
⑥ガチのそっくりさん説
①夢・創作説
実も蓋もないけど、夢だった説。或いは創作。
特にドッペルゲンガーを見たなんて有名人の話や都市伝説は、創作である可能性が高いのではないだろうか。
芥川龍之介が出会ったドッペルゲンガーも、芥川自身の小説のネタであると考える説もあるようだ。
特に有名人のドッペルゲンガーの話は、創作の可能性が高いだろう。
因みに「夢で自分自身と会う」というのを夢占い的に解釈すると「自分自身を見つめなおす必要がありますよ」と言う事らしい。自分自身を目撃する夢が「あなたもうすぐ死にますよ」という暗示でなくてよかった。
②異次元の自分・未来の自分説
ドッペルゲンガーは違う世界の自分だった!と言う説。実際、最新の科学では「パラレル・ワールド」が存在するということも真面目に語られている。そのパラレルワールドは一節には「反物質」で出来た世界で、反物質と物質が出会うとき「対消滅」という現象が発生し、多量のエネルギーを放出して消滅するという。
つまり、反物質で構成されたもうひとりの自分自身と出会うと対消滅を起し死ぬのだ。
マンガやアニメだと、タイムトラベルした後の世界線で自分自身に出会うと”因果律が崩壊”して死んでしまう場合が多い。これは異世界に行った時も同じだ。これも、ある意味では対消滅といえるだろう。
ドッペルゲンガーにあったら死ぬという理由はここにあるのではないだろうか。
③離魂病・生霊説
昔の日本ではドッペルゲンガー現象を「離魂病」と考えていた。
魂が自分を離れ、自分そっくりの形を成す病気。この病気は「影の病」とも呼ばれ、影の病にかかると長生きできずに死んでしまうと言われている。
それと似たような現象に「生霊」がある。
死霊は死んだ人の霊。対して生霊は、まだ生きているのに自分の霊魂が外に出てしまう現象の事だ。
すっごい恨んでいる人、めっちゃ大好きな人、そんな誰かに対する執念にも似た想いが「生霊」となり、相手の所に姿を現す。そんなこともあるらしい。
この生霊は現れた相手に害をなすことは勿論、自分自身も魂の一部が体外に出ているわけで、すっごい負担となる。
離魂病と生霊、この現象で早死にするとするなら、それはドッペルゲンガー現象とほとんど同じといっていいだろう。
④精神疾患「オートスコピー」説
精神疾患のひとつに「オートスコピー」と言うものがある。
自分そっくりの人物を幻視するというその症状は、脳の機能に重大な障害がある場合に現れるという。この説だと第三者の目撃情報を説明できないが、こういった精神的病気が原因であるという可能性もあり得る。
もしオートスコピーの症状が現れたとしたら、それは脳に腫瘍が出来たりとかいった重大な疾患がある証明。死期が近いのもうなずけるだろう。
⑤死神・化け物説
死神の姿が自分そっくりに見えて現れる、或いは妖怪化け物の類。もしかしたら誰かの「呪い」が自分の姿をもって現れる…そんな可能性もある。
そういった怪異が原因であれば、ドッペルゲンガーを見たら死ぬのも致し方ない。
自分自身にそっくりのナニカに殺されるのだ。
⑥ガチのそっくりさん説
世の中には自分にそっくりの人間が3人いるといわれている。
そんなそっくりさんに、たまたま会ってしまう。これなら第三者の目撃証言も説明がつく。
すっごいそっくりな人がいた、出会った直後に事故で亡くなった…そんな偶然の重なりが、ドッペルゲンガー伝説の始まりになっている可能性もあるだろう。
こんなドッペルゲンガーは嫌だ。
例えばもし、自分の部屋で女子高生の格好をするのが趣味の50代男性がいたとしよう。
その彼のドッペルゲンガーが、女子高生の格好でヘタクソなメイクで、ムダ毛の処理もおろそかに原宿を歩いているのを、自分が仕事している途中にたまたま見かけたら…?
その数日後に謎の失踪をとげるのも致し方ないだろう。
こんなドッペルゲンガーがいたら嫌だ~という例を考えてみた。
- 自分の代わりにテストを受けて0点を取るドッペルゲンガー
- 痴漢をして捕まりテレビに出ちゃうドッペルゲンガー
- 丘サーファーのドッペルゲンガー
- 合コンで自分よりめっちゃモテるドッペルゲンガー
う~ん、どれもこれも嫌すぎる。
ドッペルゲンガーの正体は謎に包まれている。その正体に迫ったわけだが、これらの理由の複合的な原因によってドッペルゲンガーという超常現象が出来上がったのかもしれない。
自分の声を録音したのを聞いても違和感あるのに、自分自身に出会ったら…絶対友達になれないね。