危機対策

南海トラフ地震の前兆現象となる日向灘の地震の特徴とは?

2022年1月22日に日向灘でM6.4の大きな地震が発生した。

日向灘はいつか起こるであろう南海トラフ巨大地震の震源域の西の端に位置しており、日向灘での地震が南海トラフ巨大地震を誘発するともいわれている。

気象庁は今回の地震と南海トラフ巨大地震の関連性について「わからない」と回答している。

 

日向灘で巨大地震は、南海トラフ巨大地震の引き金となるのか?

まず結論を言えば「日向灘での巨大地震波南海トラフ巨大地震の引き金になる可能性は高い」となる。

 

しかし、今回の地震に関しては南海トラフ巨大地震を誘発するには至らない可能性が高い。

その理由と、危険な日向灘での地震について紹介したい。

日向灘で発生したら危険な地震の特徴

NHKではときたま「NHKスペシャル メガクエイク」という地震の最新研究についての番組を放送している。

2010年1月10日放送のメガクエイクでは、東北の地質調査から巨大地震のリスクを指摘していた。

つまり、東日本大震災を事前に警告していたということになる。

 

直近では2021年に「NHKスペシャル メガクエイク 巨大地震~震災10年 科学はどこまで迫れたか」が放送された。

この番組内では南海トラフ巨大地震の前兆となる地震が紹介されていた。

そのうちのひとつが日向灘での巨大地震だ。

 

この研究を行ったのは、海洋研究開発機構の堀高嶺氏。

スーパーコンピューターを使って何度も何度も何度も、南海トラフ巨大地震のシミュレーションを行う。

そのなかで、巨大地震の前兆現象を見つけ出すという研究。

 

シミュレーションを何度も繰り返すと、南海トラフ巨大地震に発生には様々なパターンがあることがわかってきた。

その中で”前触れ”として地震が発生するパターンがふたつ見付かった。

パターン①日向灘でのM7.5の地震

シミュレーションの結果、日向灘でのM7.5の地震が発生することが南海トラフ巨大地震の引き金となるパターンが見つかった。

日向灘での巨大地震によって、日向灘周辺の岩盤でスロースリップ発生!

するとその4年後、四国沖でM8.3の地震が発生。

さらに翌年、静岡沖でM8.1の地震が発生したという。

 

スロースリップについてはこちらの記事で説明している→ゆっくり地震(スロースリップ現象)が大震災を呼ぶ!?その理由と揺れ方の特徴について。

 

2022年1月22日に発生した地震はM6.6のため、この地震が直接的に南海トラフ巨大地震を引き起こすことはないと思われる。

もちろん可能性はゼロではないが。

また、「南海トラフ巨大地震」というのは、四国沖や静岡沖などの地域が連続して、あるいはほぼ同時に大きく揺れることを差す。

四国沖、静岡沖がそれぞれ別に揺れたということであれば、それは南海トラフ巨大地震とは呼べないだろう。

もちろん甚大な被害が想定されるが、南海トラフ巨大地震が発生するよりは少しマシかもしれない

パターン②紀伊半島沖M6.1の地震

もうひとつの見えてきたパターン、それが紀伊半島沖でのM6クラスの地震だ。

この紀伊半島沖の地震もまた、周辺のスロースリップを誘発し、それが巨大地震に繋がる。

このケースでは紀伊半島沖地震の4年後にM8.0の巨大地震が発生した。

 

…実はすでにこれとまったく同じ地震が発生しているのを覚えているだろうか?

2016年4月1日の地震だ。

和歌山県で震度4が観測されたばかりか、20県以上で揺れが観測されるというかなり広範囲の地震となった。

画像を見比べてみればわかるけど、発生地域も地震の規模もまったく同じじゃないか!!?

 

2016年当時、ミヤネ屋に出演した地震学者で京都大学名誉教授の梅田康弘氏は、南海トラフ巨大地震との関連性を指摘している。

この地震は南海トラフ地震の想定範囲内で発生した地震であり、その震源はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界であった。

梅田氏は南海トラフ地震の想定範囲内が震源であり、かつ発生のメカニズムがほぼ同じであることを危惧していた。

 

つまり、この三重県沖地震が南海トラフ巨大地震の前兆である可能性があるのだ。

さらに今回の地震発生のメカニズムが南海トラフ巨大地震とまったく同じため、南海トラフ巨大地震の発生を促進してしまう可能性があると、梅田教授は指摘する。

 

シミュレーションでは4年後なので、2016年4月1日の4年後は2020年4月1日となる。

つまりもう過ぎちゃってるわけだけど、地震発生に数年の誤差はあるわけで、むしろこっちの方が危険なのかもしれない。

 

なんだか怖く思ってしまうけれど、重大な事実をお知らせしたい。

結局のところ、シミュレーションを繰り返していくと、なんの前触れなく巨大地震が発生するケースの方が圧倒的に多かったという。

 

つまり、南海トラフ震源域での地震に一喜一憂したり不安に思うのはあまり意味がない。

いつ起こるかわからないし、明日にでも起こる可能性もある。

それを踏まえたうえで、十分な備えをしていくことが重要なのではないだろうか!?

関連記事:減災と防災の違いとは?地震対策で防災より減災が大切な理由と具体的な減災方法。

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