危機対策

暖水渦と地震発生の関係!南海トラフ地震は黒潮の蛇行期に発生している?

2016年12月27日

暖水渦(だんすいうず)が消えると大地震が起きる!

…そんな説があるという。

そもそも、暖水渦とはなんなのか?

地震と関係があるのか?

その発生メカニズムや相関関係を調べてみた。

暖水渦(だんすいうず)とは!?

まずは暖水渦について、超簡単に説明しよう。

暖水渦は海の中に発生する、あったかい海流のうずまきのこと。その大きさは、でっかいもので直径数百キロメートル以上にもなる。

もちろん冷たい水が渦を巻く「冷水渦」(れいすいうず)もある。

画像元:暖水渦・冷水渦とは(気象庁)

ではなぜ、こんなでっかい渦が海の上に出来上がるかというと、それは世界中の海を循環する「海流」があるから。

日本の近海では北の海から流れ込む親潮(千島海流)と、南の海から流れ込む黒潮(日本海流)がぶつかっている。

暖水渦や冷水渦はこのような海流の蛇行、海上の気候、海底の地形などが複雑に影響し合って発生していると考えられている。

…が、気象庁によるとその発生メカニズムはいまだよくわかっていないという。

暖水渦と地震の相関関係

暖水渦や冷水渦はとくに珍しい現象ではないし、消えることもあれば、増えることもある。

暖水渦と地震の関係を調べた研究データがあるわけでもないので、暖水渦と地震が発生には何の関係もないだろう。

そもそも暖水渦の発生メカニズム自体が正確に解明されているわけではないので、地震と関連付けることなんて無理もいいところなのだ。

 

それでも…たくさんのデタラメな地震の前兆現象と同じように、暖水渦と地震を無理矢理関連付けることはいくらでも可能だ。

南海トラフ地震は黒潮の非蛇行期に発生している!!

たしかに暖水渦と地震は何の関係もない。でも、暖水渦が発生する”原因”と地震が関係しているかもしれない。

暖水渦の発生要因は3つ。

①海流の蛇行

②海上の気候

③海底の地形

 

この中でも、気候や地形はどうしようもないにしても、海流の蛇行と地震は相関関係がある可能性がある。

南の海から流れてくる黒潮は約20年周期で、「蛇行期」と「非蛇行期」を繰り返しているといわれている。

蛇行期は黒潮が曲がりくねって複雑な流れになる。非蛇行期はあんまり複雑にならずに、素直に流れていく。

 

直近の黒潮の状況をみてみよう。

  • 1960年代半ば~1970年代半ば…非蛇行期
  • 1970年代半ば~1990年代初頭…大蛇行期
  • 1990年ごろ~2004年…非蛇行期
  • 2004年夏ごろ~現在…大蛇行期

このような蛇行期と非蛇行期と、過去の南海トラフ大地震の発生時期を検証すると、南海トラフ地震は直進期(非大蛇行期)に発生しやすいという。

気象庁地震火山研究部の岡田正実氏による1978年の研究だ。1870年以降に起きた南海トラフ地震(M6.5以上)を調べた岡田氏は、地震の発生と潮流に関係があることに気づいた。そして、南海トラフの大地震は、黒潮の直進期に発生しやすいと結論づけたのだ。

参照元:7月以降は相当ヤバい!? 「南海トラフ地震」の発生時期には法則があった!!(トカナ)

暖水渦は蛇行期の方が発生しやすいので、「暖水渦が消えた=黒潮の直進期に入った」ととらえれば、暖水渦の消失を南海トラフが発生する前兆現象としてみることもできるだろう。

 

しかしながら、黒潮が蛇行期の方が地震が発生しやすいという説もある。

黒潮の蛇行期に大地震が発生する!!

黒潮は栄養豊富で重い。黒潮が蛇行していた場合、重い海水が曲がりくねて遠くに行ってしまう。そうなると、いつもの海域の海水が軽くなり、プレートを押さえつける力が弱まる。

プレートを押す力が弱まるため、溜まったひずみが弾けて大地震が発生するきっかけになるかもしれない。

また関東大震災の直前には季節外れのカツオが大漁であったという。

カツオが大量だったのは、黒潮の暖水が沿岸部に流れ込んでいるから。

つまり黒潮の蛇行期であったことを指し示している。

黒潮の蛇行が関東大震災を引き起こしていたといっていいだろう。

ちなみに岩手では「異常なほど大漁の翌年には大津波が来る」という言い伝えが存在している。この言い伝えも黒潮の流れと地震の関係を示したものなのかもしれない。

また、港ではヘンテコな深海魚が打ちあがると、大地震の前兆だとみんなが騒ぐ。こんな伝説が発生するのも、長年の経験則から、奇妙な深海魚が水揚げされると地震が発生することが多かったからだであろう。

ではなぜ深海魚が浅瀬にやってるくのか?そこにも黒潮の蛇行が関係してくる。

つまり黒潮が蛇行すると、海流が強くなり、深海魚が打ち上げられやすくなるのだ。

 

ではまとめよう。

黒潮が蛇行すると日本近海の海水が軽くなる。そのため海溝型地震が発生しやすい状況になる。

黒潮の蛇行期には季節外れのカツオが大量だったり、見たことのない深海魚が水揚げされる。そのような現象が地震の前兆現象とされるのも、「黒潮の蛇行」が原因だったのだ!!(ちょっと強引だけど…)

暖水渦と地震の関係まとめ

暖水渦は黒潮の影響で、多くなったり少なくなったり、消えたり現れたりする。

この黒潮の蛇行が、大地震の発生と関係あるかもしれない。

 

黒潮が蛇行期にはいると大地震が発生する!!

そして黒潮が非蛇行期にはいっても大地震が発生する!!

 

どちらかを信じてもいいし、どっちも信じてもいい。

いまのところ科学的根拠はないけれど、なんらかの相関関係はあるかもしれない。

でもできることなら、ネットの情報は信用ならないということを心得て「どちらも信じない」をオススメしたい。

日本に住んでいる限り、どこに住んでいても常に地震リスクと隣り合わせ。日頃から地震対策を怠らないことが一番重要だ。

 

*ちなみに当ブログそよかぜ速報も、信用ならない情報をふんだんに紹介しているのでご注意を!

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