NASAの発表によると、1月の中旬から約2週間ほど、太陽の黒点がほとんど無い状態が続いているという。
2週間も黒点がまったくないなんて異例の事だ。
この黒点の消失は、太陽の活動が低下していることを示している。
2018年に入ってからというもの、日本中が厳しい寒さに見舞われ、大雪による被害も多発している。
このような気候の変化は太陽の活動が低下しているからかもしれない。
このまま黒点はなくなり、太陽は輝きを失い、世界は冬の時代に突入してしまうのだろうかッ??
黒点と太陽活動の関係とは?
米航空宇宙局(NASA)の太陽観測研究チームは、「1月半ばから、太陽の黒点がほとんどない状態が2週間近く続いている」と発表した。
参照元:太陽黒点「1月から消失続く」NASA「活動最小期への前兆」(ハザードラボ)
NASAの発表によると、1月中旬から2週間もの間、太陽の黒点が消失しているという!!!
これがどれほど恐ろしいことなのかを説明する前に、まずは太陽の黒点について超簡単に説明しよう。
黒点は太陽の表面にある黒い点のように見える部分ことで、太陽の他の部分に比べて極端に温度が低いために黒く見える。
黒点が「他よりも温度が低い場所」だとしたら、黒点がまったくない方が太陽の活動が活性化している気がする。
だけど、実際はまったくの逆。
黒点発生の原因である太陽の表面の温度差は、太陽を取り囲む地場の影響で発生している。太陽も地球と同じように磁場に取り囲まれているのだ。
太陽の活動が活性化すると、その磁場が凄まじく乱れる。磁場が乱れると、太陽の表面で磁場が強い場所と弱い場所があらわれる。その結果、温度変化が生じて黒点の数が多くなる。
逆に太陽の活動が低下すると磁場が落ち着き、黒点の数も減ってしまう。
2018年1月中旬から黒点が消失しているが、これは太陽の活動が極端に低下していることを指し示しているのだ。
では、このまま太陽の活動は低下し続け、世界は氷河期へと突入してしまうのだろうか?
太陽の活動は増減を繰り返している
画像参照:国立天文台・太陽活動データベース
この図は太陽の黒点数をグラフ化したもの。
見ればわかる通り、太陽の黒点数は一定期間で増減している。つまり太陽活動は弱くなったり強くなったりといったサイクルを繰り返しているってわけだ。
その1サイクルの期間は、おおよそ11年といわれている。
今回の太陽活動のサイクルは2008年の12月に始まったとされている。
理論上は11年後の2019年に太陽のサイクルが終わり、次のサイクルが始まる。そしてそれと同時に再び太陽の活動は活性化し始めるだろう。
たとえ2週間も黒点が消失していたからといって、そのまま太陽の活動が低下し続けるわけではないし、氷河期に突入するわけでもない。
あと数年もすれば、太陽の活動は再び活性化し、黒点の数も増えるはずだ。
「なんだ、じゃあ安心だね!!」
なんて思うかもしれないけれど、注意点もある。
2018年から数年は寒くなるかもしれない
日本をはじめとして、ロシアなど世界中で記録的な寒さが問題となっている。
この寒さの原因が太陽の活動低下だとしたら?
予定では太陽の活動は2019年に最も低下し、その後徐々に活動レベルを上げ、2024年~2025年くらいにピークを迎える。
2019年の翌年である2020年も、今年と同じくらい太陽の活動は低下している可能性がある。
もしかしたら、2019年は2018年よりももっと寒く、2020年は2018年と同じくらい寒くなるかもしれない!!
「あと数年は寒くなる!?勘弁してくれ~」
と思うかもしれないが、悪いことばかりじゃない。
ノルウェーの研究によると、太陽活動が低下している時期に生まれた子どもは長生きするという。つまり2018年~2020年にかけて生まれた赤ちゃんは寿命が長い可能性があるわけだ。
黒点が消失しても過度に不安にならなくていい
黒点が消失している時期が長かったからといって不安になる必要はない。
それは太陽の活動にとっては普通の事であり、太陽の活動が低下してこのまま氷河期になるなんてことはないだろう。
まあ、一部の科学者が氷河期がやってくるという主張をしているけれども。
それに太陽の活動が地球の気候にどのような影響を及ぼすのかについては、まだまだ詳しくわかっていない部分が多い。
黒点が消失している時期に、日本がめちゃくちゃ寒かったとしても、それがイコール太陽活動の低下が原因とは言えないだろう。
だけど、念のため注意もしておきたい。
太陽の1サイクルは約11年だけど、9年の時もあれば12年の時もある。
サイクル期間は年単位で誤差が表れるからあくまでも予定だけど、2018年から数年間は太陽の活動は低下するといわれている。
太陽の活動が低下した結果、めっちゃ寒い冬が数年間続く可能性もゼロではない。
省エネの暖房器具や自家用車のスタットレスタイヤ、備蓄燃料、ももひきに腹巻など、あと数年は寒い日々への対策を怠らない方がいいかもしれない!!