学校で、職場で、電車の中で、突然の便意に襲われたらどうすればいいか?
慢性的に下痢気味で、おなかの調子が悪かったらどうすればいいのだろうか?
これらの悩みを一気に解決するツボを紹介しよう。
下痢と急な便意に効くツボ
電車に乗っているとき、急に車両が止まる時がある。それは車両間隔が狭まっていて調整のために止まるの時もあれば、踏切で緊急停止ボタンが押された場合もある。止まった車両の中で乗客たちは、どんなに暑くても、どんなに寒くても、そしてどんなに激しい便意に襲われていたとしても、黙って待つしかない。
静まり返った車両の中にいる、何十人もの乗客たち。その中の何人が今、激しい便意と戦っているのか?
そして、もし自分がめっちゃ便意を我慢していて「次の駅で降りよう、もう無理だ!」と思っている最中に電車が止まったら?
考えるだけで背筋が凍る。
そんな冗談抜きで人生最大のピンチに陥った時のために、応急処置的な便意を抑えるツボや、急な便意を予防して腸の働きを整えるツボを紹介しよう。
便意を抑えるツボ
下痢点(ゲリテン)
ツボの名前が下痢点なんて凄くわかりやすい。その名の通り、腸の働きを正常に整えて下痢を改善するツボ。急激な便意を抑える効果もある。
そのツボの場所は手の甲にある。手の甲のちょうど中心点を、小指側に移動させ薬指の延長と交差する場所。
急激な便意が襲ってきたら、ここを親指でグリグリと刺激するすると、ス~ッと便意が去っていくという。
慢性的な下痢の改善に効くツボ
これは緊急時にオススメの下痢点とは違い、日常的に押すと効果を発揮する、下痢気味の腸の働きを良くするツボ。お風呂に入っているときなどに、やさしく押すのがオススメだ。
関元 (かんげん)
関元は腸の調子を整えて、下痢を改善するツボ。場所はおへその直下9cmにある。丹田とも呼ばれる場所だ。
押すとダイレクトに腸が刺激されるのがわかる。確かに効きそうだ。
天枢 (てんすう)
天枢も腸の調子を整える、下痢にも便秘にも効くツボ。場所はおへその左右6cmの部分。
おなかの脂肪が邪魔をするが、ぎゅっと押し込み刺激しよう。
ツボは効果てきめん!
ツボはWHO(世界保健機関)でもその効果が認められている、伝統ある東洋医学の治療法のひとつだ。ツボの場所は身体の重要な神経や血管の上にあり、決して怪しげな治療法ではない。押せば実際に効果があるだろう。
急な便意を鎮めるツボ、下痢に効くツボを覚えておけば、下痢気味が解消され、大人になってからの脱糞という最悪の事態を事前に避けられるかもしれない。
ちなみにわたしは激しい便意に襲われた場合、まず第一にベルトを緩める、そして音楽を聴いたり本を読んだり携帯をいじるなどのインプット行為を止め、真顔で身動きをせずに「この波が引いたら楽になる…」と便意のバイオリズムに神経を集中させる。脳内で便意の波に乗ってサーフィンするイメージだ。これで幾多のピンチをしのいできた。我が人生において、心身ともに最も悟りの境地に近い状態であるに違いない。
これからは、もしピンチになったら、下痢点を押すことでその場をしのぐことが出来るだろう。
便意を我慢していたら電車が止まった、なんて悪夢は他人ごとではないのだから。