これから凄まじくどうでもいい話をするので、もし人生を少しでも無駄にしたくないのなら、これ以降の文章は読まない方がいいだろう。
万が一「人生ってのは”無駄”が多ければ多いほど幸せなんだよ」なんて人生観に共感してくれるのなら、少しは読む価値はあるかもしれない。
先日ぼ~っとテレビを観ていると、いぼ痔の薬「ヘモリンド舌下錠」という医薬品のCMが流れてきた。
(…ヘモリンド??)
この独特のネーミングセンスは…やはり小林製薬!!
しかしなぜ、いぼ痔の薬の名前が「ヘモリンド」でなければならないのだろうか?
小林製薬といえば、読めば一発でわかる愉快かつ明快なネーミングが特徴だ。
その例を数点あげてみよう。
「肛門のぶり返すかゆみ・痛みにオシリア」
お尻の薬だからオシリア。実に明快。
顔の痒みにカオリア、鼻の頭の痒みにハナリア、足の痒みにアシリア、なんだっていける。
指に”さかむけ”や、ひび、あかぎれのお薬「サカムケア」
さかむけをケアするからサカムケア。実に明快だ。
傷あと・火傷のあとを目立たなくするお薬「アットノン」
あと(アット)がなくなる(ノン)という、これまた明快で明確なネーミング。
背中のブツブツ治療薬「セナキュア」
背中(セナ)を治癒(キュア)するからセナキュア。抜群のネーミングセンスだ。
腫れをなくすからハレナース。ハレダースでなくてよかった。
煙草や排気ガスの煙をイメージした「モック」と、たんを出すイメージの「ダス」を合わせて「ダスモック」。ひねりを効かせつつも、とてもわかりやすい名前だ。
このように、小林製薬は医薬品の名前にも強いこだわりを持っている。
だとしたら、「ヘモリンド舌下錠」の名前の”由来”はどこにあるのだろうか?
ヘモリンドの名前の由来とは?
市販されている医薬品で、特に小林製薬の薬の名前で多いのが「症状」と「効果」をわかりやすくミックスするパターンだ。
「アットノン」や「セナキュア」「ダスモック」など、先ほど紹介した医薬品の名前もほとんどこのパターンに当てはまる。
では、ヘモリンドは?
あえて解釈するなら、「ヘモ」が「リンド」するという意味合いに解釈できなくもない。
しかしだとしたら”ヘモ”とはなにか?そして”リンド”とは?
まったくわけがわからない…。
医薬品の名前のもうひとつの黄金パターンとして、主成分の名前をもじって使うパターンもある。
例えば、鎮痛薬「ロキソニン」の主成分はロキソプロフェンナトリウム水和物だし、水虫薬「ブテナロック」の主成分はブテナフィン塩酸塩だ。
では、ヘモリンドは?
ヘモリンドの主成分は「静脈血管叢エキス」というものであり、ヘモリンドとは似ても似つかない名前だ。
これも違う。
そこで次に症状の英訳をもじるパターンを調べてみることにした。
人生で初めて「いぼ痔」の英語訳を調べてみたのだが…そこには驚くべき秘密が隠されていた!!
Warts Hemorrhoids(ワーツ・ヘモロイズ)
こいつがいぼ痔の英単語だ。
Warts→いぼ
Hemorrhoids→痔
つまり、いぼ痔のお薬「へモリンド」は、英語で”痔”を意味する「ヘモロイド」が語源だったのだ!!
…実にどうでもいい知識を得てしまった。
恐らく、これからの人生で”My warts Hemorrhoids is explode”(私のいぼ痔が爆発しました)などと発音する機会は一度としてこないだろう。
ちなみにへモリンド舌下錠は舌の下で溶かして服用するタイプの薬で、有効成分が血液に乗っていぼ痔に届き、内部のうっ血を小さくする作用があるという。
つらいいぼ痔を抱えているのなら、サッと服用できるヘモリンド舌下錠を常に持ち歩くのもいいのではないだろうか!!!?