生活の豆知識

[実体験]郵便局で誤配送され商品が紛失した場合どうしたらいいのだろうか?

郵便局員が誤配送をしてしまい、受け取るはずの商品が紛失してしまったた場合どうしたらいいのだろうか?

 

…先日、郵便局が”誤配”をやらかした。

誤配、つまり私宛の荷物を、まったく違う人に配達してしまったわけだ。

 

それは楽天市場で購入した商品なんだけど、そのまま行方不明に…。

 

商品は帰ってくるのか?

郵便局は弁償してくれるのか?

はたしてこの場合、どうすればいいのだろーーか??

郵便局に誤配送された事件の顛末

ある日、いつものように楽天市場でちょっとした商品を購入した。

そして数日後…

「なかなか届かないな~」と思い、ショップから提示された追跡コードを調べてみると…

 

なんとその商品はすでに宅配完了となっていたのだ!!

 

届いてないんだけど…。

ポストの中はもちろん、部屋の中をいろいろと探しても、やっぱりない!

 

ショップからの発送履歴はあるので、ショップが商品を発送していないわけはない。

おそらく郵便局が間違って配送してしまったのだろう。

この場合、どうすればいいのだろうか??

まずは郵便局のホームページを調べてみた。

 

すると、郵便トラブルQ&Aに誤配の対策が…。

  • 他人あての郵便物が届きましたが、どうしたらいいのでしょうか?
  • 他人あての郵便物を誤って開封してしまいました。この場合、どうしたらいいのでしょうか?

これだけ。

「郵便物が誤配送されて届いていない場合どうしたらいいのでしょうか?」

という質問がないじゃぁないか。

 

しょうがないので、追跡番号で配送状況を調べる画面に表示されている問い合わせ先の番号に電話してみることにした。

「すいませ~ん。配送状況が配送完了になっているけど、実際はまだ届いていないんですけど??」

「申し訳ありません。調べて担当が折り返すので追跡番号を仰っていただいてよろしいですか?」

「はい。●●●です。よろしく!」

 

そうしてしばらくすると、実際に配送した担当の郵便局員から折り返しの電話が…。

「申し訳ありません。確かに届けた記憶はあるのですが…。もしかしたら、マンションの隣の部屋か上下の部屋に間違って配送してしまったのかもしれません。調べてみるので、少々お時間いただいてよろしいでしょうか?」とのこと。

しょうがないので、調べてもらうことにした。

 

そうして1週間が過ぎたころ…。

自宅に郵便員さんが訪れ、経過を報告してくれた。

マンションの上下左右の部屋に確認してみたところ、まだ会えていない部屋はあるものの、ご配送された商品は見つかっていないとのこと。

「継続して探してみます。申し訳ありません」

誤配送した郵便局員さんも大変だ。

 

で、その後しばらく音沙汰なし。

(なかなか連絡来ないな~。また電話してみようかな)と思っていたところ、偶然にも自宅マンションの郵便受けであの郵便局員さんに出会う。

「あっ、すいません、連絡遅れて!」

郵便局員さんはあれから近隣の住宅に問い合わせてみたものの、やっぱり郵送物は見つかっていないとのこと。

 

「え、郵便局員が紛失した場合はどうなるんですか?」

郵便局では保証なんかはしていないんですよね…

 

たとえ郵便局が誤って配送し、その商品が紛失したとしても、郵便局が弁償するのは難しいらしい。

後日、郵便局のホームページを調べてみると、ほとんどの一般的な郵便物が補償なしなのがわかった。

下記サービスは、万一事故があっても損害賠償の対象となりませんのでご注意ください。

  • 郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの
  • 郵便物(はがき)で書留としないもの
  • レターパック
  • ゆうメールで書留または代金引換としないもの
  • ゆうパケット

参照元:郵便物等の損害賠償制度

「あの、配送もとに再送を依頼することってできますか?」

「再送?普通にネットで商品を購入したのに再送って出来るんですか??」

もし私がショップ側だったとしたら、郵便局の落ち度で商品が紛失しなのに再送なんてするわけない。

 

すると郵便局員さんは意外なことを言った。

Amazonでは誤配送などの郵便トラブルがあった場合に、ちゃんと商品の保証してくれるのだとか。

そうしてもし後日紛失した商品が見つかったら、それはAmazonに返却する。

楽天市場でも同じような保証があるのかはわからないけれど、念のため一度問い合わせてみて欲しいとのこと。

 

(ほんまかいな)

と思いつつも、しょうがないので試しに購入したショップに問い合わせてみた。

郵便の誤配で商品が届いていないんですけど、再送ってできますか?

再送は無理です。申し訳ございません。ですが楽天で保証が受けられる可能性があるので「安心ショッピングサービス」に問い合わせてみてください。

との回答が。

 

たらい回しにされている感があるが、さっそく楽天の安心ショッピングサービスに問い合わせてみた。

今までの郵便局との経緯や、ショップとのやり取りを伝えると、保証が適用できるか確認して再度連絡するとのこと。

 

郵便局やショップの方に事実確認をしているのかもしれない。

その日のうちに回答のメールが届いた。

結果、ちゃんと保証してくれるとのこと。

①購入代金を返却

②注文の商品を再送してもらう

この2点から好きな方を選ぶ。

商品の再送は数週間かかるかもしれないらしいので、返金してもらうことにした。

 

そこでさらに質問。

もし、返金してもらった後に商品が見つかったらどうなるんですか??

商品が見つかってそれを使うというのなら、連絡くだされば補償を取り消しできます。

もし補償手続き完了後に商品が見つかった場合は、弊社(楽天)に着払いで返送していただく必要があります。

なるほど~。

商品が見つかれば、保障は取り消しで、保障後であれば郵送する必要があると。

 

なんとか保障してくれることがわかって数日後…今度は担当の郵便局員さんから電話があった。

 

マンションの部屋を広げて捜索してるけど、やっぱりまだ見つかっていないとのこと。

今後はさらに範囲を拡大して調べてみると。

 

そこで楽天の補償が受けられることを説明。

「補償が受けられるようになりました。まだ返金されていないけど。もし今の時点で見つかった場合は、補償取り消しで、補償後であれば、商品を郵送する必要があるみたいです」

「それはよかったです」

 

「今までの人生で誤配送なんて初めてなんですよね。いつもちゃんと配送してくれるんで。

今回はそれほど高額な商品ではないなので、まあ、もし紛失してしまっても諦められますが。もしこれが高額だった場合は難しいですよね。

もしこのまま商品が見つからない場合はどうなるんですか??」

 

「いや、やっぱり郵便局で保証するのは難しいです」

「郵便局で対応は難しいと」

「はい。誤配となると、普通は郵便局に戻ってきます。それが戻ってこないとなると、誰かがポストから取っていった可能性もある」

「誰かが盗んだってことですか?」

「その可能性もあります。もちろん、誤配送の可能性がありますが。

今後はマンション以外にも範囲を広げて探してみます。申し訳ございません」

 

というわけで、引き続き商品の捜索をしてくれるということに。

この時点で、商品紛失から約1カ月。

もう発見は難しいかもしれない。

 

楽天市場の方はと言うと、「補償できますよ」というメールから約2週間後、やっと返金が完了した。

すでに私はまったく同じ商品を、まったく同じお店から購入していたわけだけど。

 

次に郵便物員さんが来たら、返金が完了したことを伝え、捜索の打ち切りを伝える必要があるだろう。

まったく、あの郵便物はどこにいってしまったんだろうか?

 

誤配送された先の人が、捨てちゃったか、かってに開封して使っているのか?

ポストに入れられた商品を誰かが盗んでいったのか?

本当は自宅に配送されていたけど、気づかないうちに捨てちゃったのか?

 

とにかく時間と手間はかかったものの、金額的な損害は避けられたわけだ。

郵便物紛失事件から得た教訓

というわけで、この事件から得ることができた新しい知識をまとめてみよう。

  • 補償が付いていない普通の郵便であれば、たとえ郵便局の不手際で郵送物が紛失したとしても何の保証もない
  • 誤配送された郵便物のほとんどは郵便物に戻ってくるが、戻ってこない場合ポストからの盗難の可能性もある
  • 誤配送された郵便物を、郵便局は頑張って探してくれる
  • Amazonや楽天などの大手ネット通販ショップでは、たとえ郵便局のミスでも補償してくれる可能性がある

…そういえば、自宅のポストに近所の人充てのハガキが入っていたことがあった。

マンションだからその人のポストにサッと入れて終わりだったけど。

 

郵便局は、今まで何十年もちゃんと配達してくれた。

だけど、わりと頻繁に誤配送はあるのかもしれない。

 

今回はネットショップからの郵送だったので、わりと簡単に誤配送に気付くことができた。

だけど個人の手紙や企業からの郵送物なんかは、誤配送されても気づかないケースがほとんどだろう。

誤配送された郵便物が普通は郵便局に戻るとしたら、それを何食わぬ顔で再度配達すれば気づかれない。

年賀ハガキを郵便配達員が捨てちゃってた、なんて事件もあったし。

 

人間は完璧じゃない。

自分が郵便配達員をやっていると想像したら…

やるね、確実に。

1か月に5~6回くらい誤配送しちゃうね。

 

とにかく、本当に高額で、本当に紛失したら困るものを郵送する場合は、何らかの補償がある方法を選んだ方がいいかもしれない!!

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