引き寄せの法則というものを知っているだろうか?
これは簡単に行ってしまえば、自分の考えていることは無意識のうちに自分に引き寄せられてくるよ~って法則。
例えば「甘いモノが食べたいな~」と思ってたら、近所のおばあちゃんからまんじゅうをもらう、これも引き寄せの法則かもしれないが、ちょっと違う。
例えば自分と似た性格の友人が多かったり、自分の好みのグッズが部屋にあるのも、ある意味では自分自身が引き寄せた結果であるが、それもまた引き寄せの法則とはちょっと違う。
例えば「思考は現実化する」というナポレオン・ヒルのベストセラービジネス書があるが、それとも違う。
引き寄せの法則は、具体的に自分の願望を思い描き、それを自分に引き寄せることが出来る「技術」の事を指すのだ。
それはただの自己暗示ではないし、プラシーボ効果でもない!!
引き寄せの法則の正しいやり方を紹介しよう。
引き寄せの法則のミソ
引き寄せの法則か、よ~しわかった!引き寄せるぜ!と思い立ち、目を瞑って念じる…。
「金だ!金をくれ!!ビッグマネーだ!大金持ちになりたいんだァー!!!」
「お金が欲しい」誰もが考える、シンプルで力強い願い。果たして引き寄せの法則でお金持ちになれるのだろうか?
…残念ながら、お金はどこからもやってこない。
なんでだよ、引き寄せられてないじゃん!そう思うかも知れない。
実はここが引き寄せの法則のミソなのだ。
お金が欲しいと強く願った場合、引き寄せられるのは「お金」ではなく「お金が欲しい」という状態なのだ。
引き寄せの法則の最も難しい所がここにある。このことを理解し、克服することで、物事を引き寄せる力が強くなる。
思ったことが簡単に引き寄せられるってわけじゃないんだ。
願望を引き寄せるには3つの段階に沿った、正しいやり方がある。
ステップ1「自分の願望をはっきりさせる」
ステップ2「自分の願望に注意を向ける」
ステップ3「受け入れる」
このスリーステップ。それではやり方を順番に説明しよう。
ステップ1 自分の願望をはっきりさせる
引き寄せの法則は「言葉の力」を使うことが大事になってくる。
この言葉の力を使って、自分自身の願望をはっきりさせるのが最初のステップ。
ポイントは「プラス表現の言葉を使う」という事。
例えば「もううんざりだ、仕事を辞めたい!」という言葉で引き寄せられるのは「仕事を辞めたい気持ち」だ。この言葉を使えばますます仕事が辞めたくなり、ますますフラストレーションが溜まるだろう。
こう言い換えてみよう。
「自分に合ったやりがいのある仕事で活躍する!!」
この表現ならば、「自分に合った仕事」というものが自分に引き寄せられてくる。
いっつもお金がない→有り余るほどのお金がある
気が小さく臆病な自分を変えたい→いつでも勇気を持って、落ち着いて行動できる自分になる
恋人がすぐに怒るのを止めて欲しい→恋人がやさしい人になる
自分は何が嫌なのか?これをヒントに、自分の本当に望んでいる願望をクリアにしていこう。
「何が嫌か」ばかり意識している人達が多いが、それでは嫌なことが引き寄せられる。
嫌なことを元に願望をクリアにしたら、次は何が嫌かではなく「何を望んでいるのか?」に意識をシフトさせる。
望んでいることに意識が向ければ、言葉が変わり、習慣が変わり、生き方が変わる。
これらの例の様に、自分自身の願望をはっきりとさせ、それをプラスの言葉で表現することが必要になってくる。
これが引き寄せの法則のもっとも基本となる段階だ。
ステップ2「自分の願望に注意を向ける」
引き寄せの法則は自分自身が注意を向けるものを、自分自身に運んでくる。
ステップ1で願望をはっきりとさたら、次はその願望に注意を向けなければならない。
その為、ステップ2では願望の宣言シートを作成する。
ここで重要なのは、願望の宣言シートの内容ではない。
それを読んだ時に湧き起こる自分の感情だ。
例えば「海賊王にオレはなる!!」という願望を紙にでも書いて部屋に張ったとする。
それを見て自分はどう思うだろうか?
心のどこかでこう思うだろう「いや、海賊王なんて無理だよな~。もう若くないし、いまどき海賊なんて…」
このわくわくするような自分の願望を書いた紙を見ても、実際に心に湧き上がるのはネガティブな気持ち。
こんなことが実はよくある。
これじゃあ願望が引き寄せられるわけがない。
願望宣言シートは、読んだら楽しくてワクワクするような内容じゃなけりゃだめだし、そんな内容じゃないと引き寄せ効果も発揮されない。
ではどうするか?
そこでちょっとした表現のコツがある。「○○をしている最中だ」という表現を使うのだ。
「自分は海賊王になる最中だ!」
これは確かに嘘じゃない。
今は冴えないサラリーマンかもしれないが、海賊王になる途中さ!なんて。
その他にも「理想の○○になると嬉しい」とか「○○と決めた」とか、そんな表現を使うことで自分の願望をデコレーションしてみる。
読むことで嬉しくなっちゃうくらいの願望宣言であれば、自分の願望に注意を向けられるようになるだろう。
これがステップ2。
ではステキな願望宣言の例をもっと紹介しよう。
- 私の理想の恋人はすぐ近くに住んでいると思うと嬉しい
- 自分は○○大学に合格すると決めた
- 年収1億円になる道の途中だ
- 5キロダイエットして理想の体型になると嬉しい
「金持ちになりたい」「新規顧客を20人獲得したい」「3か月で10キロ痩せたい」こんな願望では、読んでいてまったく楽しくない!!
自分の引き寄せたい願望をもっともっと楽しく表現してみよう。
ポイントはひとつだけ、読むだけで楽しくなったりウキウキしてきちゃう願望表現ってこと。
ステップ3「受け入れる」
ステップ3の受け入れる、これが最も難しく、最も大切なステップだ。
受け入れるという事は「疑う」という気持ちをなくすこと。
いままでのステップで願望をはっきりさせて、心からそれを望んだ。
「だけど…ほんとに引き寄せられるのかな?」
そんな疑いの心を持っていると、望みは自分の所にやってこない。
疑いをなくし、願望を自分自身に受け入れるのだ。
これがすっげーーーむずかしい。
疑いの気持ちをなくすには自分の固定観念を覆す必要があるからだ。
ではその疑いの気持ちをなくす方法のヒントを紹介しよう。
自分のルックスに自信のない男子高校生が、クラスのアイドル的な女の子に恋をしているとしよう。
彼は思う「自分の外見じゃあ相手にされないよな…」
ここで引き寄せの法則的な願望の表現をしてみよう。
「○○ちゃんと付き合うことが出来たら嬉しい!」
この願望を考えた時(だけど俺なんか無理だよな…)こんな疑問が沸き起こったら、それを記録しておこう。
そしてその願望を現実化している人が、この世の中に存在するのか考えてみる。
そして”三人称の表現”で願望を書いてみるのだ。
「ブサイクだけど可愛い女の子と付き合ってる男子はたくさんいる!」
とこうなる。すると、自分自身への疑いの気持ちが”少しだけ”薄らいでくる。
「○○ちゃんと付き合うことが出来たら嬉しい!」という願望を前よりもすんなりと受け入れやすくなっている自分に気づく。
- 今日もどこかで宝くじで当たった人がいる
- 50代だけど転職して成功することもあり得る
- 背が低くてもバスケで活躍した選手もいる
- どん底の貧乏から富豪になった人もいる
そういった表現をすることで、少しずつ疑いの心をなくすのだ。
疑いの心が願望実現を遠ざける。
疑わない心が願望実現のスピードを上げる。
引き寄せの法則で最も大切なのは「いい気分」でいる事。
楽しい・ワクワク・嬉しいなどの、良い感情を、生活の中でいつも感じている事だ。
自分がそんな「いい気分」を感じているとしたら、悪い事は引き寄せられてこないのも必然。
これらの3つのステップを完了したとしよう。
すると次に疑問に思うかも知れない。
「自分の願望を叶えるためにどんな努力をすればいいのだろう?」
「どれだけ頑張ればいいんだ?」
だけど、不安になる必要はない。
そこらへんはもう引き寄せの法則に全部任せてしまってOK。
願望がどの様に自分に引き寄せられるかは、自分の領域ではないのだ。
ただ願望が引き寄せられると心から信じて楽しく過ごす→すると願望が自分の目の前にやってくる→それを掴むため手を伸ばす。
引き寄せの法則の神髄はこれだけなのだ。
日本人に引き寄せの法則の実践が難しい理由とは?
「はい、お菓子あげるよ!」とキットカットを渡される。
「ありがとう、これはお礼です」と1万円を渡される。
「今日は私がご馳走しますよ」と知人が伝票を持っていく。
「荷物持ってあげるよ」と友人がサッとバッグを持ってくれる。
あなたはどう思うだろうか?
もちろん、嬉しいし、ありがたい。
だけど、心のどこか片隅で、すんなりと純粋な好意を受け入れられない自分がいるのに気づく。
なんとなく恐縮してしまったり、遠慮して好意を固辞してしまったりする人もいるだろう。
こんな気持ちを感じてしまうは、特に奥ゆかしい文化を持つ日本人に多いのではないだろうか。
それは日本の分化という事以外にも、「自分にはそんな価値はない」という劣等感かもしれないし、他の原因があるのかもしれない。
なにかを素直に受け取るという事に無意識の抵抗を感じている人が、実はたくさんいるのだ。
だけどこの「無意識的に恩恵を受け取ることを拒否する気持ち」は引き寄せの法則の邪魔をしてしまう。
自分は貰えて当然、自分にはその価値がある、そんな考え方が願望を受け入れるのに必要不可欠。
まあ、行きすぎたらただの傲慢な人になってしまうけれど。
引き寄せの法則を実践するためには、まず自分の中にある「幸運を拒否する気持ち」を理解し、それを少しずつなくしていくことから始めないといけないかもしれないね。
*この引き寄せの法則についての記事はマイケル・J・ロオジエ著「引き寄せの法則 (講談社文庫)を参考に書きました。
興味のある方は、この記事よりももっとず~っと為になる事が書いてあるので、是非読んでみてください。