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名作MOTHER3のストーリーとクリア後の感想と数々の名言を紹介します(ネタバレあり)

2019年10月12日

先日、糸井重里が作った名作RPG・マザー3をやってみた。

マザー2はやったことあったけど、3の方はまだ未プレイだったのだ。

そこで今回はマザー3のストーリーを紹介するとともに、クリア後の感想を紹介したい。

1章 とむらいの夜

主人公のリュカ、双子の兄クラウス、そしてお母さんのヒナワの3人は、おじいちゃんのアレックの家に遊びに来ていた。

起きて寝ぐせだらけのリュカ。

そのまま家を出ようとすると、ヒナワに注意されちゃう。

家からでると、兄のクラウスが友達のドラコと遊んでいた。

ドラコに体当たりして遊んでいると、ヒナワが迎えに来る。

ヒナワ「リュカも、クラウスも、大好きなジャワカレーよ!」

ゆっくりと家族での休暇を楽しんだヒナワは、家で留守番をしている父親のフリントへ手紙を書く。

「あなた、明日帰るわね!」

 

そのころ、父親フリントたちが住んでいるタツマイリ村の北の森で大規模な山火事が発生する。

森に取り残された村人を助けるために、村人たちと森に入るフリント。

そこには狂暴化した森の動物たちが!

何か様子がおかしい森で、それでも村人たちを助けるフリント。

 

家に帰ると伝書鳩からヒナワの手紙を受け取る。

「明日帰る」

だけど、いっこうに家族は帰らない。

ひょっとしたら山火事で戻れなくなっているのかもしれない。

心配したフリントは友人のダスターや、村人たちみんなで森へ探しに向かうことに。

道中、多少不潔な美味しくないクッキーをもらうフリント。

食べると体力が回復する。

 

森の最奥へ向かうと…

なんと崖の木に、ヒナワの服の切れ端を見つける!!

ヒナワは無事なのか…!?

 

結局、家族を見つけられなかったフリント。

帰ると、子どもが見つかったという知らせが!

弱虫で泣き虫のリュカはシクシクと泣いてばかり。

元気で強気なクラウスは「ちくしょう!ちくしょう!」と繰り返すばかり。

2人に何が起きたのか…?

 

そこでフリントは、ヒナワの死を知らされる…。

うなだれるフリント。

怒りと悔しさで錯乱し、まわりの村人を殴り飛ばしてしまう。

そうして、村の留置所にぶち込まれてしまう。

 

留置所で起きたフリントは、息子クラウスからリンゴを差し入れてもらう。

そのリンゴにはヤスリが入っていた。

そのヤスリでサビていた留置所のカギを破壊して外に出るフリント。

殴ってしまった村人に謝ったあと、ヒナワの墓に行くと…。

村人のみんながヒナワの死を悼んでいた。

そこでおじいちゃんのアレックから。クラウスが母の敵討ちのためにドラコを倒しに行ってしまったことを知る。

子ども一人で勝てる相手ではない!

フリントはクラウスや友人のダスターと一緒に、クラウスの後を追う!

 

北の森へクラウスの足取りを辿り、さらに奥へ進むと…

クラウスの靴が落ちている。

クラウスは無事なのか?

 

そしてそこで予想外の出来事が!

なんとあれだけ大人しくて優しかったドラコが、機械に改造されて襲い掛かってた!!

「まさか、ドラコがクラウスを!?」

やっとのことでドラコを倒すと、そこにドラコの子どもがあらわれる。

恐らくは妻のヒナワを、そしてもしかしたらクラウスすら手にかけたかもしれないドラコに、とどめを刺そうとしてもできないフリント。

一筋の涙を流すドラコ、そして心配そうにドラコを舐めるドラコの子ども。

何者かに改造されたドラコもまた、被害者だったのだ。

タツマイリ村の人々は

これまで…

悲しみというものを

知らずにいたのかもしれない。

晴れた日にも 曇った日にも

笑顔であいさつを かわしていた。

森のなかの いきものは

みんな仲がよかった。

強いものは 弱いものを助け

足りないものは 分け合いながら

生きてきたのだった。

しかし

いまでは

悲しみのすべてを

知らされているようだった。

あらゆるものごとが

悪いほうへ 悪いほうへ と

変化している…。

いつから? どこから?

なにが? なぜ?

変わってしまったのだろうか。

動物たちは 不気味な玩具のように

その姿を変えられてしまい

人間たちに

おそいかかるようになった。

フリントたち家族のように

たがいの きずなを

断ち切られてしまったものもいた。

ブタの仮面をかぶった

怪しい集団の正体は?

あの美しかった空を 横切る

気味の悪い飛行物体は 何なのか?

そして 行方の知れぬ

クラウスは どこにいるのか…。

謎は 沸き上がるばかりだった。

物語は まずは 悲劇として

…はじまった。

2章 泥棒アドベンチャー

主人公はダスター。

ダスターは父親のウェスから泥棒としての厳しい修行を課されて生きてきた。

その師匠でもあるウェスから、「オソヘ城にある”ある重要なものを”を盗んでこい!」と命を受ける。

それは何だと聞いても、見ればわかるといいうウェス。

 

タツマイリ村を通ってオソヘ城へ向かうダスター。

その途中、タツマイリ村に謎の行商人がやってきていることを知る。

行商人はタツマイリ村に”お金”という概念を持ち込んでいた。

どんな価値があるのかもわからないまま、お金を貰って喜ぶ村人さえもいたのだ。

 

そんな村の変化を横目に、オソヘ城へ向かう。

オバケが跋扈するオソヘ城城内をくぐりぬけ、やっとお宝がある部屋にたどり着くダスター。

そこには”けだかいタンつぼ”が!!

それをウェスのところに持ち帰ると…

けだかいタンつぼを目の前で破壊され、罵倒されるダスター。

どうやら「ある重要なもの」は、このタンつぼではなかったようだ。

 

そこでダスターがもつペンダントを見つけるウエス。

それはオソヘ城で見かけた少女が落としたものだった。

「こ、これは!姫のペンダント!!」

そのペンダントはオソヘ城の姫君のペンダントだったのだ。

姫もまたオソヘ城へ”重要なもの”を探しに行っていると察したウェスは、再びダスターと一緒にオソヘ城へ向かったのだった。

 

そこでオソヘ城の姫、クマトラと出会う2人。

ダスター、歯、磨けよ!!

 

3人で進んでいくと、最奥と思われた壁の向こうに隠し部屋が。

そこには不思議なタマゴが置かれていた。

無事に重要なものをゲットした瞬間、落とし穴に落とされる3人。

その先では巨大なヘビが待ち構えていた。

3人はなんとかヘビを倒したのだけれど、壁が崩壊して川に流されてしまう。

 

…川に打ち上げられたクマトラとウェス。

しかしまわりにはダスターの姿が見えない!

”ある重要なもの”と一緒に姿を消したダスター。

2人はダスターを探すため、立ち上がったのであった…。

森の 動物たちの姿を

玩具のように いじくりまわした

怪しい集団が

いよいよ

人間たちの 町や 暮らしや

こころまでをも

変えようと 画策をはじめた。

 

怪しい行商人の行動の 背景には

なにか さらに大きな

意思がかくされてありそうだ。

 

だが

敵の あらゆる角度からの

汚いこうげきに対して

そのまま

手をこまねいている者ばかりでは

なかった。

 

家族のきずなを

ずたずたにされたフリント。

「正義のドロボー」…

ウエスとダスターの親子。

突然登場した謎の美少女

…クマトラ姫。

 

運命は 正しく力を使う者たちを

互いに 結びつけようとしている。

弱虫だったリュカは…はたして

いまは?

3章 あやしい行商人

この章の主人公はサルサというおサルさん。

怪しげなブタマスクの集団にガールフレンドのサルを人質ならぬ”さるじち”にされ、無理やり手下として働かされることに。

ブタマスクのボスであるヨクバにスイッチひとつで電撃の走る首輪を装着されちゃう。

ヨクバはサルサを連れて、タツマイリ村に向かう。

サルサに芸をさせて村人を安心させたヨクバは、村人に「しあわせの箱」の話をし始める。

今のままで本当にいいのですか?

もっとしあわせになりたくありませんか??

無料で「しあわせの箱」を進呈しますよ???

 

ヨクバの甘言に、何人かの村人が手を上げた。

サルサは奴隷のようにこき使われ、「しあわせの箱」を村人たちに届ける。

その後、ヨクバの携帯に連絡が入る。

「不審人物がオソヘ城に侵入した」という知らせを受け、ヨクバはオソヘ城へ向かう。(不審人物はダスターのこと)

オソヘ城に眠る”大切なもの”は、ヨクバたちも手に入れようとしていたのだ。

 

ヨクバとサルサはオソヘ城に向かうが、手下のブタマスクは撃退され、”大切なもの”は奪われてしまった。

不満たらたらで宿に帰るヨクバ。

その夜…

なんとクマトラとウェスがサルサを助けに来てくれたのだ。

クマトラは電撃でビリビリやられて無理やり連れられているサルサを見て、助けなければならないと思ったのであった。

「さあ、逃げろ」

首輪を外し、サルサに語り掛けるクマトラ。

 

…しかし、ヨクバの方が一枚上手だった。

なんとクマトラ、ウェス、サルサはブタマスクの集団に囲まれていた!

「逃げられると思ったのか?」

ゆうゆうと登場するヨクバ。

 

3人はスキをついて森に逃げ込むが、次第に追い詰められていく。

森の奥でブタマスクの戦車に囲まれ、絶体絶命になったとき。

助けにあらわれたのは意外な人物だった。

 

泣き虫のリュカ、そしてドラコの子どもだ。

その後、ドラコの改造されたいない方の親が現れて、ヨクバたちを蹴散らす。

なんとか難を逃れた3人。

ウェスとリュカは、タツマイリ村に戻ることに。

そしてクマトラとサルサは、行方不明のダスターとオソヘ城で見つけたタマゴの行方を探す旅に出たのであった。

タツマイリの村は

新しくやってきた行商人の

思惑どおりに

変化しつつある。

 

かつてあった よきものが

ぽろぽろと こぼれだして

捨てられていくことに

気づいている村人は

ごく少数だった。

にぎわいは ましていくのだけれど

不気味な闇も それにつれて

深くなっていくようだった。

 

だが その闇の中から

弱々しい少年が

たくましく育とうとしていた。

リュカが いま

悲しみの物語を 明るい色に

塗りかえようとしている。

 

闇が深ければ 深いほど

夜明けの 太陽は

まぶしいほどに 明るい。

 

あまえんぼうだったリュカは

いま

若き太陽に なろうとしている。

4章 チチブーの劇場

そして3年後…。

タツマイリ村はあやしい行商人ヨクバとその一味にもたらされた”文明”によって、劇的に変化していた。

ヨクバが無料で配った”しあわせの箱”はテレビだったのだ。

なぜか”しあわせの箱”を受け入れない家にはカミナリが頻繁に落ちるという謎の現象も…

リュカの家もしあわせの箱を拒絶し、たくさんのカミナリが落ちる状態であった。

飼っていたひつじも黒焦げ!!でもへこたれないタフなひつじだ。

 

3年が経過し、タツマイリ村はすっかりと”街”に変貌していた。

素朴な宿はホテルに、地面はコンクリートで舗装され、家には電化製品が。

行商人ヨクバが無料で配った「しあわせの箱」の正体は、なんとテレビだった。

しあわせの冷やし箱、つまり冷蔵庫なんかもある。

お金という概念が受け入れられ、人々は金のために労働に従事するようになる。

 

のどかなタツマイリ村は、完全に”近代化”してしまった。

あのヨクバが堂々と街の真ん中で演説している。

3章で因縁のあるリュカが話しかけても無視!

 

この発展した”街”にも闇の部分はある。

高齢者は「オールドマンズ・パラダイス」という老人ホームにぶち込まれているのだ。

そこは街の建築物とは違ってボロボロで、劣悪な環境であった。

リュカのおじいちゃんであるアレックや、ダスターの父ウェスもここに”収監”されていた。

いつもセーブしてくれるカエルも、オールドマンズ・パラダイスに。

車いすに座ってヨボヨボの、高齢カエルだ。

お、おいぼれていても シェーブのうではおとろえて おりませんのじゃ

 

街を探索すると、隣町のコーバでダスターに似た男を見たという噂話を聞きつける。

ダスターは3年前に「タマゴ」と一緒に行方不明のまま。

ウェスにダスターかどうか確認してくるよう頼まれたリュカは、愛犬ボニーと共にコーバに向かう。

 

その道中、不思議な力を持つまマジプシーのお姉さんに出会うリュカ。

彼女?にSPIという超能力の才能を目覚めさせてもらう!

プレイ開始時に「カッコいいと思うものは?」という質問に直感で答えた「キムタク」がそのまま技の名前に。

「マジプシーの誰もが使えなかったPKキムタクを覚えるなんて!」

と、驚かれてしまった。

 

ダスターはコーバのクラブでDCMCというバンドのベースとして活動しているという。

バンドではダスターではなく、タメキチという名前で活動していた。

そのクラブにはウェイトレスとしておてんば姫のクマトラも潜入していた。

3年ぶりの再会を喜ぶのもつかのま、2人と1匹は記憶を失くしているというダスターの説得に向かう。

髪型は違うが…ダスターか??

 

楽屋でバンドメンバーと一緒にいるダスターに事情を説明する。

ダスター「おれはどうすればいいんだ…」

迷うダスターにリーダーのOJが提案する。

「迷ったときは、おれたちはいつもジャンケスで決めてきたじゃないか」

リュカがバンドメンバー5人とジャンケスをして、5連勝したらダスターを連れていっていいどいう。

ジャンケスで5連勝って、かなり不条理な気が…。

 

それでも何とか連勝し、タメキチはダスターとして旅立つ決意をする。

クラブを出ようとすると、遠くのステージからDCMDの別れの演奏が聞こえてくる…。

記憶喪失で行き場もなくさ迷っていたあの時、拾ってくれたDCMDのみんな。

必至にベースを練習した日々…。

 

それらを思い出すダスター。

クラブの前に立ち、アフロのカツラをそっと地面に置く。

ダスターの新しい旅が始まったのだ!

5章 イカヅチの塔

3年前、記憶を失くしていたダスターは、それでも自分が持つタマゴがとても大切なことを理解していた。

そこで、誰にも分らない谷の底に、そのタマゴを隠したのだ。

みんなでそこにタマゴを探しに行くことに。

その場所に行くと、「つちにんぎょう」が倒れているのだけれど、急にカミナリが落ちてきてつちにんぎょうが動き出しちゃう。

つちにんぎょうが向かった先は「ネンドジンこうじょう」だった。

その工場に入るリュカ達。

入り口で警備しているブタマスクに、なぜか「しきかんどの」と間違われてしまうリュカ。

誰と間違っているのか?

双子の兄クラウス?

でも、クラウスが母の仇ともいえるブタマスクたちに協力しているとは思えないが…。

 

とにかくタマゴの行方を探すために、しきかんの服やブタマスクの服に着替えるメンバー。

いろいろと探した挙句、ゴミ捨て場でタマゴを手に入れる。

そこで失われた記憶を取り戻すダスター。

 

「しきかんどの、なにやってるんですか」

通りかかったブタマスクに連れられて、イカヅチの塔へ行くことに。

このイカヅチの塔は自由自在にイカズチを落とすことができる機能を持っていた。

「しあわせの箱」を持っていない村人にイカズチを落としていたのもこの施設だったのだ。

でんきナマズから強制的に電力を搾取するブタマスク。

でんきナマズも弱り切っている。

 

この施設をぶっ壊すため、リュカ達は電力施設の中枢へと向かう。

その途中、キングPの部屋を通過する。

 

そうして強敵を倒し、イカヅチの塔を機能を破壊したリュカ達。

しかしイカヅチの塔の最上階で、ヨクバたちに追い詰められてしまう。

「バカなやつらめ」

なんて言っているヨクバだが、この後、自分が食べたバナナの皮に滑って落下してしまう。

 

爆発寸前のイカヅチの塔!!

 

そこにはヨクバを迎えに来た飛行船があった。

選択肢もなく飛行船の縄ばしごに飛び乗る3人と1匹!

飛行船の中からは仮面をかぶった謎の男が…。

しかし皆を見つけても何もしようとせず、黙って飛行船の中に入ってしまった。

 

絶体絶命のピンチ!!!

そんな最中、ギリギリで縄ばしごに噛みついいるヒモヘビが、相棒のダスターに語り掛ける。

ダスター・・・。

ヒモヘビだ・・・。

こんなときに なんだが

オレにとっての いいニュースと

おまえにとっての わるいニュースを

つたえたい。

 

オレにとっての

いいニュースとは・・・

みじかいあいだ だったけれど

おまえの おかげで

いま オレが ものがたりの

しゅやくに なれたこと。

 

そして おまえにとっての

わるいニュースとは・・・

オレのアゴが ニンゲン3にんと

イヌ1ぴきの たいじゅうを

ささえきれるほど がんじょうには

できてなかった ということ。

 

つまり オレのアゴは・・・。

もう・・・げんかいだ・・・

 

・・・くちおしい!

飛行船から空中へ投げ出された3人の2匹。

はたして生き残ることはできるのか…?

6章 ひまわりの高原

飛行船から落ちたリュカ。

目が覚めると、そこは一面のひまわりが咲く不思議な場所だった。

 

あてもなく歩いていくと、ボニーがいる。

ボニーと一緒にひまわりの中を進むと、母親ヒナワがあらわれる。

ヒナワに向かって駆け出すボニー。

追いかけるリュカ。

やっとのことで追いつくと、崖の先に浮かんでいるヒナワが。

3年前に死んだはずの母親を前にして、たまらずにヒナワに向かって手を伸ばすリュカ!

手は届くのか…

母親に触れることはできるのか…

 

しかし、その想いはかなわずに、光の中に消えていくヒナワ。

…目が覚めると、そこはタツマイリ村のオールドマンズ・パラダイスだった。

7章 7つの針

飛行船から落下したリュカとボニーは、タツマイリ村のわらが積まれた場所に落ち、なんとか生き長らえることができた。

ウェス「アレックが ゆめのなかで ヒナワさんに あのばしょに ワラをつむようにとたのまれたんだそうだ。

そこに なんと げんじつの おまえたちが

おちてきた というわけじゃ。

まったく ふしぎなことじゃ」

アレック「ヒナワは どこにいても おまえたちの ことを おもっているんじゃよ。」

オールドマンズ・パラダイスを出ると、縄でぐるぐる巻きにされたマジプシーのイオリアがいる。

イオリアとエオリアが、マジプシーの存在、そしてこの島の謎を教えてくれた。

 

なんとこの島の地下には巨大な闇のドラゴンが封印されていた!

ドラゴンは7人のマジプシーたちが7本の針によって眠らせていた。

1本の針に1人のマジプシー。

7本の針を全部抜くとドラゴンは復活する。

悪い心を持った者が針を抜くと、その心はドラゴンに流れ込む。

邪悪なドラゴンが復活したら、世の中はめちゃくちゃになってしまうだろう。

だが、光の心を持った者が針をぬけば、あらゆる命が光り輝く世界になるという。

 

…そして、針を抜くことができるのはPKキムタクの力を持つものだけ。

つまりリュカはPKキムタクが使え、針を抜くことができる選ばれた少年だったのだ。

 

その針を抜くために再びオソヘ城に向かうリュカ。

オソヘ城の中には針が刺さっていたのだが、到着した時には、すでに針は何者かに抜かれていた。

いったいだれが!?

他にPKキムタクを使えるものが存在するのか!?

 

とにかくこれ以上、針を抜かせてはいけない。

そう思っていると、中庭に落ちていたトランシーバーから声が聞こえる。

「つぎの針はキマイラ研究所です。お急ぎください」

次の針があるかもしれないキマイラ研究所に向かうリュカ。

そこでは動物を使った不気味な実験が行われており、かつて離れ離れになった猿のサルサとガールフレンドの猿もいた。

リュカはサルサたちを助け、暴走したキマイラを倒し、キマイラ研究所を後にする。

 

キマイラ研究所の近くにある扉は、サルサは変な踊りを踊ることで開いた。

その先はマジプシーのひとりドリアの家だった。

ドリアの家に入ると、ドリアに助けられたクマトラと再会する。

キレイな おんなのひとが

ゆめにでてきて・・・。

オレが ここのいけに

おちてくることを

おしえてくれた らしい

なんだか そのはなしを

きいたとき・・・。

おまえたちも きっと

ぶじだろうって

また すぐにあえるって

そんな きがしたんだ

ドリアの家の前にある池の水を抜き、そこに刺さっていた針を抜くと、リュカはPKキムタクβを習得した。

無事、ハリを抜いたリュカとボニー、そしてクマトラ。

恋人と一緒のサルサと別れ、旅立とうとすると…

なぜか”オケラ”がケンカを売ってくる。

弱すぎるオケラをぼこぼこにすると、オケラが掘った穴を通ることができるようになった。

 

その先は雪山。

雪山をのぼって行くと、そこにもマジプシーのリディアの家があり、刺さっている針も発見する。

針を抜こうとすると、またも謎の仮面の男が登場し、リュカよりも先に針を抜いてしまった。

 

次の針へと急ぐリュカ達。

その途中で、不思議な生物”どせいさん”が多数生息する、どせいだにを通りかかる。

そこはブタマスクに侵略されており、どせいさんといっしょにダスターも捕らわれていた。

ブタマスク中佐を倒し、ダスターとどせいさんたちを救うリュカ。

どせいさんたちの協力を得て、どせいだにの奥にあるゴマフ火山へと向かう。

ゴマフ火山にはマジプシーのひとりであるフリギアの家があるが、フリギアはずっとベットで寝たまま。

しょうがないのでさらに火山の奥に向かうと、針を発見する。

 

…が、その前に因縁の男が!!

 

イカヅチタワーで頂上から落下したヨクバがメカに改造され、再び立ちはだかったのだ!!

恨みって、自分でバナナを食べて、その皮に滑って落下したんじゃないか。

しかしそんなことはおかまいなし。

おとなの こわさを

おもいしらせてやる。

返り討ちにすると、メカヨクバはどこかへ飛んでいってしまった…。

 

そうして、やっと火山に刺さった針を抜くと、リュカはPKキムタクγを覚えることができた。

 

どせいだにに帰ると、ブタマスクの残党が唯一の出口を爆破して塞いでしまう。

どうやってどせいだにから出ればいいのか?

すると、どせいさんが「鳥を集めて飛んでいけばいい」というナイスアイディアを提供してくれる。

鳥を集めて鳥かごに入れ、それを使ってどせいだにを脱出しようとすると、そこに意外なヤツが藤樹する。

 

ダスターと一緒につかまっていたヒモヘビだ。

おまえら そんなヤワな

ロープに ぶらさがって

タツマイリまで もつとおもうか?!

チッチッチッチ・・・

オレを しんじろ。

あのときは ふかくにも

アゴが はずれちまったが・・・。

オレは まだやれる!

もういちどだけ チャンスをくれ!

 

はい

いいえ←

 

あれから オレ・・・。

まいにち カラつきの クルミを

ばりばり くだいて

アゴを きたえていたんだ!

あ もちろん なかみは くったさ。

いまのオレは いわば

クルミを くだく アゴに

ヘビが ついているようなものだぜ!

ほんとに すごいぞ。

もういちどだけ

オレに やらせてくれ!

 

はい

いいえ←

 

わかんない やつだな・・・。

いまの オレは

きのうまでの オレじゃない。

たとえるならば

おいつめられた トラだ。

ヘビだが トラだ! ヘビトラだ!

こんな オレという ルーレットに

かけてみてくれ!

 

はい

いいえ←

 

・・・さっきの ルーレットのたとえが

わるかったようだな。

どちらかというと サイコロだ!

オレという サイコロを

おまえのたましいで

おもいきり ころがしてくれ!

アゴはすごいぞ!

たのむ! ほんきなんだ!

このまま あの

ほのぼのとした ひとたちと いっしょに

ここで くらしていたら

オレは・・・オレは・・・

ヘビじゃなく

ふといミミズに なっちまう。

な? わかってくれ。

オレという ヘビを ヘビにしてくれ。

ほれ このとおり

りょうてをついて おねがいする!

 

はい

ホロリ←

 

さすが オレが みこんだおとこが

みこんだおとこだ!

こんごとも よろしくたのむぜ!

リュカさんよ!

 

おとこくさい そらの たびに

なりそうだぜ。

鳥を集めた鳥かごにしがみつくヒモヘビ。

そしてヒモヘビにしがみつく3人と1匹は、タツマイリ村に向かう。

 

…が!!

 

けっきょく、ヒモヘビは力尽き、みんなは空中から投げ出されてしまう。

なんとかタツマイリ村には到着したみんな。

オレに かけた おまえたちの・・・

まけだったようだな。

たしかに オレは おちた。

そして オレに かけた おまえたちも。

しばらく オレは

ふといミミズに みを やつして

あなのなかに ひっこむことにする。

こえは かけるなよ。

あの ゆうかんで かっこいい

ヒモヘビは しんだんだ。

ちいさいこえで・・・あばよ。

こうして打ちひしがれたヒモヘビは姿を消したのだった…。

 

次の目的地は、タツマイリ村の南に浮かぶ「タネヒネリ島」だ。

海の中を通ってタネヒネリ島につく直前、うずしおに巻き込まれてしまう一同。

タネヒネリ村に流れ着くと、目の前の怪しげなキノコを食べてしまう。

トリップして恐ろしい幻覚を見るリュカ。

今までであって来た人たち、父親のフリントや、双子の兄クラウスまでもが襲ってくる!

それらを振り切って島の奥に到達すると、マジプシーのミクソリディアの家があった。

ミクソリディアが張った「物理的な結界」を倒して針の刺さった場所に行くと…

 

ブタマスクのUFOのような乗り物に乗って、三度、仮面の男が立ちふさがる。

ブタマスクが整列して、仮面の男を迎える。

乗り物から降りてきた仮面の男は強力なイカヅチを放ち、なんとたったの一撃でリュカたち全員をやっつけてしまう。

無残にもやられてしまった一同を尻目に、針の前に立つ仮面の男。

針を抜いた男は、再び立ち去ってしまった。

 

消えかけるミクソリディアから、次の針はアウサキケ峠の向こうにあると聞いたリュカたち。

仮面の男は針をすでに3本抜いている。

次の針のを抜かせるわけにはいかない!

 

アウケサキ峠にはマジプシーのひとりイオニアの家があった。

その奥にはイオニアが守る針が眠る”チュピチュピョイ神殿”がある。

その神殿に付くのと同時に。仮面の男とその部下のブタマスクたちも神殿に!

そこではじめてリュカたちは仮面の男と戦う。

なんとか勝つと、仮面の男は逃げ出してしまう。

神殿の中に入ると、そこには6本目の針が。

無事に針を抜くことができたリュカは、新しいPSI「PKキムタク」を習得した。

 

無事にチュピチュピョイ神殿を出ると、そこには超長いリムジンが止まっている。

うやうやしい態度の運転手が告げる。

「ポーキーさまがお待ちです。ニューポークシティまでお送りします」

豪華なリムジンにリュカ達が乗り込むと、リムジンはジェット噴射で空を飛び、ニューポークシティへ向かった。

快適かつ豪華なリムジンの車内。

リュカ達はふかふかのソファでひとときの安らぎを得たのであった。

8章 なにもかも なにもかも

到着したニューポークシティには、世界中の人たちが集められていた。

もちろん、タツマイリ村のひとたちも、ほとんどが都会であるニューポークシティにやってきている。

にぎやかだけど、どこか不自然な街、このどこかにブタマスクの親玉であるポーキーがいるはずだ。

 

手掛かりを探すリュカ達は、地下下水道の奥でタツマイリ村でただ鐘を鳴らしていた男リダと再会する。

このノッポのリダこそ、この世界でただひとり”世界の真実”を知る男だった。

リダはとつとつと、世界の恐るべき謎をリュカ達に語るのであった。

…かつての”世界”は人間の愚かな行為によって一度滅んでいた。

その世界の数少ない生き残りたちは白い船で、タツマイリ村にやってきた。

なぜなら、タツマイリ村のあるノーウェア島の地下には強大な力を持ったドラゴンが眠っていたからだ。

ドラゴンは7本の針と7人のマジプシーたちによって眠りについてる。眠れるドラゴンの強大な力によって、たとえ世界が滅んだとしてもここだけは大丈夫だとわかっていたからだ。

無事にノーウェア島にたどり着いた人間たちは、再び過ちが繰り返されるのを何よりも恐れた。

そうしてみんなが話し合い、知恵を出し合った結果、ある一つの結論を導きだす。

すべの人がかつての世界の記憶を消し、新しい世界ノーウェア島で新しいルールと新しい役割をもって”生き直す”ことにしたのだ。

みんなで考えた理想的な世界を、みんなが演じて生きている、それがタツマイリ村の真実。

皆の記憶はオソヘ城に隠された「ハミングバードのタマゴ」に封印され、なにか大きな危機が迫った時にはドロボー役のウェスとダスターの行動がスタートすることになっていた。

だからこそ、この世界にブタマスクがあらわれたとき、ウェスはダスターにタマゴを盗むよう指令を出したわけだ。

新しいタツマイリ村、そのただひとり、かつての世界の記憶を消さずに世界を監視している男がいた。

それがただ鐘を突く男リダだ。

リダという名前はリーダーという意味を持っていた。

タツマイリ村にはもともと人が住んでいたが、人々が白い船に乗ってやってきたときは無人島だった。

地下に眠るドラゴンを恐れて逃げてしまったらしい。

そのかつての人たちが建てたお城がオソヘ城。

幼くして両親を亡くしたクマトラは、オソヘ城の姫という役割を与えられた。

クマトラはマジプシーたちに育てられることとなり、ウェスとダスターがヒメの家来というのもみんなで作った物語の役割だった。

みんながみんな、理想という幻想の中で生きるタツマイリ村は、それでもなんとかうまくやってきた。

しかしこそに、時間と空間を超えてポーキーがやってきた。

ポーキーは他の時代からたくさんの人を連れてきていた。

ポーキーはワガママし放題で、ノーウェア島をめちゃくちゃにしてしまった。

そんなポーキーがドラゴンや針の話を知ったのは、7人のマジプシーのなかに裏切り者がいたから。

ドラゴンの話を聞いたポーキーはドラゴンの力を得ようとする。

しかし針は選ばれた人間しか抜くことができない。しかし、ポーキーの一味は次々と針を抜いている。

 

これはわたしの、ただ一度のリーダーとしての命令とさせてくれ。

リュカ、7本目の針を抜いて世界を救ってくれ!

隠されていた世界の真実を知ったリュカ達は、7本目の針を抜きポーキーの暴走を止めるため、エンパイアポーキービルへ向かう。

 

下水道を出る途中、またもヨクバが立ちふさがる。

改造されたヨクバに苦戦するも撃退!!

なんどの戦ったヨクバもついに最後を迎えた。

 

エンパイアポーキービルの100回にポーキーはいる。

そこへ向かう途中、エンパイアポーキービルのライブハウスでDCMDのライブが開催されるという。

元DCMDのベーシストだったダスターは、再びアフロを被り、タメキチとなってライブに出演する。

みんな ぶったおれても

ノンストップで いくぜ!

 

その途中、停電が起きてライブ演奏はストップしてしまう。

ポーキーが嫌がらせで停電を起こさせたのだ。

エンパイアポーキービルの なかにいる

よいこの みなさん。

さいごの ゲームが

はじまりました。

その ちっぽけなちえと

くだらない ゆうきを

せいいっぱい ふりしぼって

100かいまで おいでください。

ただし エレベーターは

おもうように うごいてくれるとは

かぎりませんよーだ

きゃはははは

100かいで まってます~ん。

さまざまなフロアを潜り抜け、トラップをかいくぐり、やっとこさ、エンパイアポーキービルの100回にたどり着いたリュカ達。

はじめてその姿をみせるポーキーは…

 

なんと白髪でよぼよぼの老人の姿であった。

子供じみた言動の合間に、息も苦しそうなポーキー。

時間と空間をさまよっているうちに、自分が1,000年生きているのか、1万年生きているのかすらわからない、不老不死の生命体となっていた。

 

100階にいるポーキーから針の場所はエンパイアポーキービルの地下であると告げられる。

そこにはすでに仮面の男が向かっており、すぐにでも針を抜いてしまうだろう。

 

すぐに地下に行くと父であるフリントが待っていた。

フリントは「先に行かせてくれ!」とリュカ達に頼み込み、たったひとりで先行する。

ダンジョンを進むと、途中にフリントが倒れ込んでいる。

話しかけると衝撃的な事実が。

あの あのかめんのおとこは

・・・クラウスだった。

リュカ・・・

おまえの にいさんの

クラウスだったよ。

さいごの ハリは・・・

リュカ・・・

おまえが ぬくんだぞ。

すぐに おいかける・・・。

おれに かわまず

すぐにでも ハリのばしょに

いそいでくれ!

今まで行く手を阻んできた仮面の男の正体は、3年前に行方不明になっていたクラウスであった。

…やっぱり!

 

さらにダンジョンを進むと、最奥の手前で再びポーキーが立ちふさがる。

奇妙な機械に乗ったポーキーが襲い掛かってくるのだが、なんとかポーキーの機械を破壊したリュカたち。

しかしポーキーは”最終手段”を用意していた。

アンドーナツ博士とどせいさんに作らせていた”ぜったいあんぜんカプセル”だ。

この中に入ってしまえば、外からの攻撃はすべて無効になってしまう。

ぜったいあんぜんカプセルの中で絶対の安全を手に入れたポーキーは、外のリュカ達に「あっかんべ~」をして笑い続ける。

そこにアンドーナツ博士が…

たしかに わたしと どせいさんが

ちからをあわせて かいはつした

あらゆる きけんから

みをまもることができる

ぜったい あんぜんな カプセル

なのだが

いちどはいったら もう

はいることも

でることも できない・・・

のだ。

 

「ぜったいあんぜんカプセル」は

その そとにいるものにとっても

ぜったいに あんぜんなのだよ。

 

まだ つかっちゃいかんと

ちいさいこえでは

いっておいたのだが・・・。

 

もう このカプセルのなかで

ぜったいあんぜんに

えいえんの いのちを

いきつづけるしかないな。

 

あるいみ それは

かれの のぞみだったのかも

・・・しれない。

どうだろう

わたしの いっていることは

まちがっているかな?

 

  • はい
  • いいえ

まちがっている とな?

そんなこと キミにいわれても

いまさら なー・・・。

不老不死のポーキー、その最後は出られないカプセルの中で永遠を生きるという、想像するに恐ろしい結末であった。

こんな結末を用意する糸井重里の方がコワイ…。

 

そしてついに!

最後の針にたどり着くリュカ。

その前にはやはり仮面の男、クラウスが!!

クラウスの強烈なイカヅチで仲間たちは倒れるが、リュカは父親から譲りうけた”フランクリンバッヂ”によって守られた。

 

クラウスの一騎打ちになるリュカ。

 

今までずっと探してきたクラウスは、敵に操られているとはいえ生きていた!

必ず助けるぞ!

…しかし問答無用で攻撃してくるクラウス。

兄弟であるクラウスに攻撃することができないリュカ。

 

ただひたすら、激しい攻撃に耐えていると、母親であるヒナワの声が…

ヒナワの説得にも応じないクラウス。

 

しかし戦っていくうちにクラウスのも変化が…

自分が攻撃しているのに反撃をしてこないリュカに対し、攻撃を躊躇し始めるクラウス。

母の声が、そしてリュカの想いが届いたのか。

ちょ!

「つかれたでしょう、おいで、クラウス」

って、クラウス死んじゃうのかよ!

 

そして攻撃を止めたクラウスは、自らその仮面を外す。

やはりそこにはクラウスの顔が…

クラウスはリュカに向かって「きょうれつなイカヅチ」を放つ。

イカヅチはリュカが父親から譲り受けた”フランクリンバッヂ”に跳ね返り、クラウス自身に致命的なダメージを与えた。

 

ボロボロになったクラウスはリュカに近づき、そっと抱きしめた。

こんなことになって ごめんな。

ぼくの さいごのときに

いっしょにいてくれて

ほんとうに うれしいよ。

 

ありがとう。

 

おとうさん

ごめんなさい。

ちゃんと いうこときかなくて。

 

もう ぼくは

おかあさんのところに

いくよ。

 

リュカ

また さ

あえると いいな。

 

さよなら。

ありがとう。

ごめんな。

また あえるよな。

クラウスは ちょっとあわてものだっただけだ

あわてものの にいさんを

ゆるしてやって くれるよな。

フリントが兄を抱くリュカに声をかける。

 

みなに促され、リュカは最後の針を抜き、そしてドラゴンは復活した。

世界は救われた。

 

世界がどうなったのか?

多くは語られず、エンドロールが流れる。

 

エンドロールの最後は母ヒナワが1章で父親フリントに手紙を送ったシーン。

そしてEND。

印象に残ったマザー3の名言

ガムは無限!

ガムっていいよな~!

いちにちじゅう かんでも

へらねえもん!

ものすごく おとく!

あるいみ むげん!

ガムは無限という発想!

 

こんな話を思い出した。

戦時中の食糧難の時代に3人に対して梅干し1個が支給されたという。

梅干しの皮、梅干しの実、梅干しの種、と3人で分け合うのだが…

一番の人気は梅干しの種だったという。

種はいつまでも舐めていられてなくならないから。

あるいみ むげん!

そういうわけだ。

怖いよ、オレ、毎日が…

やぁ カネ もってるふりして

ずっと とまってるんだけど

じつは ないのよ

 

どうしていいか わからないから

きょうも ここに いるのよ。

 

こわいよ オレ まいにちが。

 

せいきゅうされるのが こわくて

へやから でられないんだよ。

いますよね、こういう人。

会社にトンデモナイ失敗を隠していたり、言い出せなくて悩んでいる人とか。

 

かつて実際に起きた恐怖の事件を紹介しよう。

あるJTBの社員が高校の遠足の担当になったのだけれど、なぜかバスの手配を忘れてしまった。その事実に気付いたのは遠足の前日!

そのJTBの社員は会社にミスを言い出せず、驚くべき方法を取った。

学校に生徒を装った手紙を書いたのだ。

「遠足を中止しなければ私は消える」

自殺をほのめかすような内容に騒然となったが、結局は遠足は実施される。そこでバスの手配ミスが発覚し、その手紙のこともバレちゃう。

こわいよ オレ まいにちが。

このJTBの社員もとんでもなく怖かったに違いない。

”わしいしき”で孤独

わしは ふと おもったんだ。

わしは わしの ことばかり

かんがえているから

わしいがいの ひとに

すかれないんじゃないか・・・。

 

しかし わしいがいの ひとも

もっと わしのことを かんがえれば

バランスが とれると いうもんだ。

 

どうして わしいがいの ひとたちは

わしのことを

もっと かんがえないのか。

 

リュカ!

ときどき こうして わしに

はなしかけてくれる おまえが

ほんとうに スキだ。

おまえ わしの あとつぎを

してくれても いいぞ。

 

ただし こどくだが・・・。

とてつもなく自己中心的な考えのおじさん。

こんな人、まわりに一人や二人はいるよね。

しかも意外に洞察力があるというか、自分を客観視できているというか…。

それでも自己中心的な考えは変わらないんだけど。

 

そんなおじさんの息子ボブのセリフもまたいい。

うちの おやじは としを とるごとに

「わしいしき」が かじょうに

なってきてるぜ。

わしわしわしわし・・・。

うるさいったら ありゃしない。

”わしいしき”

気をつけないと、自分もわしいしきが過剰になってしまうかも?

MOTHER3クリア後の感想

マザー3のキャッチコピーは「奇妙で、おもしろい。そして、せつない」。

その通りで、奇妙で面白い、そして恐ろしいほどに切ない物語であった。

 

だって1章から仲の良い家族が描かれ、それがズタズタに引き裂かれるんだから。

母親ヒナワが亡くなり、中の良かった双子の兄クラウスも行方不明に。

頼れる父親は、その後ずっとクラウスを探し続ける日々。

悲しすぎる!

ずっと探してたクラウスだって最終的に死んじゃうし。

さよなら。

ありがとう。

ごめんな。

また あえるよな。

このクラウスの最後の言葉が泣ける。

 

こんな結末になってしまったけど、クラウスも、リュカも、どちらも”母親の愛”ってやつが救った。

母の愛はなによりも強い、マザー3はそんなストーリーであった。

 

とまあ、主となるストーリーはけっこう泣ける系の話なんだけど、マザーのいちばんの魅力はやっぱりコピーライターである糸井重里の”言葉選び”にあると思う。

街の住人に話しかけると、それだけでちょっとした驚きや面白さがある。

これは普通のRPGにはない面白さだ。

 

キャラクターのひとりひとりが、とてもユニークで魅力的!

 

バンドDCMCのメンバーやマジプシーのみんな、タツマイリ村の人たち、誰一人として没個性なキャラはいない。

特に好きなキャラはさっきも紹介した”ヒモヘビ”だ。

失敗ばかりだけどどこか憎めないんだよね。

 

というわけで、いまさらながらプレイしたマザー3。

名作と呼ばれるだけあって、令和になってからでも十分に面白いゲームでした。

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