今から400年ほど前。
1600年前後の慶長の時代には、日本全国で大きな地震が多発していた。
その当時発生した地震と、現在の日本で発生している地震がとても良く似ているという。
…だとしたら、これから起きる地震もある程度予測できるかもしれない。
慶長時代に発生した地震と、現在の地震の類似点、さらにこれから地震が発生するリスクの高い地域を考えてみよう。
400年ぶりに大阪で大地震が!
2018年6月18日、大阪北部でマグニチュード6.1、最大震度6弱の大地震が発生した。
大坂でこんな大きな地震が発生するのは、とても珍しいこと。
震源は大阪府北部で、ひらかたパークのちょっと西の方。
気象庁が発表したところによると、有馬-高槻断層帯の近くが震源だという。
画像参照:大阪府の地震活動の特徴(地震調査研究推進本部)
この有馬-高城断層周辺がこれほど大きく揺れたのは、1596年の慶長伏見地震以来のこと。
実に400年ぶりの大地震というわけだ。
1600年くらいの慶長の時期は日本で大きな地震が立て続けに発生していたらしく、これらの連続した地震のことを慶長大地震(けいちょうおおじしん)と呼ぶ。
現在の日本も、2011年の東日本大震災をきっかけとして、大規模な地震が多発している。
400年前の日本ととても似ている状態といっていい。
だとしたら、次に起こる地震は…?
400年前の慶長大地震と現在の類似点
ウィキペディアによると、慶長大地震の期間は1596年~1615年であり、そのときに発生した大地震は下記になる。
慶長大地震(1596~1615年)に発生した地震
- 1596年 慶長伊予国大地震(M7.0)
- 1596年 慶長豊後地震(M7.0~7.8)
- 1596年 慶長伏見地震(M7.0~7.1)
- 1605年 慶長大地震(M7.9)
- 1611年 慶長会津地震 (M6.9)
- 1611年 慶長三陸地震(M8.1)
- 1614年 慶長十九年十月二十五日の地震(震源・規模不明)
参照元:慶長大地震(ウィキペディア)
震源の場所は正確にわからないものの、これを現在の日本地図に当てはめると、だいたいこんな感じになる。
この慶長大地震で発生した場所を見ると、なんだか最近の日本で起こっている地震と重なる部分がある…気がしないでもない。
慶長大地震 | 現在 |
1596年 慶長伊予国大地震 | なし |
1596年 慶長豊後地震 | 2016年熊本地震 |
1596年 慶長伏見地震 | 2018年6月18日大阪北部地震 |
1605年 慶長地震 | なし |
1611年 会津地震 | なし |
1611年 慶長三陸地震 | 2011年東日本大震災 |
慶長時代と現代が類似しているとしたら…
次に危険なのは四国の西側、会津、南海トラフということになる。
はたして本当に地震は起きるのか?
そんな問いにはこう答えるしかない。
「そりゃあ、地震はいつか起きるに決まっている」と。
地震は断層があるところで発生するし、地震が繰り返し発生する場所はある程度は固定される。
ただし、だからと言って慶長時代の地震と現代とがリンクしているとは言い切れない。
地震大国日本は年がら年中、大きな地震が発生しているわけだし、強引に結び付けたらどうとでも捉えられる。
400年前の慶長大地震と現在が似ているなんて、かなり強引な理論と言わざるをえない。
「1100年前と現在の地震が似ている!」なんてトンデモな説もあるし、「○○の時期と今が似ている!!」なんてのは後付けでいくらでも関連付けられるだろう。
とはいえ、2011年以降の日本では、大きめの地震が激増しているのは確か。
慶長大地震の期間は1596年~1615年の19年間であった。
それをそのまま当てはめるのなら、2011年~2030年の19年間が地震多発期間ということになるかもしれない。
政府の地震調査委員会は南海トラフ大地震の発生確率を「今後30年以内に起きる確率は70%程度」から、2018年1月に70~80%程度と変更したばかり。
70%の発生確率が70~80%の発生確率に、ちょっとだけ引き上げられたわけだ。
これはかなり重要な意味を持っている気がする。
それは100年後かもしれないし、明日かもしれないけれども、南海トラフで巨大地震が発生する確率は高まっているといえるのではないだろうか!?
オススメの防災セット
アマゾンの「ホーム&キッチン」売れ筋ランキングで、防災グッズが人気だ。6月18日に発生した、大阪府北部を震源とする地震の影響が大きいと見られる。
参照元:防災グッズの需要高まる、アマゾンで続々上位に 非常用トイレと持ち出し袋でトップ3独占
大阪地震をきっかけに改めて防災意識が高まっている。
その影響か、ネットでも防災セットが人気を集めているという。
そんな防災セットの中でも最も信頼できてオススメなのが「ディフェンドフューチャー」だ。
災害のプロである防災士が作った3日間生き抜くための38種類48点のおまとめセット。
南海トラフ巨大地震は遅かれ早かれいつか必ず発生する。
もしもの時のため、家族全員にひとつづつ防災セットを用意しておくのはとても大切なのではないだろうか。
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