精神と心理

不平等と不公平の違いを例文を使ってわかりやすく説明します。

2018年6月14日

人間は不平等な環境にはある程度耐えられるけれども、不公平な状況には耐えられないという。

でも、”不平等”と”不公平”って何が違うんだろう?

何となく似ているし、この違いを正確に説明できる人は少ないんじゃないだろうか。

 

イケメンがモテてるのに俺は全然モテない!!

…これは不公平なのか?それとも不平等なのか?

 

正社員と同じ仕事内容なのに、派遣ってだけで給料が全然違う!!

…これは不公平なのか?それとも不平等なのか?

 

今回は、わかりやすく不公平と不平等の例を挙げて、その違いを説明したい。

不公平と不平等の違いとは?

ではまず、不公平と不平等について、その辞書的な意味合いを確認してみよう。

ふこうへい
【不公平】
《名・ダナ》判断や処置が公平でないこと。 「―な税制」

ふびょうどう
【不平等】
《名・ダナ》平等でないこと。

不公平は公平でないことで、不平等は平等でないことと説明されている。

これじゃあわからん!!

では、さらに一歩掘り下げて平等と公平の意味の違いを探ってみよう。

こうへい
【公平】
《名・ダナ》判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。 「―無私」

びょうどう
【平等】
《名・ダナ》差別がなくみな一様に等しいこと。 「―に扱う」

公平はえこひいきしないこと、そして平等は差別なく等しいこと。

これでわかりやすくなってきた。

ということは、不公平はえこひいきすることであり、不平等は差別することという意味を持っているわけだ。

 

人間は差別には耐えられるけれど、えこひいきには耐えられない。

 

これでもまだ、イマイチその差がよくわからないので、具体例を上げて考えてみよう。

イケメンがモテるのは不平等?不公平?

イケメンがモテてるのに俺は全然モテない!!

これは明らかに不平等な状態を指している。

イケメンは容姿端麗で笑顔が素敵、それに対してモテない”俺”はブサイクだ。ここには明らかな””がある。

この”差”が差別を産み、差別が不平等を生んでいる。

 

では次に、ほぼ同じシチュエーションで不公平な状態を表現してみよう。

あいつは俺と同じくらいブサイクなのに何であんなかわいい娘と付き合えるんだ!!

”あいつ”と”俺”には外見的な優劣はない。

性格だって人当たりだって同じくらいだ。

それなのに、明らかな待遇の違いがある。

”差”がないのに女の子は”あいつ”をえこひいきしている!

これが不公平ってやつだろう。

「イケメンがモテるのはわかる、うん、ある程度は我慢できるさ。諦めもつくよ。でも、俺と同じくらいブサイクで性格だってそれほどいいわけじゃないのに、なんてアイツがあんな可愛い娘と付き合えるんだよ!!」と思っちゃうわけで、やっぱり不平等よりも不公平の方が耐えられないってわけだ。

 

では次のケースを。

派遣社員の待遇の違いは不平等?不公平?

正社員と同じ仕事内容なのに、派遣ってだけで給料が全然違う!!

これは不平等なのか?

それとも不公平なのか?

 

正社員と派遣社員には、契約上の明らかな”差”がある。

この”差”が不条理な給与の違いを産んでいるわけだから、不平等ということになる。

社長が1日8時間しか働いていないのに年収が自分の100倍であることも不平等だし、同じ業種なのに会社が違うってだけで給料がめっちゃ低いのも不平等になるだろう。

 

では、同じケースで不公平を表現するとしたら?

同じ派遣社員で、やってることも一緒だし、働いている時間も一緒。会社での立場や人間関係だって大差ない。だけど給料は私の方が低い!!

これは明らかに不公平だろう。

差がないのに、待遇に差が出てしまっている。

 

例えば、同じ時期に入社した同期が自分と同じ成績しかあげていないのに給料が上がったり昇進したとしたら、これもまた不公平ってことになる。

世の中にはびこる不平等と不公平

だいたいの不平等と不公平の違いが掴めてきた気がする。

そこで、さらにいろんな例を考えてみたい。

 

金持ちのボンボン→不平等

生まれた家が違うってだけで、なんでこんなにも人生が違ってくるんだ!!不平等だ!!

宝くじで6億当たった人→不公平

わたしだって宝くじ毎回買っているのに、なんで一緒に10枚買った友達は6億当たって、私には当たらないの!!?不公平だ~。

 

累進課税→不平等

金持ちは税率が高くて所得が低いと税率は低いのが累進課税。たくさん稼いだのにその分税金をたくさん取られて、所得が低いと税率が低いなんて不平等だ!!

消費税→不公平

誰であろうとまったく同じ税率で課税される消費税。お金持ちは消費税なんて気にせずいろんなものが買える。だけど所得が低いと消費税が高くて節約しなきゃいけない。金持ちと同じ税率なんて不公平だッ!!

 

大人はお子様ランチが注文できない→不平等

「なんで30過ぎてるってだけでお子様ランチが頼めないんだよ!不平等じゃないか!俺だって食べたいよ!!食べたいよぉぉ~~~~!!!」

お子様ランチのおまけのオモチャが気に入らない→不公平

「なんで俺のお子様ランチのオモチャがアンパンマンじゃないんだよ!不公平じゃないか!かまめしどんなんか嫌だよ!!隣の子はアンパンマンじゃないかぁぁぁ~~~!!」

 

これらの例を見ればわかる通り、世の中にはいろんな不平等と不公平がある。

総じて、やっぱり不平等よりも不公平の方が耐えられないような気がするね。

人生が不平等であるのは仕方がない

私たちは生まれた地域も、時代も、性別も、体格も、親から受け継いだDNAも、家庭環境も、経済状況も、通った学校も、観ていたテレビも、出会った友達も、それぞれに違っている。

だとしたら、人生で訪れるほとんどの不幸は不平等の結果と言えるかもしれない。

 

問題は、訪れる不幸の中に、たまに”不公平”が原因のものがあるってこと。

少なくとも日本という国は、ある程度公平に生きていけるような国であると思う。

そんな中にあって、不公平が原因の不幸はとても厄介だ。

 

新卒採用では美男美女の方が有利だという話を聞いたことがある。

これくらいの不平等は当然だし、世の中には溢れている。

幸いなことに、不公平な状態は自分ではどうすることもできないケースが多いけれど、不平等は自分次第で乗り越えることができることが多い。

 

不公平はうまく回避して、不平等は乗り越えられるように頑張る。

不平等と不公平を正しく理解すれば、人生の不条理も減らすことができるのではないだろうか?

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