政府の地震調査委員会は19日、今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を示した「全国地震動予測地図」の2014年版を公表した。地域別では、関東の確率が大幅に上昇した。
Yahooニュースより抜粋
こんな報道があった。地震の確率が改定され、関東地区の確率が大幅上昇。そして依然東海地区は危険区域だ。
自分の住んでいる地域はどの程度危険か?チェックしてみよう。
「全国地震動予測地図2014年版 ~全国の地震動ハザードを概観して~」
少なくともこの資料を見ると、私の住む地域では今後30年の間にかなりの高確率で地震が来ることになりそうだ。
危険な人も、そうでない人も、もしもの時に備えた対策や地震が起きた際の適切な行動について、わかりやすく解説しよう。
地震直後の正しい対応
地震に襲われた場合の最優先事項は自分の身を守る事。
地震に襲われる場所によっても、その対応は大きく違ってくる。今回は「自宅」と「外出中」に大別して紹介したい。
自宅で地震にあった時の注意点
- 棚やテレビなどから離れて揺れが収まるのを待つ
- 机・テーブルの下にもぐり、足をしっかりと握る
- 頭を座布団などで保護する
- 慌てて外に飛び出さない
- すぐに火を消そうとしない。逆に危ないので火から離れ揺れが収まるのを待つ
- 窓や照明器具などのガラス製品から離れる
- 寝ているときは布団に潜り込む。ベットなら下に潜る。
外出中に地震にあった時の注意点
- 看板、窓ガラスが落ちてくるかもしれないので、ビルなどからは離れる
- ブロック塀、電柱や自販機からも離れる。
- 逃げる時にエレベーターは使わない
- 海の近くで地震にあったら津波の恐れがあるので、三階建て以上の建物を目指す
- 建物内で被災しても出口に殺到せずに、揺れが収まるのを待つ
屋内であれ、屋外であれ、何かが落ちてくる危険を回避するのが第一。安全なところに身を隠す、頭にカバンなどを載せて防御するといった行動で自分の身を守ろう。
慌てて火を消しに行ったり、出口に走っていく、なんてことは自分の身をより危険にさらすことになるので控えよう。
しかしながら、結局のところ最善策はケースバイケースで変わってくる。
先に韓国で起こったセウォル号事件で亡くなった人の大半は、船内アナウンスの指示に従いじっと部屋で待機していた生徒たちだったという。
崩れかけた建物の中では、待機せずに我先に出口に殺到するのが正しいのかもしれない。その時その時で最善の判断を下すには、火事のリスクや建物倒壊のリスク、落下物のリスクなどの地震で起こる危険と対処法の知識を持っておく必要があるだろう。
地震への対策と優先順位
最も優先するべき地震対策
「住宅の耐震化」
「家具・家電の転倒防止」
阪神淡路大震災において死者の8割が「家屋・家具の下敷き」で亡くなった。地震が起きた瞬間に死んでしまっては、備蓄も意味をなさないだろう。
かといって住宅の耐震化となると、一軒家かアパートかなど色んなケースが考えられるし、金額だって相当なものになる。
手軽に今から打てる対策と言ったら「家具・家電の転倒防止」
自分を守るとともに、自分の家族、大切な人を守るためにも、家具を固定する。地震の瞬間に死んだり怪我をしないためにも。
最優先じゃないけどやっておくべき地震対策
- 備蓄(最低でも3日分の食料と水)
- 非常用持ち出し袋の準備(押入れの奥じゃなく寝室や玄関に)
- 自宅の脱出ルートの確認
- 避難場所の把握
- 消火器の確認(関東大震災は火事で多くの人が亡くなった)
- 家具の配置を変える(寝床の横に本棚を置かないなど)
南海トラフ大地震はいずれ必ずくる
阪神淡路大震災では、その8割の死者が建物倒壊の被害だったという。
そして東北大震災では津波によってとんでもない被害を受けた。
常々いわれているが、次は東海地方、南海トラフの断層を震源とした大地震が起こると予測されている。
今までの経験を踏まえたうえで、未来に向かってどうすればいいのか?
地震大国日本に住んでいる限り、地震に対する具体的な対策や知識は必要不可欠なものだろう。
これは他人事ではなく、自分や自分の大切な人を守るために必要なことなのだ。