デイリーメールで紹介されたサリー大学の研究によると、食事を”軽食”と思うだけで食事量が50%も増加するという。
例えばおにぎり1個を食べるにしても、それを食事と認識するのか、それともちょっとした軽食と思うのかで、食事の満足度が変わってくるってこと。
太っていて悩んでいるとしたら、その原因は食事をスナック感覚で済ませているからかもしれない。
サリー大学の実験を参考に、食事の認識を変えて無理なくダイエットする方法を紹介したい。
食事か軽食か、その認識が食事量を変える!?
Even when the calories are exactly the same, if people think of their food as a ‘snack’ they will eat 50 per cent more later on than if they think of it as a ‘meal’.
(カロリーが同じだとしても、食事を”スナック”と考えている場合、”食事”と考えるよりも50%も多く食べてしまうでしょう)
参照元:Eating a snack on the go does not fill you up as much as a sit-down meal - even if they contain the SAME amount of calories(デイリーメールオンライン)
サリー大学の健康心理学者ジェーン・オグデン教授によると、食事に対する”認識”そのものが、満腹感や食事量と関連しているという。
オグデン教授は80人の女性を集めて実験を行った。
①「これはスナック(軽食)です」と伝え、立ったままプラスチックの食器を使って食べてもらうグループ
②「これは食事です」と伝え、テーブルに座ってもらい、普通の食器を使って食べてもらうグループ
この2つのグループにまったく同じ量のパスタを食べてもらう。
その後、スナック菓子の味覚検査と称して自由にお菓子を食べてもらうのだ。
食べてもらうのは以下の美味しそうなお菓子たち。
チョコレート・ビスケット
フラフープ
M&M
ミニチェダー
フラフープやミニチェダーは見たことがない。どうやらイギリスのお菓子みたい。
実験の結果「軽食を食べたグループ」は味覚検査で、お菓子をめちゃくちゃたくさん食べたのだ!!
その量は普通の食事をとった人たちの約1.5倍。食べたパスタのカロリーはまったく同じなのにもかかわらずだ。
オグデン教授によると軽食やおやつは”食事をしたという記憶や印象が薄い”ために、それ以降の食事量が増えてしまう。そうして結果的にトータルの摂取カロリーが増えるという。
確かにスナック菓子は異常なほどたくさん食べてしまうし、その後にもガッツリ食事をしてしまう。食事前にスナック菓子を食べたからといって、食事量が減ることもない気がする。
その理由はおやつを食事として認識していないからなのだろう。
食事量を減らすための6つのコツ
この実験結果から、テーブルに座って食事に集中することで自然と食事量が減り、ダイエットに繋がる可能性があることがわかる。
一口一口をしっかりと味わい、噛みしめて食べる。
そういえば、「テレビを観ながら食べると食事量が増えてしまう」という研究結果も聞いたことがある。これもまた、テレビに集中しすぎて食事をしている印象が薄れてしまうからかもしれない。
食事はただ生命維持するためのカロリーを摂取すればいいというわけではなく、食事をしているという実感が大切なようだ。
食べている実感や味を感じた記憶こそが、「お腹が空いた~」と感じる”心”を満たすことに繋がる。
同じ量を食べても、それを”軽食”だと認識すれば身体は十分にカロリーを摂取できても心は満たされない。
同じ量を食べても、しっかりと食事をしていると認識すればお腹と心は満たされる。
そこで、食事量を減らすための6つのコツを紹介しよう。
①食事中はテレビやスマホを見ない
②座って食事をする
③食事の時間を十分に取る
④食事に使う食器類は豪華なものを使う
⑤食事の盛り合わせをキレイにする
⑥おかずの品数を増やす
これらを普段から心がければ、自然と食事量が減っていくだろう。
外食をするときも、ハンバーガーショップや牛丼屋などのファストフードを選ぶよりは、定食屋さんで焼き魚定食を食べた方がトータル的な食事の満足感は上がる可能性が高い。食後におやつを食べる量も減るはずだ。
ぼ~っと考え事をしながらダラダラ食べていたり、つまみ食い的に小腹がすくたびに食べていたら、そりゃあ摂取カロリーは過剰になってしまう。
食事をするときは、食べることに集中する!しっかりと味わって食べる!
これだけで同じ量を食べても、食事の満足感や満腹感が上昇し、結果的にダイエットに繋がるのではないだろうか。