「ぐが~!ぐごごごごご~っ!!」
という獣の断末魔のようないびき、当然のことながら自分の、そして家族の安眠の妨げになる。
いびきは寝ている最中に、何らかの原因で気道がふさがってしまうために発生する。「いびきをかく=息が苦しい状態」といっていいだろう。
息が苦しいので夜中に何度も目覚めてしまうし。良~く眠っても熟睡感はないし、昼間に異常に眠くなる。
このいびきが重症になると、睡眠時無呼吸症候群になってしまう。
息が苦しいどころか、寝ている最中に何十秒も息が止まってしまうのだ!!
こうなると、もう寝不足どころの話ではなく、命の危険すらある。
今回は、いびきや無呼吸症候群の4つの原因と、自分でできる改善方法、そしていびきを減らすことのできる枕を紹介したい。
いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因と対策!!
眠っても熟睡感がない、夜中に何度も目が覚める、昼間に異常に眠くなる、朝起きると口の中がカラカラに乾いている…そんな症状の原因は”いびき”かもしれない。
いびきをかくと呼吸が苦しくなり、睡眠の質が悪くなるからだ。
いびきが重症化すると、さらに息苦しくなり、ついには呼吸が何秒も止まってしまう。これを睡眠時無呼吸症候群と呼ぶ。
…恐ろしい!!!
いびきも睡眠時無呼吸症候群も同じ原因で発生している。
その原因とは、眠っている間に何らかの原因で気道が狭くなってしまうから。
いびきだけなら、家族がうるさいと思ったり、眠りが浅くなるだけで済むけど、睡眠時無呼吸症候群になってしまうと命にかかわるかもしれない。
無呼吸の定義は、眠っている間に呼吸が10秒以上止まってしまうこと。睡眠時無呼吸症候群になると、一晩に何度も「無呼吸」が発生してしまう。
睡眠の質の悪化はもちろん、低酸素血症、心不全、脳卒中、冠動脈疾患などなど、さまざまな疾患のリスクを上昇させてしまうので、まさに放っておくと命を縮める恐ろしい疾患だ。
まずは、睡眠時無呼吸症候群の2つのタイプを紹介しよう。
睡眠時無呼吸症候群の2つのタイプ
①閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
人間は普通、仰向けで眠るけれど、重力の影響で口蓋垂(こうがいすい、のどちんこのこと)や舌根が沈下し、気道を塞いでしまうことがある。
気道が塞がると呼吸が妨げられ、無呼吸が発生してしまうタイプを「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と呼ぶ。
そんな閉塞型のほとんどは、肥満が原因といわれている。
②中枢型睡眠時無呼吸症候群(CSAS)
中枢型は、心不全や脳卒中の経験者に多く見られる睡眠時無呼吸症候群。
収縮機能障害や拡張機能障害、弁膜疾患などの結果として発症する。
一般的に睡眠時無呼吸症候群といえば”閉塞型”のことを指す。
いびきも睡眠中の気道の閉塞が原因で発生しているので、いびきと閉塞型無呼吸は同じ原因で発症していることになる。
中枢型は医療機関での治療が必要だけれど、閉塞型であれば生活習慣の改善で、ある程度症状が軽減するはずだ。
というわけで、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因や、自宅でできる対策を紹介しよう。
いびきや睡眠時無呼吸症候群の4つの原因と自宅でできる対策
いびきや睡眠時無呼吸症候群には、4つの大きな原因がある。
①肥満
睡眠時無呼吸症候群の7~8割の患者は、肥満体型であるといわれている。肥満は睡眠時無呼吸症候群の一番の原因なのだ。
喉の周辺に脂肪がつくと、仰向けになるだけで簡単に気道を塞いでしまい、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になってしまう。
いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩んでいて、しかも肥満だったとしたら、小手先の対処療法ではなく、”痩せる”という根治療法が一番大切だ!!
②顔が小さい
顔が小さいことも、睡眠時無呼吸症候群のリスクを上昇させる。
とくに顎が小さい人は、仰向けで眠ると咽頭部が狭くなりやすく、いびきや睡眠時無呼吸症候群になりやすいという。
アジア人は顔が小さい傾向にあり、その分いびきもかきやすい体質を持っているという。その意味では、日本人もいびきリスクの高い民族と言っていいだろう。
モデルのようにスラッとしていて顔が小さい美人は…ひょっとしたらいびきがスゴイのかもしれない。
③上気道拡張筋の活動低下
眠っている間に気道が開いて、スースーと呼吸できるのは、上気道拡張筋が気道を確保しているから。この上気道拡張筋が上手く働かないと、いびきや無呼吸の原因になる。
アルコールの飲みすぎや睡眠導入剤の服用は、睡眠中の上気道拡張筋の活動を低下させ、いびきや無呼吸の原因になるので注意が必要だ。
それ以外にも、ストレスや慢性的な疲れ、喫煙による喉の炎症も、気道が狭くなりやすくなる原因だ。
よく飲み会の夜や、連日の仕事で疲れが溜まっている時だけいびきをかく人がいるが、それは上気道拡張筋が上手く働いていないから。
睡眠時無呼吸症候群の場合は、基本的にタバコは吸わない、アルコールは飲まない方が良い。睡眠導入剤の服用については、医師とよく相談する必要があるだろう。
④睡眠時の体位
眠っているときの体位は、仰向けの姿勢、つまり仰臥位(ぎょうがい)であることが多い。
肥満や顔が小さい人が仰臥位で眠ると、喉が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる。
かといってうつ伏せで眠ると、身体に負担がかかり安眠できない。一番安楽に、気道を確保して眠るには、側臥位(そくがい)、つまり横向きに眠ることが有効だ。
横向きで眠るための方法
OSAでは、睡眠中の体位によって無呼吸の程度が増減することが報告されており、睡眠中の体位(側臥位)の維持(体位療法)が有効と考えられる。
ただし、長期的な心血管系合併症予防に対する効果については明らかにされていない。
OSAとは閉塞型の睡眠時無呼吸症候群のこと。
睡眠時無呼吸症候群のガイドラインでは、横臥位、つまり横向きで眠ることが勧められている。簡単にできて、ある程度の効果も期待できるからだ。
でも、眠っている間には何度も寝返りをうつし、横向きで眠るのは難しい。
そこで横向きで眠りやすくなる方法は、意外にも抱き枕を使うってこと。
抱き枕を使うと、自然と横向きの姿勢で眠ることが出来る。
仰向けやうつ伏せで抱き枕を抱いて寝るなんて、かなりの難易度だし、熟睡もできない。
抱き枕を抱いて眠れば、なんとなく安心するし、いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防にもなってオススメだ。
いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善策まとめ
いびきはまわりに迷惑だし、睡眠が浅くなって日常生活に支障がでることもある。睡眠時無呼吸症候群は身体に凄まじい負担をかけ、様々な疾患の原因になる。
これらを改善する対策をまとめてみよう。
- ダイエットをする
- お酒を控える
- 睡眠薬を飲まない
- 疲れを貯めないようにする
- 禁煙する
- 抱き枕を使う
- 横向き寝専用枕を使う
これらの生活習慣の改善が、いびきや睡眠時無呼吸症候群に効果的だ。
ただし、横向きにで眠ることはいびきや睡眠時無呼吸症候群に一定の改善効果があるものの、それは対処療法であって根治療法ではない。
肥満が原因であれば、痩せることが一番大切であることを肝に銘じなければいけない。
いびきや睡眠時無呼吸症候群を改善させるには、横向きで眠りながらも、ちゃんとダイエットしよう!!