睡眠 雑学

科学的根拠のある好きな夢を見る方法とは?5ステップで簡単にできる好きな人と楽しいデートをする夢を見る手順

2016年5月5日

人生で一度くらいは、片想いの異性の夢を見たことがあるだろう。

切なくも楽しく、甘酸っぱい夢だ。

もしそんな夢を自由に見ることができたら…?

 

今回は自分が見る夢の内容を自在にコントロールし、大好きな人と一緒にデートする夢を見る方法を考えてみたい。

夢を見る仕組み

自分の好きな夢を見るためにも、夢を見る仕組みを簡単に説明しよう。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の二種類がある。

一般的にレム睡眠は身体が休んでいて脳は活発に働いている浅い睡眠、ノンレム睡眠が脳も身体も休んでいる深い睡眠と言われている。

入眠直後に深いノンレム睡眠に入り、徐々にレム睡眠に移行する。これを一晩で何度も繰り返すのだ。

夢は脳は活発に活動しているレム睡眠の時に見る。

では、そもそもなぜ人は夢を見るのだろうか?

レム睡眠で夢を見る理由

夢を見る理由はまだ正確には解明されていないが、最も有力なものに”記憶の整理”をしているからという説がある。

わたしたちは日常生活を送る中で、たくさんのものを見て、たくさんのことを感じ、経験する。

その過程で脳には膨大な情報が入ってくる。

 

眠っている間に、それらの記憶を”大事なもの”と”いらないもの”にわけて、記憶の整理をしているという。

そしてその記憶の断片が夢として現れる。

 

たとえば、変なおっさんに追いかけられる悪夢を見たとしよう。

たとえこのおっさんの顔にまったく見覚えがなかったとしても、そのおっさんに一度会っている可能性がある。

街ですれ違っただけの人でも、その顔を脳が無意識に記録しているため、まったく見覚えのないおっさんの顔が夢に出てきたのだ。

まったく行った事のない場所でも、テレビや映画のワンシーンで昔見たことがあるのかもしれない。

まったく知らない人が夢に出てきたとしても、それはたまたま見ていたバラエティ番組の観覧席に座っていたひとりかもしれないのだ。

 

つまり起きている時の記憶が夢の内容に影響を与えるということ。

 

かつて私も、仕事で強いプレッシャーを感じていた時には、よく仕事を失敗する夢を見たし、アマチュア・ミュージシャンとして作曲に明け暮れていたころには夢の中でも作曲していたこともあった。(今は作曲の夢なんて一切見ない)

ビートルズの名曲「イエスタデイ」は、ポール・マッカートニーが夢の中で作曲したといわれている。

ポールは夢の中でイエスタデイのメロディが思い浮かび、起床後にピアノに一直線。

そこで一気に仕上げたという逸話がある。

きっと音楽にどっぷりと浸かった生活を送っていると、それが夢にも影響を与えるのだろう。

「名曲が出来た!!」

そう思い起きたけれども、私の場合はメロディーをすっかり忘れてしまっていた。

確かに夢の中で流れていたんだけど…そこが凡人と天才の違いなのだろう。

 

スポーツ選手はスポーツの夢を見やすいし、学生は試験の夢を見やすいし、夢の国ディズニーランドに行ってきた日の夜はディズニーランドの夢を見やすい。

起きている時の記憶が見る夢に影響を与えるのは、経験的に誰もがわかっているだろう。

 

その他にも夢の内容を変化させるおもしろい実験があるので紹介したい。

夢の内容を変えることができるか検証した実験とは?

ハーバード大学の心理学者ダニエル・ウェグナーが行った、夢についての風変わりな実験がある。

ウェグナー博士は”夢の内容を変えることが出来るのか”を調べる実験を行った。

 

その実験内容はこうだ。

被験者を集めて、夜寝る前にある指示をだす。

半分のグループは寝る前に好きな人を思い浮かべて、”その人との楽しいデートを想像するように”と指示された。

もう半分のグループは寝る前に好きな人を思い浮かべて、その後に”その人の事を考えないように”と指示された。

 

結果は…なんと、考えないようにと指示されたグループの方が圧倒的に好きな人の夢を見ていたという。

 

これは「シロクマのリバウンド効果」と呼ばれる人間の心理的な特徴が作用している。

「○○について考えないで」といわれると、余計に○○について考えてしまうというあれ。

 

見たい夢がある場合は「その夢について考えないようにしよう!」と思う事で、よりその夢について考えてしまう状況を作りだすことができる。

また、この実験でわかるのは寝る前に強く思っていたことは見る夢に影響を与えるということだろう。

 

「好きな人の写真を枕の下に潜ませて眠ると好きな人の夢を見ることができる」

そんな迷信がある。

これは「寝る前に好きな人の写真を枕にセッティングする」という行為そのものが、「寝る前に好きな人を記憶にすり込む」という効果を与えているのだろう。

 

”眠る直前の記憶”

これは夢に大きな影響を与える要素のひとつみたいだ。

聴く音楽で夢の内容をコントロールできる!?

アメリカにあるサンタクララ大学のジェリー・クロス助教授が、音楽の好みとその人がよく見る夢について調べたところ、このふたつには確かに関係性があることが分かった。

  • クラシック音楽が好きな人は、空を飛ぶ夢を多く見る
  • ジャズ好きな人:楽しい夢を見ることが多い
  • ラップ好きな人:性的な夢を見る人が多い
  • ヘビーメタル好きな人:非現実的な夢を見ることが多い

これは音楽の好みと夢の関係だが、眠る時にこれらの音楽を聴くことによって夢にも影響を与えることができるかもしれないと専門家は語る。

空を飛ぶ夢を見たい場合は、クラシックを聴きながら眠ればいいわけだ。

 

つまり、寝ている時に聴く音楽は見る夢に影響を与えるってことがいえる。

参照元:聴く音楽によって見る夢の傾向が違う? 米研究で判明

好きな人の夢を見るための5つの手順

では好きな異性の夢を見る方法を説明しよう。

今回紹介した実験結果から、見る夢の内容に影響を与える要素は「起きている時の記憶」「寝る前に強く思った事」「寝ている時のBGM」の3つの要素であるとする。

とすれば、それらをコントロールすることで夢もコントロールできるはずだ。

 

①起きている時は、なるべく好きな人と時間や場所を共有する。それが無理なら、ちょっとした時間にスマホで相手の写真を見たり、デートの空想をしたり、とにかく好きな人のことを考えよう。

②夜眠る前に好きな人の写真を用意する。そしてそれを枕の下に置く。このおまじないをすれば、深層心理に影響を与えて好きな人の夢を見る確率が上がる。

③次は目覚まし時計のセットだ。90分後に目が覚める様に、目覚まし時計をセットしよう。

④寝室の雰囲気も重要だ。ふたりで一緒に空を飛びたい場合はクラシック、楽しいデートに行きたいならジャズ、性的なことをしたいならラップ、非現実的な冒険がしたいならヘビメタをBGMとして静かに流す。

⑤部屋は何も見えないくらい真っ暗にする。そうすると精神がちょっとだけ緊張して眠りが浅くなる。そうすれば、夢も見やすくなるかも。

⑥そこに横になり、なるべくその人について考えないようにして寝る。

人間は一晩に何度もレム睡眠を繰り返して、たくさんの夢を見る。

好きな人のことを考えないようにして寝た場合、その影響が一番強いのが最初に見る夢だろう。

だとしてら、入眠90分後に現れる最初のレム睡眠時に起床すれば、見ていた夢を憶えている可能性が高い!!(おそらく)

 

この5つのステップで、必ずや好きな人の夢を見れるはずだ。

ぜひとも試してほしい!!!

 

…人間は楽しい夢よりも”悪夢”を見る確率の方が高いという。

ひょっとしたら好きな人が怪物になって追いかけられる夢を見る…かも!?

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