危機対策

自転速度と地震の関係とは?2018年以降に大地震が頻発する科学的根拠

2018年2月1日

2018年の年初には、いきなり何度か大きな地震が発生した。

関東地方だけみても、2018年1月2日には東京湾でM4.2の地震、1月6日には千葉県でM4.8の地震。

「2018年は地震が多いな~」

なんて正月から思った人も多かっただろう。

 

でも、これはただの始まりに過ぎないかもしれない。

2018年も1か月が経過したが、今年に入ってからというもの、世界中で地震や火山噴火が多発している気がする。

日本では1月に23日に草津白根山が噴火し、蔵王山の噴火警戒レベルが2に引き上げられたのも記憶に新しい。

 

では、2018年の1月に世界で発生した大きな地震や火山活動を簡単にまとめてみよう。

2018年1月に発生した大きめの地震

  • 1月31日アフガニスタンでM6.1の地震
  • 1月25日カムチャッカ半島沖でM6.2の地震
  • 1月24日青森県東方沖でM6.2の地震
  • 1月23日アラスカでM7.9の地震
  • 1月23日インドネシアのジャワ島沿岸でM6.4の地震
  • 1月14日ペルー湾岸でM7.3の地震
  • 1月10日中米ホンジュラスでM7.6の地震

2018年1月に発生した大きめの噴火

  • 1月15日フィリピンのマヨン山から大量の溶岩が流出
  • 1月10日カムチャッカ半島のシヴェルチ火山噴火
  • 1月10日スマトラ島のシナブン山で溶岩が流出
  • 1月9日クリル諸島のエベコ火山噴火
  • 1月6日カムチャッカ半島のクリュチェフスカ火山が2日連続で大量の火山灰噴出

とくに太平洋沿岸を中心にして、世界中で火山活動や地震活動が活性化している気がする。

専門家によると、このような状態は今後も数年は継続し、世界的に地震活動が活性化する可能性があるという。

 

すでに「2018年は今までよりも地震が増える」と予測した研究結果も発表されている。

どうやら、地球の自転速度が低下していて、それが地震発生と関係しているというのだが…。

地球の自転速度と地震にはどんな関係があるのだろうか?

2018年に地震が増えるかもしれない理由とは?

地球自転速度の低下が地震を引き起こす!?

地質学者らの研究によると、地球の自転速度は毎年わずかながら変動していて、地球の自転速度が低下している期間には世界的に地震が頻発するという。

質学者らが1900年以降に世界で発生したマグネチュード7.0以上の地震を分析したところ、大規模な地震は約32年周期で頻発していることが分かった。さらに、世界の地理的データとの関わりを調査した結果、地震の頻発周期は地球の自転速度が低下した時期と強い相関関係を持つことが分かった。

参照元:2018年は「巨大地震頻発」の年に、地球物理学者らが警告(フォーブス)

研究チームによると、地球は25~30年の周期で自転速度を減速させているという。

そして自転速度の減速が終わった時に、地震が発生しやすくなる。

 

地球の自転速度の原則期は約5年。

そして、2018年は地球の自転速度が低下し始めて5年目の年。

つまり予測上は今年で地球の自転速度低下が終了するということになる。

 

ということは、2018年~2019年にかけては地震のリスクが上昇するということになるだろう。

とはいえ、地震発生と自転速度が関係している原因についてはまだ明らかになっていない。

地球内部を流れるマントルが関係しているとも考えられているが、どうやら自転速度の低下による赤道の収縮が原因という研究結果もあるようだ。

赤道の収縮が地震を発生させる

コロラド大学で地震の研究をしているビルハム氏はBusiness Insiderに対し、自転速度が数年にわたって遅れると、その間に地球の内部が収縮すると語った。それに合わせて赤道も縮むのだが、構造プレートはそうはいかない。

収縮した赤道に合わせてスリムになるのではなく、互いに押し合うのだ。

参照元:科学者が警鐘! 赤道の収縮で、2018年は大地震が倍増か(Business Insider)

地球の自転速度が低下する→すると地球の内部が収縮する→赤道も縮む→だけど私たちの大地の下にあるプレートは硬くて縮まない→プレートとプレートの間に強大な圧力が加わる→たまった圧力が解放される→超巨大地震発生!!

とまあ、こういう流れになるのだろう。

プレートは地球内部のマントルの流動の影響を受けている。地球の収縮は、地震はもとより、地球全体の火山活動にも大きな影響を及ぼす可能性もある。

 

研究者によると、2018年はマグニチュード7.0以上の地震が2017年の2倍以上発生する可能性があるというから驚きだ。

しかもこの状況はしばらく継続し、予測では2018年から2021年にかけて地震が多発するかもしれないという。

 

2017年はマグニチュード7.0以上の地震が12回起きている。

もし単純計算で2倍になるとしたら、1年で24回。ひと月に約2回も世界のどこかでマグニチュード7.0以上の地震が発生するということになるだろう。

 

日本は世界的にも珍しい、4つのプレートがぶつかり合う地震危険地帯の真上にある。

プレート境界型地震である南海トラフ巨大地震の発生も危惧されているし、2018年以降数年は気をつけた方がいいかもしれない。

大地震への備えを万全に

自転速度は「地球温暖化で南極の氷が解けて海面が上昇することで遅くなる」という研究結果もある。地球の自転速度はいろんな要因によって影響を受けるようだ。

「32年周期で地震が多くなる」という事実と「自転速度の変化」を結びつけるのも、多少強引な気がする。

てゆーか、「地震は周期的に発生する」という考え方自体、実は科学的に何の根拠もない。

それに「2018年は2017年のM7.0以上の地震が2倍多くなる」なんて言ってるけど、2017年1月のM7.0以上の地震は3回で2018年の1月も3回。とくに回数が激増したってわけじゃあない。

 

というわけで、「自転速度の低下=大地震」とはならないだろう。

 

とはいえ環太平洋を中心として、地震や火山活動が活性化している気がしないでもない。

ホントに地球の自転速度と地震発生が関係しているかもしれないし、特に2018年は大地震に注意した方がいいだろう。

 

首都圏直下型地震とか、南海トラフ巨大地震とか、ずっと昔からやってくると言われ続けていて、いまだにやってこない。でも油断しているといきなりやってくる可能性もある。

家族で避難場所を共有しておく。

非常食や水、簡易トイレなどを用意しておく。

非常用持ち出し袋を枕元に置いておく。

大地震への危機意識が薄れがちな今だからこそ、改めて備えを万全にしておく必要があるだろう!!

 

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