家にも学校(職場)にも自分の居場所がなくてツライ…。
安心できる自分の居場所が欲しいッ!!
そんなとき、どうすれば自分の居場所が見つかるのだろうか??
この記事では「自分の居場所とは何なのか?」について、そして「自分の居場所を得る2つの方法」を考えてみたい。
そもそも”自分の居場所”とはどこなのか?
自分だけの居場所を見出す前に、まず「自分の居場所とは何なのか」を考えてみよう。
自分の居場所??
自分の部屋なのか、家なのか、バイト先なのか、ひとりになれる街を一望できる丘の上なのか。
なんとなく英語で「家」という意味を持つ2つの単語、「Houses」と「Home」の意味の違いを比べるとわかりやすい気がする。
housesの意味
家、家屋、住宅、人家、家に住む人たち、(家畜などの)小屋、(品物の)置き場、(特定の目的のための)建物、旅館、レストラン
建造物としての「家屋」「住居」
homeの意味
(生活の場としての)家、わが家、自宅、家、住宅、家庭、家庭生活、生まれ故郷、郷里、本国
生活空間としての「家」
houseの方は住宅の機能的な面が強く、”建造物としての家”の意味合いが強い。
対してhomeは”家庭”や”生まれ故郷”という意味を内包しており、”家族の生活の場としての家”という意味合いが強い。
たとえば友人Aの家があったとする。
友人Aの家は自分にとっては建造物的な意味合いのhouseでしかない。しかし友人Aにとってそこは、houseでありながら自分自身のhomeでもある。
では、何がハウスとホームを分けるのか?
それは「家族の存在」なのではないだろうか。
たとえば自分のホームである実家の家(建造物)があったとして、ある日突然家族全員が別の家に引っ越したとしたら、自分の新しいホームは家族が引っ越した先の家となる。
ハウスは建造物を指すけれども、ホームは家族の場所を指しているわけだ。
これは自分の居場所が何なのかを考えるために重要なヒントとなるんじゃないだろうか。
「この喫茶店のこのイスがボクの居場所だ!」
「この静かでひとりになれる小高い丘の上が自分の居場所だ!」
「ゲームがあってネットがある快適なこの部屋が私の居場所だ!」
…たしかにそこは自分だけの居場所かもしれない。
だけどそこはあくまでも「ハウス的な居場所」でしかないのではないか。つまり、建造物的な、機能的な、特定の目的のための場所。
そういった居場所は確かに安心するかもしれないけれども、それだけでは本当に満足できない人もいるだろう。
自分の居場所を探すってことは、ホーム的な居場所を探すってことなのだろう。
つまりそれは「家族のいる場所」であり、「人間関係の中での自分の場所」ということになる。
だれでも父親と母親がいて、自分が生まれてくる。
これはある意味では半強制的な人間関係の繋がりであり、「家族」というものは誰もが自動的に持っている「自分の居場所」だ。
それ以外にも学校やバイト先、職場、行きつけの飲み屋、そんな場所でも人間関係が生まれ、そこに自分の居場所が生まれる。
自分の居場所というのは、ある特定の土地を指すのではなく、人と人との関わりの中に生まれるわけだ。
自分の居場所の「作り方」と「見つけ方」の違い
誰もが自動的に持って生まれる「自分の居場所」は家族だ。
だけど死別したり仲が悪かったりして、家族という自分の居場所を失ってしまう可能性もある。
学校や職場でも自分の居場所がないと感じることもあるだろう。
そんなときは、自分の居場所を自ら作ったり、見つけたりする必要がある。
では、どうすればいいのか?
自分の居場所の作り方
自分の居場所を作るには、何でもいいから新しい世界に飛び込む必要がある。
新しい仕事やバイトを始める。
地域のコミュニティやボランティアに参加する。
趣味の集まりやSNSのオフ会に参加する。
習い事を始める。
そんなちょっとした新しい世界に飛び込むと、そこには新しい人間関係が生まれる。
人間関係が生まれると、自分と他人とのつながりの中に、新しい自分の居場所が生まれるだろう。
自分の居場所の見つけ方
自分の居場所がないと感じる。
自分の居場所がわからない。
そう思って悩んでいる方も多いだろう。
そんな風に感じてしまう原因は、自分の居場所がないのではなく、自分の居場所を自覚する力が足りないからなのかもしれない。
私たちは社会生活を送り、人と人との関わりを持つことで生きている。
無人島で生活でもしていない限り、何らかの形で繋がりを盛ってしまう。たとえ何年も引きこもり生活を送っていたとしてもだ。
この自分を取り巻いている「繋がり」の中から自分の居場所を見つける。
それは新しい場所の新しい人間関係の中で作り出す自分の居場所ではなく、本来あったはずの自分の居場所を再発見する作業だ。
それは仲が悪い家族や友人との関係を改善することかもしれないし、仕事を頑張ることかもしれない。
どんな方法であれ、自分が変わることで環境を変えていき、自分の居場所を見つけることに変わりはないだろう。
居場所の見つけ方と作り方の2つのアプローチ
まとめると、自分の居場所を得るには2つのアプローチがある。
①自分の居場所を作る→環境を変える
②自分の居場所を見つける→自分自身を変える
自分の居場所が欲しいのなら、この2つの方法をとるしか方法はない。
難易度的には自分の居場所を作る方が簡単で手っ取り早いけど、自分の居場所を見つけられるように自分を変えていく必要もあるだろう。
どちらにせよ、自分の居場所は場所ではなく、人との関わりの中での自分自身の立ち位置であることを理解するのが大切だ。
もし居場所がないと悩んでいるのなら、まずは手っ取り早く何か新しいことにチャレンジしてみるのがオススメ。
そうすればそこに新しい出会いがあり、自分が変わるきっかけになるかもしれないし、自分の居場所を作り出すこともできるかもしれない。
人生を豊かに、幸せにするために、なるべく多くの居場所を用意しましょう
”自分の居場所”ってのは多ければ多いほど、視野が広まるし、豊かな人生を送ることができる。
逆に自分の居場所がたったひとつしかない場合、そこに固執するあまり、とんでもなく偏屈な考え方になってしまったり、大切な自分の居場所を失くしてしまう原因になる。
恋人に依存する人は、それ以外の自分の居場所がなかったりするし。
最近テレビのニュースで流れてくる犯罪を犯した人たちをみると、「ネット上のある特定の掲示板にしか自分の居場所がない」みたいな世界が狭い人たちが多い気がする。
家族との居場所。
仕事での居場所。
友人との居場所。
恋人との居場所。
趣味の集まりでの居場所。
SNSでの居場所。
そんな風にたくさんの自分の居場所があれば、心に余裕もできるし、特定の居場所に固執する必要もなくなるのではないだろうか。
インドを旅すると人生観が変わる!!
なんていわれているけど、それよりもまず、自分のまわりの人間関係を見つめ直すほうが遥かに人生観が変わるかもしれないね!