精神と心理 自己啓発

スマホ認知症の2つの原因と予防するためのシンプルな方法

2018年3月1日

スマホの使い過ぎで物忘れが多くなったり、感情の抑制が効かなくなったりする症状が若い世代を中心に増えているという。

こういった症状の事を「スマホ認知症」と呼ぶ。

スマホを使いすぎることの脳への悪影響や、スマホ認知症を予防する方法を紹介したい。

スマホ認知症とは?その原因と対策

脳神経外科医・奥村歩医師「物忘れ外来を訪れる患者の若年化がどんどん進んでいる」

脳が健康な状態を保つために必要なことは、情報を脳に入れることと、その情報を深く考えることをバランス良く行うことだという。

スマホの登場で現代人は“情報入手”だけが多い状態になっている。気がつけば、脳は情報で“オーバーフロー”となり過労状態になるという。そのため、物忘れや感情のコントロールができない、自分らしさを失うといった、うつ病や認知症と同じ症状が引き起こされるという。

参照元:スマホ認知症”20代の物忘れ外来患者も(日テレNEWS24)

認知症を専門とするクリニックで、「物忘れ外来」を受診する若い世代の患者が増えているという。

その原因は、どうやらスマホの使い過ぎみたいだ。

スマホによって「情報過多」となった現代人の脳は疲れ果ててしまい、正常な機能を失っていく。

それによって物忘れが激しくなり、理性をコントロールする機能も低下するという。

 

スマホを使えば使うほど、物忘れが激しくなり、認知症と似た状態になってしまうとしたら…恐ろしすぎる!!

 

というわけで、スマホ認知症を予防するためのポイントを紹介したい。

スマホ認知症の2つの原因

紹介した記事では、スマホの使用によって得られる過剰な情報で脳がオーバーフローすることが、スマホ認知症の原因と紹介されていた。

確かにそうかもしれないが、原因はそれだけではないだろう。

もし情報過多による脳の疲労が原因だとしたら、毎日毎日何冊もの本を読んで凄まじく情報をインプットしている読書家や、受験勉強で脳の限界まで情報を脳の記憶領域にぶちこんでいる受験生は、あっという間に認知症状態になってしまうはず。

 

スマホ認知症の原因が「脳の情報過多」ではないとしたら、原因はふたつ考えられる。

①スマホが脳を使わなくしている

②スマホが慢性的ストレスになっている

それぞれについて、もう少し説明しよう。

スマホに使いすぎで脳の機能は低下する

脳は筋肉と一緒で鍛えれば強くなるし、使わないと弱くなる。

ちょっと前に脳トレを題材にしたDSのゲームは大ヒットしたし、テレビで時たま”脳トレ”のゲームが紹介されることもある。

脳トレは「思い出す行為」「変化に”気づく”行為」「計算をする行為」「考える瞬発力を試す行為」などによって脳に刺激を与えて脳の機能を活性化させる。

脳というものは、使えば使うほど活性化し、使わなければ使わないほど機能が低下していく。恐ろしいほどに。

実際に刺激によって脳の物理的な容量も変化する。脳を使うことで脳のある領域が増えることもあれば、逆に委縮してしまうことある。

 

脳の記憶領域が使う機会が減れば、「思い出す能力」が低下し「物忘れが激しく」なる可能性がある。

そして、スマホは脳の記憶領域の萎縮に一役かっている可能性がある。

 

スマホにはいろんな便利なアプリはあるし、ネット検索で様々な疑問への答えがすぐに得られる。

簡単な計算もあっという間、思い出せない漢字もすぐに調べられる。

思い出したいけど思い出せない…そんな芸能人の名前も、ヒントを検索すればあっさりとその答えが出てくる。

スマホは私たちの脳が考えるべきことをかわりにやってくれる便利アイテムであるが、それが故に私たちの脳の機能が低下してしまう一因となっているのではないだろうか。

②スマホが慢性的ストレスになっている

スマホを長時間使うことで、脳の機能が低下して認知症と似た状態になってしまう…その原因はストレスかもしれない。

過剰なストレスは脳への直接的なダメージとなり、脳の機能を低下させてしまう一因となる。

その原因は、ストレスを感じると分泌さえるホルモン「コルチゾール」だ。

コルチゾールが過剰に分泌されると、脳内で記憶を司る海馬の神経細胞を破壊してしまう。

うつ病で慢性的にストレスを感じていると記憶力が低下してしまう、子どもの頃虐待されていた当時の記憶がまったくない、こういった症状もストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されすぎて起きるものと思われる。

 

「ストレスによって分泌されたコルチゾールによって、物忘れが激しくなる可能性がある」

それはわかったけど、なぜスマホの使い過ぎが凄まじいストレスとなるのだろうか?

 

スマホを長時間使う人は、いったいスマホで何をしているのかを想像してみよう。

ニュースを読んだり、ブログの記事を読んだり、わからないことを調べたり…そんなこともできるけど、恐らく物忘れが激しくなるほどスマホを使う人は「スマホでSNSをやっている」可能性が高い。

フェイスブックやLINEにインスタグラムなど、そんなネット上のコミュニティで交流すればするほど、自分でも気づかないようなストレスが溜まっていく…。

これは「SNSで不快な思いをした」とか「誰かに悪口言われた」とか「楽しいし、まったく嫌な思いなんてしたことないよ」なんて人でも同じ。

世界各国の様々な研究でもSNSの利用時間が長ければ長くなるほどストレスになることはわかっている。

スマホの長時間利用がスマホ認知症を招くわけではないだろう。

恐らくスマホで長時間ニュースを読んだり、ブログ記事を読んでいたとしても、脳への悪影響はそれほどないと思われる。

スマホというよりも、SNSの長時間利用が危険なのではないだろうか。

スマホ認知症にならないための効果的な対策

スマホ認知症を予防するには、ただスマホを使う時間を短くするだけでは不十分。

それよりも「何でもスマホで調べようとせずに自分で考える癖をつける」ことと「SNSの利用時間を短くする」ことが大切!!

スマホは確かに便利だけど、私たちの考える力を奪う危険な側面もあるわけだ。

 

若い世代は若年性認知症を予防するためにも、スマホの使い過ぎに注意!!

高齢者であれば、逆にスマホの使用が脳トレになって認知症の予防につながるかもしれないけどね。

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