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心臓移植後に性格が変わったり記憶転移が起きる事例とその原因について

心臓移植や臓器移植したとに、趣味や食べ物の好みが変わったり、知らない景色を思い出したり…。

それで不思議に思って調べてみると、それは臓器を提供したドナーの好みだったり記憶だった!!

な~んて、そんな不思議な出来事が世界中で何度も報告されている。

 

記憶は脳の中にある。

そんな常識があるけれども、だとしたらなぜ臓器移植した人にドナーの記憶の一部が宿るのだろうか?

 

心臓移植で不思議な体験をした人たちの事例や、不思議な現象の原因を紹介しよう。

心臓や臓器移植で性格や記憶が変化した不思議な事例

急にケンタッキーフライドチキンとビールが大好きになった女性

アメリカのボストンに住むクレア・シルビアさんは、心臓と肺に先天性の疾患があった。

それを治療するために、1988年に心臓と肺の同時移植という難しい手術を行い、無事に成功。

しかしその後、食べ物の好みが変わったり、歩き方が乱暴になるという変化が起こったという。

女性なのに同性の女性に惹かれたりもしたとか。

驚きなのは、今までお酒なんてぜんぜん飲まなかったのに、術後は急にビールが大好きになったこと。

さらに嫌いだったピーマンが好きになったり、なぜかケンタッキーフライドチキンが大好きになっちゃった。

 

調べてみるとクレアに心臓と肺のドナーだったのは18歳のピチピチの青年で、彼はビールとケンタッキーフライドチキンが大好きだったとか。(18歳でビール大好きって、それはそれで問題がある気がするけど)

肉体派のおじさんが美しいポエムを書くように…

2001年に心臓移植をしたジム・クラーク氏。

無骨な性格の彼に、移植後驚くべき変化が訪れた。

まったくそんなことするはずのない彼が、いきなりポエムを書き始めたのだ。

 

高校を中退していて文章を書くのが苦手だったクラーク氏の突然の変化に、妻もびっくり!

だけどクラーク氏は生まれて初めて妻に当ててラブレターを書いたため、妻もその変化にほっこり。

 

しばらくしてクラーク氏宛てにドナーの家族から手紙が届いた。

そこには生前のドナーのことが書かれており、詩が趣味であったことが判明したという。

犯罪者の夢を見る少女

心臓に先天的疾患を持った7歳の少女が心臓移植の手術を受けた。

手術は無事成功したのだけど、術後から少女は恐ろしい悪夢を見るようになる。

その悪夢の中で、いつも自分は何者かに殺されてしまう。

泣きながら跳ね起きる少女…。

 

調べてみると、なんと少女に心臓を提供したドナーは何者かに殺されていることが判明!!

警察は少女は悪夢の中に登場する男の似顔絵を作成し、それが犯人逮捕につながったとか。

バリバリのスタントマンの心臓を移植されてしまった男性

アメリカはアリゾナ州のビル・ウォーク氏は2001年心臓移植を行った。

それまでのウォーク氏は趣味を持たない仕事人間で、バリバリのビジネスマンだった。

にもかかわらず、心臓移植の後に突然身体を動かすのが大好きになり、スポーツを始めちゃう。

 

それもそのはずで、ウォーク氏に移植された心臓の持ち主はハリウッドのスタントマン。

体を動かすのが大好きなバリバリのスポーツマンだったのだ。

スタントマンのタフな心臓は、移植後も活発な運動と血流を求め、力強く鼓動を打ち続けているわけだ。

臓器移植後の記憶転移についての調査結果

 米国アリゾナ州立大学の有名な心理学教授、ゲイリー・シュワッツ( Gary Schwartz )氏は、臓器移植を受けた人に対して調査研究を20数年間行ない、移植された臓器70例に生前の記憶が残存する現象を発見した。

たとえば、ある女児は臓器移植を受けた後、突然流暢な外国語を話せるようになった。別の女児は、若い音楽創作者の心肺を受けた後、突然ギターを弾くことに夢中になり、詩を書き、作曲を始めた。

参照元:移植臓器に生前の記憶が残存か?

ホントかウソかはわからないけど、20年間の臓器移植事例を調査した結果、たくさんの記憶転移現象が発見されたという。

自分が知らない言語を話し出すケースもあるのだとか。

 

このような記憶転移はいろんな臓器で起きるらしいが、とくに心臓移植で発生するケースが多いという。

 

記憶は臓器に宿るのか?

なぜ不思議な現象はなぜ起きるのだろうか?

記憶はRNAに記憶されている

近年、面白い研究が報告された。

”記憶”が脳細胞ではなくRNA(リボ核酸)に貯蔵されているかもしれないという内容だ。

米大学の研究者らはこのほど、海に住む軟体動物のジャンボアメフラシの個体から別の個体に、遺伝子のRNA(リボ核酸)を使い、記憶を移植することに成功した。

研究者らはまず、ジャンボアメフラシに刺激に対する防御反応を起こす訓練を行った。

その個体から取り出したRNAを訓練を受けていない別の個体に移植すると、刺激に対して訓練された個体と同様の反応を示したという。

参照元:「記憶を移植」 米研究者らがアメフラシの遺伝子で成功

もちろんこれがそのまま人間に当てはまるわけではない。

 

…が、人間の細胞の中にある細胞核、そのまた中にあるRNAがその人の記憶や特徴を保持している可能性はゼロではないだろう。

 

心臓は全身に血液を送る臓器。

だから心臓のRNAに残された記憶が血液を媒介して脳にまで届いちゃうのかも。

そう考えると、心臓移植で記憶が移動するのもちょっとわかる。

 

真実はわからない。

だけど脳細胞だけが記録を司っているわけじゃなく、RNAや、もしかしたらDNAなんかにも記憶を刻まれると考えたら、臓器移植に関する不思議な現象も説明できるのではないか。

 

いつか医学が進歩したら「RNAを変化させた人工血液」を注射することで、自分がなりたい性格になれる「性格可変注射器」なんてのが開発されるかもしれない。

 

うつ病に悩む人がすごいポジティブになったり。

狂暴で犯罪を繰り返す人が急におとなしく優しくなったり。

引っ込み思案なセールスマンが人懐っこくて押しの強い性格になったり。

 

それはそれで人権の侵害になるだろうし、あらためて「自分とは何か?」を突き付けられてしまう気がするけどね。

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