なんの予定もない休日、朝だと思って起きたら、昼ごろまでグッスリ寝てしまっていた…そんな経験はないだろうか?
そんな日は決まって一日中だるかったり、頭が回らない。なんとな~く、無駄な一日を過ごしてしまいがち。
なぜそんな事が起こるのだろう?
眠り過ぎが人体に及ぼす、たくさんの悪影響を紹介しよう。
睡眠の摂り過ぎが引き起こす弊害とは
長時間の睡眠は一見疲れた体をたっぷりと癒す効果があると思うかも知れないが、実は逆効果になってしまうのだ。
睡眠が長ければ長いほど、質の悪い浅い睡眠をダラダラと長時間続けることになる。本当によい睡眠は、深い睡眠を適正な時間とることだ。
質の悪い睡眠、これが疲れの原因になる。
だからダラダラと布団の中で睡眠と覚醒の間をさまよっていると、それだけで体が疲れてくわけだ。
さらに、長時間眠り過ぎると、体内時計のリズムが狂って頭の働きも鈍くなる。体内リズムが狂えば、ホルモンバランスが乱れるし、ホルモンバランスが崩れると、自律神経が不安定になる。鬱になりやすくなったり、肌にハリが無くなったりするだろう。
眠り過ぎることで起きる弊害をまとめて紹介しよう。
- 疲れやすくなる
- 過眠はうつ病になりやすくなる
- 頭痛の原因になる
- 生活のバランスが乱れ、不眠症のきっかけになる
- ホルモンバランスが崩れる
- 自律神経が乱れる
- 脳の機能が低下する
- 脳の老化を早める
- アルツハイマーのリスクを上げる
- 糖尿病になりやすくなる
- 肥満の原因になる
これらを見るだけで、自分へのご褒美だった休日の2度寝、3度寝、4、5、6度寝をやめたくなってしまうのではないだろうか。
睡眠時間は寿命に影響する
アメリカで行われた大規模な研究によると、常に睡眠時間が短い人は、適正な睡眠時間のグループと比べて、寿命が短い傾向があったという。睡眠時間が短ければ、そりゃあいろいろと悪影響があるだろうし、短命になるのもわかる。だけれども、睡眠時間が長すぎるグループも同様に寿命が短い傾向が現れたのだ。
この実験での適正な睡眠基準は6.5~7.5時間。この範囲より短くても長くても、寿命は縮まる傾向にあるという。
睡眠時間が短いと頭がボーッとするし、一日眠くでだるい。だけど同様に睡眠時間が長くても頭がボーッとするし、一日眠くでだるし。しかも寿命が縮まる。
長生きしたいのなら、長く眠るのは控えた方が良いだろう。
適正な睡眠時間の基準とは?
必要な睡眠時間にはかなりの個人差がある。ロングスリーパーなのか、ショートスリーパーなのかは、遺伝子によっても影響を受けるという。
明石家さんまやエジソン、ナポレオンなどはほとんど眠らないショートスリーパー、逆にアインシュタインなんかはロングスリーパーだったという。自分が最も気持ちよく活動できる適正な睡眠時間を知ることはとても大事だろう。
自分にとって最適な睡眠時間時間を知れば、その基準より短くても長くても自分のパフォーマンスが低下することがわかる。睡眠不足や過眠で時間を無駄に過ごすのを防げるだろう。
では、自分に必要な睡眠時間はどうやって知ればいいのだろうか?
一番大事なのは「昼間活動していて眠くならない」ということ。
例え前夜の睡眠時間が3時間だったとしても、その日眠くならずに快適に活動的に過ごせたとしたら、それは十分に睡眠をとれたという事になるだろう。
「ちゃんと8時間眠らなきゃ…」なんて考え方にとらわれずに、自分自身の身体に聞いてみる事が大事なのだ。
眠り過ぎまとめ
眠るのは大切だし気持ちいいが、眠り過ぎると寿命を縮めてしまうかもしれないという。
睡眠時間が少ない人間は毎日夜更しをして勉強や遊びに費やし、寿命が縮まっていたとしても、その分人生を有意義に過ごしていることだろう。
対して睡眠時間が長い人は、夜も早くに寝て、だらだらと昼頃に起きる。そのくせ頭はぼ~っとして、身体はダルい。それでいて覚醒している時間が短いにもかかわらず、寿命の方も縮まるんだからふんだりけったりだ。
そう考えてみると眠り過ぎは、ひょっとしたら不眠よりも質が悪いかもしれない。
サクッと起きるコツ
眠り過ぎを防ぐためにも、起きたらすぐにカーテンを開けて日の光を入れよう。
太陽の光が目に入ることで、体内時計がリセットされる。さらに冷たい水を1杯の飲む。そうして清浄な朝の空気を深呼吸すれば、脳に新鮮な空気が染み渡り、活力がみなぎるだろう。
ゴロゴロと寝具の中で無駄な時間を過ごすより、長寿になるし、遥かに有意義な一日を過ごせるはずだ。
寝ることの気持ちよさもわかるけれど、きっと布団から飛び出た方が楽しいに決まってるよね。