2017年6月25日長野県南部でマグニチュード5.6の地震が発生し、長野県の大滝村や木曽町では、最大震度5弱を記録した。
この地震が発生した地域は、去年放送された「NHKスペシャル MEGA CRISI 地震予測に挑む」で危険な地域として予測されていた場所であった。
番組では長野県と共に、もう一か所、危険な地域が挙げられていた。
その危険地域とはどこなのだろうか!?
NHKスペシャルの地震予測の精度が高すぎる!?
2016年4月に熊本で立て続けに大きな地震が発生し、2016年の10月には鳥取県中部で最大震度6弱の地震が発生した。
これら2つの地震を事前に警告していたのが、2016年4月6日に放送されたNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」だ。
熊本地震の直前に放送された番組内容は、熊本地震をピタリと当てていたことで話題となった。
それぞれの地震と、番組の内容については以前記事でも紹介している。
そしてその半年後の2016年9月11日に放送されたのが「NHKスペシャル MEGA CRISI 地震予測に挑む」という、最新の地震予測技術について紹介する番組。
そこで紹介されたのが「地震の火種(ひだね)」と呼ばれる概念。
地震の火種とは、活断層のズレによって溜まった歪みの事。この歪みに溜まったエネルギーが解放されると、大きな地震が発生する。
地震の火種がたまっている地域は、いつ爆発してもおかしくない地震危険地域というわけだ。NHKの番組では長野県を、地震の火種が溜まっている危険地域として紹介していた。
こちらの画像が、番組で紹介された長野県の地図上にある地震の火種。赤くなっている部分が、地震の火種が溜まっている場所だ。
こちらがグーグルマップの長野県の地図。今回の地震で大きく揺れた長野県の大滝村や木曽町、そして右上の松本の場所を比べると、まさに震源地は”地震の火種”で発生していたのがわかる。
もうひとつの地震危険地域
「NHKスペシャル MEGA CRISI 地震予測に挑む」では、長野県以外にももう一か所、地震の火種が溜まっている地域を紹介していた。
それは、仙台市の長町-利府線断層帯だ。
長町-利府線断層帯は、仙台平野の西から北東に向かって走る長い断層。
地震の火種的には、この断層が危険ということになる。
もしこの地域で地震が発生しても、震源が内陸なので津波の心配はない。だけれども、直下型の地震となるため緊急地震速報は意味をなさないだろう。
太平洋沖が震源の地震は、グラっと少し揺れた後に、ドドドドドドドドド!!と強い揺れがやってくる。だけど、直下型地震は震源が近いため、余震と本震がほぼ同時に発生するのが特徴だ。
いきなり、強い揺れを感じる。それも、震度5弱かそれ以上の規模の。
もちろん、仙台の地震の火種がいつか爆発するといっても、それは数十年後になるかもしれない。だけど、明日起きる可能性だってある。
長野県で大きな地震が起きたことだし、念のため地震に対する備えをしておいた方が良いのではないだろうか。