お酒が弱くて、ちょってでもアルコールを摂取するとすぐに赤くなってしまう。
フラフラするし、気持ち悪くなるし、すぐに酔いつぶれてしまう。
そんな下戸な人がお酒に強くなる方法はあるのだろうか?
「酒に酔う」という現象の原因から、その方法を考えてみよう。
アルコールで酔っぱらう仕組み
何故お酒を飲むと酔うのか?
それはアルコールを摂取することで、有害なアセトアルデヒドが体内で生成されるから。
このアセトアルデヒドが血管を刺激して顔を赤くさせ、動悸を早くし、眩暈や吐き気の原因になる。
「酩酊→泥酔→昏睡→死亡」
アセトアルデヒドが原因で、飲み過ぎると様々な悪影響が現れるのだ。
このアセトアルデヒドを分解して無害な物質に変えるのがアセトアルデヒド脱水素酵素だ。そして、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性度合いは、完全に遺伝によって決まっている。
この酵素は一生涯変わることはない、生まれつきのものなのだ。
有名な話だが、白人や黒人は全員がアセトアルデヒド脱水素酵素を持っているので、お酒に弱い人というのはひとりも存在しない。黄色人種だけに酒に弱い人がいる。
日本人では50%が酒に強い体質で、残りの50%は酒に弱い体質と言われている。さらにこの酒に弱い50%を分類すると、体質的にお酒をまったく受け付けないのが5%で、残りの45%は「お酒に強くなるかもしれない体質」の人という事になる。
- 50%→酒豪
- 45%→少し飲める人
- 5%→完全なる下戸
という分類だ。
では、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性が弱い人が酒に強くなるにはどうしたらいいのだろうか?
アルコールに強くなるたったひとつの方法
まず最初に言っておくと、日本人の中にはアセトアルデヒド脱水素酵素を持たないために、まったく酒の飲めない人が5%存在する。この5%に人達は、どれだけお酒を飲んでも強くなるという事は一切ないので気を付けて欲しい。
問題はお酒が少しだけ飲める45%の人たち。
この45%については、お酒の代謝を繰り返すことでアセトアルデヒド脱水酵素の活性は少しずつ強くなってくる。
お酒を飲み続ければ、アセトアルデヒドを分解する能力が高まってくるという事だ。お酒を飲まない期間があると、そのアセトアルデヒド脱水素酵素の活性も低下してしまうわけだけれど。
もしお酒に強くなりたければ、毎日酒を飲んでアセトアルデヒド脱水素酵素を強くする必要があるだろう。
ただし、最もアルコール依存症になりやすいのも、この45%に分類される人間なので気を付けて欲しい。
急性アルコール中毒を防ぐ方法
毎年どこかの大学のサークル飲み会で、急性アルコール中毒になった若い学生が命を落としている。
短時間で多量のアルコールを摂取すると、意識が混濁してしまい、呼吸機能や心拍機能を停止して死に至る。
普通にお酒を飲める人でも危険だけれども、下戸でお酒が苦手な人はもっと危険だ。
急性アルコール中毒を防ぐにはたったひとつの方法しかない。
それは「短期間で多量のアルコールを摂取しないこと」それだけ。
これ以外にない。事前にウコンを飲んでいても、シジミの味噌汁を飲んでいても、トマトを食べていても関係ない。
ビールの一気飲みなんてもってのほかだ。
大切なのでもう一度言おう。急性アルコール中毒を防ぐには、短期間で多量のアルコールを摂取しない事だ。
お酒に強い人はもちろん、弱い人もお酒の一気飲みはやってはいけない。
アルコール度数が強いお酒はもちろん、低いお酒でも一気飲みはやってはいけない。
意外と簡単に人は死ぬから。
まとめ
お酒に弱い人でも、お酒を飲み続けることで少しずつ強くなる。アセトアルデヒド分解酵素が少しずつ強くなるからだ。
ただし、日本人に5%いるといわれる”まったくお酒が飲めない人”は、飲み続けても強くならないので気を付けて欲しい。
しかし、どれだけお酒に強くなったとしても、体質的にお酒に強い人でも、同様に急性アルコール中毒のリスクを抱えていることを忘れてはいけない。
「短時間で多量のアルコールを摂取しない」
これだけを守れば、急性アルコール中毒になることもないだろう。
酒の席でどれだけ盛り上がっていたとしても、全員が一気コールを叫んでいたとしても「自分、飲めませんから…」と断る勇気を持ってほしい。
そして同様に「誰かに酒の一気飲みをさせる」という行為も、絶対に行ってはいけないだろう。
なぜなら…
人は意外に簡単に死ぬのだから。
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